絵本『やさしいて』発売です。
*いよいよ今日が、絵本『やさしいて』の発売日です。今回『やさしいて』は、Amazonや楽天といった場所や、大手書店さんに流通はしていません。ぼくとつながりのある小さな書店様やお店、ゆずりは出版のオンラインショップでお買い求めいただけます。オンラインショップも、絵本と一緒にいろんなものたちを取り揃えていますので、買っても買わなくても、お買い物時間を楽しんでもらえたらうれしいです。
絵本をつくる!と意気込んでから、ほんとうに出版できるまで4年ほどの月日がかかってしまいました。お待たせした皆様、ほんとうにごめんなさい。4年間ずっと絵本の内容を考えていたわけじゃありません。出版社さんとのやりとりの中で挫折してしまったり、上手くいかなかったりすることもありました。でもようやく、いろんなご縁でこうして出来上がったことを、うれしく思います。
この絵本は、自分たちのちからだけでは作れませんでした。それは出版に携わってくれた京都の出版社さりげなくさん、装丁をしてくれた古本さん、印刷・製本を担当してくれた長野の藤原印刷さん、テーマソングをつくってくれたthe caves×SHUさん、絵本とコラボで販売させてもらうしほさん、芝居紳士さん、さをり織りのあかいさん。そして、絵本の内容も、きっとあなたと出会うことがなかったら出来なかったものかもしれません。ひとつ出会いが少なくても、ひとつ出会いが多くても、ちがった中身のものになっていたかもしれません。もちろん、もうひとりの著者である森元 明美さんも。
きっと自分たちだけで絵本をつくっていたら、こんなに堂々と「作りました!」って言えなかったかもしれません。端の方でこそっと興味を持ってくれた方に売るだけだったかもしれません。でも、今回関わってくださった方がそれぞれ素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、ぼくはその人たちを自慢するように絵本を宣伝できます。絵本の内容とおなじくらい、その方々の仕事っぷりにも触れて欲しいからです。
絵本は、誰からも茶々を入れられず、自分勝手自由気ままに産声をあげたような作品になりました。野暮を承知で言いますが、ほんとうにいい絵本です。だし、ぼくはこの絵本が大好きだし、一冊目として出せたことを心からうれしく思います。そんなこと、読んでいる皆んなには関係ないけど、でも、そうなんです。
よければ、絵本『やさしいて』を手に取ってみてください。ちいさなちいさな絵本だし、きっとひらいている時間よりも本棚にしまっておく時間の方が長いでしょう。でも、そんなものです。読まずにいる時間を、この絵本は共に過ごしてくれると思います。まだまだ未熟で青いぼくですが、絵本『やさしいて』をよろしくお願いします。
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