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今日のうんち

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食べたら、でるもの。なにかを食べては、今日も出す。 2018年4月16日よりまいにち更新される、白川烈が書くエッセイです。 クサいときもあるかもしれませんが、それはご愛嬌で。… もっと読む
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#落語

『落語の国からのぞいてみれば』

*いま読んでいる「落語の国からのぞいてみれば」という本が、これまたおもしろい!落語についてあれこれ語っているというより、あの時代の背景や文化について、落語に興味がある人たちに色々と教えてくれている本なのだけど、目次がもう面白いのだ。「なぜ数え年なのか」「左利きのサムライはいない」「ゼニとカネはどうちがう?」・・・などなど。目次がおもしろい本は、それだけでアタリだという個人的な感覚がある。

ちょっ

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しっかり「真似」をすること。

*きのうは、さいきん家の近くに出来た寄席に、落語を観に行った。あくまでニワカだけど(落語好きのニワカって、何百年も前からあるからみんなニワカだな!)、さいきんはよく落語を聴きに行くようになった。西宮にできた「えびす亭」という寄席だ。寄席というよりも、友人の家で落語を聴いているような空間で、これもなかなかよかった。いつも劇場で落語を聴いているのと比べて、落語家さんの演じようも変わってくるだろうしね。

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がんばれよの受け取り先

*ああ、また落語の話を。方正さんの『蜆売り』がとんでもなく良かったんだよなぁ。あれから、ざこば師匠の蜆売りをずっと聴いている。ざこば師匠のは、もうほんっと根っからの上方でコテコテの関西弁。お年もあるでしょうし、ところどころ言葉に詰まるんだけど、その違和感がまったくない。むしろ巧さを感じさせなくって、やりとりが自然なんだよね。もう、ネタをやっているというよりは自分の身に染み付いているという感じ。

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愚かなくらいがちょうどいい。

*きのうは、月亭方正さんの独演会へ。落語を生で聴くのは2ヶ月ぶり、そういえばこの前も聴いたのは方正さんだったかな。方正さんの落語、好きなんだよなぁ。間も、トーンも笑いも今風なんだけど、だからこそ落語の良さが光る。個人的に、今回の「蜆売り」のあの間には胸にくるものがあって、気付いたら涙が出たよ。

当日は前座の方の「時うどん」からはじまり、方正さんが「曽根崎心中」、間寛平さんが浪曲を披露し、小文枝師

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