笑うバロック展(435) ビバルディのチェロソナタの読み方

マリピエロ版。ヘ音記号で書かれた変ロ長調の曲。これだと、五線からはみ出すところが多くなります。

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上声を高音部記号で記譜されたパリ版。

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ならべるとこんな風。

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ふと思い出しました。ブリュッヘン編曲のバッハの無伴奏チェロ組曲の楽譜。チェロのヘ音記号そのまま。ずっと以前、それが読めず、というより読み替えられず、四苦八苦して、結局すべて普通のト音記号に書き直しました。書き直したら、読めるけれど、今度は替え指や代替音の指示までは書ききれず、難儀したのを覚えています。ブリュッヘンの序文にはチェロ奏者になったつもりで演奏せよ、という言葉のほかに、リコーダーを吹くものはフランス式記譜に親しんでいるから、困ることはないだろう、というように書かれていなかったかしら。

どこかの楽器製作家の方のブログ。せっかく決めたルールの五線譜の中にきれいに収めようと、記号を上下に動かす記譜法。ト音記号だけでも苦労しているアマチュアには途方もない。

キャプチャのなすらみいのら


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