笑うバロック展(223) ヴィスのフレンチコミックカンタータ

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「コミック協奏曲とコミック・カンタータの世界 :フランス18世紀、荒唐無稽のバロックとロココ」
ドミニク・ヴィス、カフェ・ツィンマーマン
1-3.ミシェル・コレット(1707-1795):コンチェルト・コミーク 第5番 LA FEMME EST UN GRAND EMBARRAS 女は大いに面倒の種だ
4-6.ピア・デ・ラ・ガルデ(1717-1792頃):カンタータ「ラ・ソナタ」
7.マラン・マレ(1656-1728):LA SONNERIE DE STE GENEVIEVE DU MONT DE PARIS パリのサン・ジュヌヴィエーヴ・ドゥ・モンの鐘
8-11.ニコラ・ラコ・ドゥ・グランヴァル(1676-1753):カンタータ「LA MATRONE D’EPHESE エフェソスの貴婦人」
12-14.ミシェル・コレット:コンチェルト・コミーク 第24番「LA MARCHE DU HURON ユロンの行進」
15-18.フィリップ・クルボワ(1705-1730):カンタータ「ドン・キショット」
[演奏]ドミニク・ヴィス(カウンターテナー)カフェ・ツィマーマン
パブロ・バレッティ(ヴァイオリン&コンサートマスター)
ディアナ・バロニ(フルート)
ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)
ペトル・スカルカ(チェロ)
グイド・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
エリック・ベロック(リュート&バロック・ギター)
セリーヌ・フリッシュ(チェンバロ)
[録音]2008年12月

気になるのはニコラ・ラコ・ドゥ・グランヴァル(1676-1753)です。「エフェソスの貴婦人」はライブが見られます。
芸達者な歌手なので、一人何役もこなすのは、想定内。それよりもむしろ、プロフェッショナルな、禁欲的芸術家に見えてきます。実際そういう人物のような気がします。(バロックオペラ上演の常連ですが、ソロのCDは少なく、主催のジャヌカンアンサンブルは丁寧に続け、バロックのソロは慎重に進めています。時代を問わず演劇的要素を柱にしています。鳥の歌からコメディアデラルテ、シャンソンまで)
ふと思い至ったのは、こういう「コミカル」な音楽では、フランスバロックの特徴である不均等音や装飾などが気にならない。というより無効になって聴こえます。
プティボンのソロCDにも、グランヴァルの「全くなにもない」が収録されていました。
もう少し調べてみよう。

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