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最近目にするファクタリングサービスを利用してみた

最近巷の間で話題になっている「ファクタリングサービス」を実際に利用してみました。手軽に始められるかと思いきや、いろいろなことを改めて確認させられる、貴重な体験にもなりましたのでご紹介します。

ファクタリングサービスとは

ファクタリングサービスとは、請求書(専門用語で売掛債権と呼ぶ)を買い取って、その代金を最短即日、あなたの銀行口座に振り込むしくみ(フリーナンスより)

似たようなサービスに「手形割引」というものがありますが、昨今ではあまり手形決済をするケースも一部の業界に絞られています。手形割引も仕組みは似ていて、支払日到来前に割引して現金化します。つまり100万円の手形を到来前に10万円を割引手数料として差し引き、90万円を現金化することです。

ファクタリングサービスも手形割引に似ていて、請求書に記載された請求金額から手数料を割り引いて現金化する仕組みです。急な資金が必要になったときなど、融資などで審査を待っていては遅いときなどに利用できる現金化手段というわけです。

最近急に目にするようになったファクタリングサービスですが、別に新しいものではなく、前からサービスとしては存在していました。ただ対象が法人のみが多く、フリーランス(個人事業主)には対応していませんでした。
特にウェブ制作の業界は完成後払いのケースが多く、フリーランスとの力関係上、うまく債権を回収することができないこともままあるので、こういったサービスが急速に発展していると思います。

早速使ってみた

ちょうど試しにということもあり、4万円の債権があったのでファクタリングサービスを利用してみました。利用したサービスは「フリーナンス」。先日FM番組でも取り上げられていて、フリーランス・法人どちらも利用できるという特徴があったので、利用してみました。

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今回は法人での利用ですので、フリーランスについては割愛させていただきます。
まず利用するにあたり、書類などが必要になります。

・受取口座としてGMOあおぞら銀行への口座開設
・登記簿謄本
・代表者の身分証明書(運転免許証など)
・公共料金の領収書(ペイジーやクレカ払いのときは請求書とその明細)

さらに実際に買取依頼をする際には、

・請求書
・受注したことを示すメールやチャットツールの画面キャプチャ
・請求書の送付、受領を示すやりとりのメールキャプチャ(相手のメアドがわかるもの)
・過去に取引した銀行口座明細

が必要になります。
思いの外いろんなエビデンス(証拠書類)が必要になるんですね。
今回買取依頼をしたときは、初めての取引の企業なので銀行口座明細はありませんでした。しかし請求書、発注と受注を示すメール、請求書のやりとりをしたメールはありましたので、これらを添付して審査依頼しました。
なおやりとりはすべてメールで、電話番号すら載っていません。ですがレスポンスはとても早く、やり取りもわかりやすく説明してくれますし、質問をしてもすぐに返事がきます。

そこそこの審査期間が必要

書類を出したらすぐに結果が出るかというと、そういう訳ではないようです。ワタシも初めて使いましたし、初取引の会社さんなので結果が出るまでは3日程度要しました。

フリーナンスについてはいろいろな評判を聞いていましたが、きちんとエビデンスを残しておかないと審査すらしてくれないので、個人的にはしっかりしているという印象を持ちました。おそらく2回目、3回目と回数を重ねれば審査期間も短くて済むのかと思います。

審査結果OKから入金はメチャメチャ早い

これは本当に驚きました。
フリーナンスから審査結果がメールで通知され、審査OKとなりました。マイページを見てみると「送金準備中」となっていて、まあ次の日にでも送金されるんだろうなとのんびり構えていました。午後1時くらいに結果が来て1時間後には指定口座に入金されました。即日払いがウリとしているだけに、このスピード感には驚きました。

ごくごく当たり前な商取引慣習が絶対必要

小さい法人やフリーランスの場合、電話口で受発注したり納品や検収も口頭で済ます場合がよくあります。ですが本来であれば見積り、発注、受注、納品、検収、請求のフローをきちんと経て証拠を残しておかなければいけません。そのためいくら相手が信用できる企業であったとしても、証拠がなければ審査できません、と門前払いされてしまいます。

もしファクタリングを使う場合は、自社もしくは自分の商取引フローをしっかり見直し、証拠(エビデンス)を確実に残しておきましょう。ものは試し、まずは低額の請求書でトライしてみてください。アカウント開設時は25万円まで利用でき、以降利用状況に応じてスコアアップしていくやり方なので、実績を積むことが大事かと思います。

フリーナンス即日払いサービスサイト

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