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ラグジュアリーxプチプラ 日本ではファッショニスタの王道とも言えるこのスタイルはマガジンではNG?


スタイリストさんから聞いていて悲しくなるお話し。

「表紙だから好きにしてください!」
→気合い入れてスタイリストさんのクリエイション全開で行くと
「いやーそれはちょっと。いやーそれはやり過ぎかも。」

スタイリストさんたちはスタイリングのプロで、
編集者は編集のプロだけど、スタイリングのプロではない。
お互いの仕事を信頼してリスペクトは出来ないものか?

読者が買いそうにないものを入れても、、、
いや、それを素敵に提案して購買意欲を刺激するのがマガジンのお仕事では?

私はスタイリストさんのプロとしてのお仕事をリスペクトして、
その方向で一緒に作り上げる工程も楽しんで
編集者として、何とかその作品を世の中に発表できるように努力したい。

今日はその先にある、悲しいお話し。

「ラグジュアリーxプチプラ」
日本では、Instagramでも王道とも言えるこの組み合わせ。
マガジンでは、いや、元を正せば、ブランド側からNGなことが多々なのです。

今やマガジンよりもInstagramやSNSの時代。
こぞってラグジュアリーブランドはPR費用をマガジンよりも人気のインスタグラマーやファッショニスタに費やします。

ギフトのバッグやお洋服を彼らの日常として登場させてもらえることを願います。
彼らは国内外、沢山のブランドの中から自分らしいスタイルでミックスしたスタイルをSNS上で披露し、人気を得ています。
もちろん、プチプラブランドやストリートブランドのお洋服とラグジュアリーブランドのバッグ、そんなスタイルは当たり前に登場します。

ではなぜマガジンではダメなのか?

同じ土俵ではない。
並べられたくない。違いすぎる価格帯。
同じクリエイション、手間暇のかかったものと、そうでないもの。

その全てが当てはまるともちろん思うが、
例えば雑誌の客層、オンラインマガジンの客層、それぞれのお客様の層にとって魅力的なものなのであれば、ラグジュアリー、プチプラ、ストリートに関係なく編集者、スタイリストさんのセレクトに委ねる方が本来良いのではないのか?

「ここのブランドのこれが素敵で、このブランドのヘッドアクセとスタイリングしたら絶対素敵よね〜でも"並び"的にNGなのよね〜。」
スタイリストさんからもよく登場する言葉、"並び"。
=同等のブランドしかスタイリング、同じ企画には使用NGということ。

これってどうなの?
もちろん、世界的に本国からのNGなのですが、
プチプラではなくとも、まだまだ知られていないブランドなどもミックスしたスタイリングを提案することは煙たがられるファッション業界。
ま、雑誌OK、WEBはNGもまだまだありますが(笑)


今の時代、そろそろどうなんでしょう?
ラグジュアリーブランドがストリートブランドのスタイルを汲んだデザインを発表するこの時代。
サスティナブルなど、社会的な姿勢を見せて取り組む企業はラグジュアリーもプチプラも同じくある時代。

SNSでは個人なのでOK、でもマガジンでオフィシャルにはNG。


本来、個人のSNSなどでは出来ないスペシャルなスタイルを魅せるのがマガジンなのだと思うのです。
だからこそ、プロの方々の手でラグジュアリーもストリートもプチプラも関係なく、クリエイションされたものがもっと見たい!

もちろん私たち媒体も頑張るべき。


ラグジュアリーとか、プチプラとか超えて自由にファッションを提案できるファッション業界になって欲しい。
ファッション愛のあるプロの方々のクリエイションを信じて。
ある意味、リアルでスペシャルなスタイルを見たい。そして着たい!


そんな魅力的なファッション業界になることを。
ココロからそう願っています。

こちらでいただいたサポートはRETOY'Sで"ファッション愛"たっぷりな企画に使わせていただきます。