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アラブ・中東のこと

アラブ、中東のこと
 アラブとは、アラビア半島周辺のユーラシア大陸からアフリカ大陸に掛けての一帯を指し、アラブ首長国連邦のみをさしているのではない。政治的にはアラブ連盟の加盟国で、アラブ諸国はさらにマシュリクとマグリブのエリアで東西を二分してとらえることもある。ここに住む人たちをアラブ人と呼び、おもにアラビア語を話し、アラブ文化を受容している。ただし、現在ではアラビア人はアラブ諸国以外に、ブラジル、フランス、アメリカ、アルゼンチンやメキシコなどにも居住している。人口は約1億5千万人といわれている。
 7世紀にはいりムハンマドによりイスラム教が成立した。このイスラム教の経典「コーラン」は、アラビア語で書かれ、アラビア語を話す国々をアラブと考えれば良い。イスラム教徒はみずからをムスリムと呼ぶ。ムスリムはアッラーの前で等しく平等であるとされ,この平等主義が,イスラム教が世界宗教となった理由の一つと考えられる。イスラム教は武力征服や貿易商人の力によって各地に広まり,今日ではアラビア半島を中心に,アジア,アフリカ,ヨーロッパに信者が多い。中国では清真教とも呼ばれる。かつてはマホメット教,回教,フイフイ教などとも呼ばれた。 
 ここで、隣接するエルドアンのトルコ、イラン、さらにアフガニスタン、イスラエルはアラブ諸国には属さない。
 では、「アラブ」と、私たちが良く使う「中東」はどう違うのか。
   また「中東」も日本とEUあるいはアメリカとで解釈が異なっている。
 日本にとって「中東」とは、イスラム教の戒律と慣習に基づく文化領域の概念として極めて広域に用いられることが一般的で、具体的には、北アフリカのエジプト以西のマグリブ地域(リビア、スーダンを含む)、またはソマリアなどを含めたり、西南アジアのパキスタンやアフガニスタン、場合によってはヨーロッパのキプロスや旧ソ連領の中央アジア諸国を含めたりする場合がある。その為、日本における中東の地域概念の広がりを厳密に定義することは困難である。
  これに対して欧米諸国の「中東」は、19世紀以降にイギリスなどがインド以西の地域を植民地化するに当たって考え出された概念である。元来はイラン・アフガニスタンおよびその周辺を指し、現在の中東に含まれる地中海沿岸地域は近東と称されていた。しかし、中東と近東の概念を混同した「中近東」という概念の登場を経て、第二次世界大戦中にイギリス軍によってはじめて現在の「中東」の概念が使用されるようになった。 
 欧米諸国では、「中東」はほぼアフガニスタンを除く西アジアとアフリカ北東部の国々を指す概念として用いられ、具体的には、アラブ首長国連邦 (UAE)、イエメン、イスラエル、イラク、イラン、エジプト、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、トルコ、バーレーン、ヨルダン、レバノンの諸国、及びパレスチナ自治政府の管轄地域がその概念の中に含まれている。(一部wikipedia参照)

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