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フランス語講座1:ルセットを読み解く〜ブランダード〜

フランス語講座では、

代表的なフランス料理のフランス語のレシピを翻訳していきます。

ブランダード

フランスのラングドックやプロヴァンス地方の名物料理です。

タラの塩漬けとオリーブ油、牛乳などで作ります。また様々なハーブなどを加えたアレンジレシピなどもたくさんあるのでお好みで好きなアレンジを加えてみてください。

ブランダードは、プロヴァンス語の brandar ブランダールから来ています かき混ぜるという意味です

では、フランス語でのレシピは、以下の通りです。

Brandade de Morue

Elements:材料

1kg 500 de Morue
Huile d' olive
1gousse d' ail
1verre 1/2 de lait

Preparation:作り方

①Banchir la morue. Chauffer un verre et demi d'huile jusqu a cequ elle fume.

②Y jeter la morue epluchee avec une gouss d' ail ecrasee.

③Travailler sur le feu jusqu'a l'obtention d'une pate fine.

④Retirer sur le coin du feu et ajouter peu a peu l'huile tout en travaillant avec un cuiller de bois.

⑤Ajouter de temps en temps
quelques cuillers de lait bouillant.

⑥Lorsque la brandade est terminee, elle doit avoir la consistance d'une pomme de terre cremeuse.

Analyse et explication: 分析と説明

まずは、材料

1kg=un kg 「アン キログラーム」
500=cinq cents 「サン・サン」
de=「ドゥ」〜の
Morue=「モリュ」鱈

Huile=「ユイール」オイル
d'〈de 「ドゥ」 〜の
olive「オリーブ」オリーブ

1(=une) gousse d' ail =(ユーヌ グース ダイユ)
ニンニク1片

1(=un)verre コップ一杯
1/2=(et)demi (エ・ドゥミ)
全体で「アン ヴェール エ ドゥミ」
コップ一杯半 
Lait=「レ」牛乳

となります。

1番の文章

①Banchir la morue. Chauffer un verre et demi d'huile jusqu a cequ elle fume.

とあります。

Blanchir=「ブランシール」
ここでいう
ブランシールの意味は、下処理するという意味になります

そもそもブランシールとは、
「白くする」という意味 野菜などを白く仕上げる下処理の方法から生まれた言葉であるが、広義には、野菜に限らず魚介類や リ・ド・ヴォー などの下処理の技法として用いられている。 沸騰した、あるいは沸点に達した液体やだし汁に素材を入れ、短時間に加熱処理をする。

料理人なら茹でる
という意味に捉えますが
ここでいうブランシールは、
おそらく 
塩漬け鱈の場合なら1晩半ぐらいを目途に水に浸け塩抜きする。
そのあと皮、中骨、血合い骨などを丁寧に取り除く。 ことだと思います。

Chauffer=「ショフェー」熱する
jusqu a ce que「qu」=「ジャスカスク」〜するまで

elle「エル」本来は、彼女は、
この文章だと =l huile
fume「フューム」煙が出る→fumer「フュメー」

これらを繋げて一つの文章にしてみましょう。

Blanchir la morue Chauffer un verre et demi d' ブランシール ラ モリュ ショフェー アン ヴェール エ ドゥミ ドゥ         huile jusqu a cequ elle fume.                            ユイル ジャスカ スク エル フュメ。

直訳すると
鱈を下処理する。コップ一杯半のオイルを煙が出るまで熱する

2番の文章

②Y jeter la morue epluchee avec une gouss d' ail ecrasee.

とあります。

Y jeter「イ ジュテー」=その中に投げ入れる
Yは、「中性代名詞」で必ず動詞と用いる
ここでは、「そこに、その中に」=dans lhuile epluche「e」「エプリュシュ」下ごしらえした                     avec「アヴェック」〜とともに       ecrase「e」「エクラゼ」=砕いた

Y jeter la morue epluchee
イ ジュテー ラ モリュ エプリュシュ
avec une gouss d' ail ecrasee.
アヴェック アン グース ダイユ エクラゼ


直訳するとその中に下ごしらえした鱈を砕いた1片のニンニクとともに投げ入れる。

3番の文章  

③Travailler sur le feu jusqu'a l'obtention d'une pate fine.

とあります。

Travailler(トラヴァイエ)こねる。
sur(シュール)〜の上で。
le feu(ル・フー)火。
jusqua十名詞 〜まで。
l'obtention(ロプタンシオン)得る。
pate(パートゥ)生地状
fine(フィーヌ)質の良い男性形はfin (ファン)

Travailler sur le feu jusqu'a
トラヴァイユ シュール ル フール ジャスカ 
l'obtention d'une pate fine.
ロプタンシオン ドゥ アン パートゥ フィーヌ

直訳すると
火にかけたまま上質な生地の状態になるまでねる。

4番の文章

④Retirer sur le coin du feu et ajouter peu a peu l'huile tout en travaillant avec un cuiller de bois.

とあります。


Retirer(ルティレ)(火から)のける、遠ざける。

sur le coin du feu(シュー・ル・コアン・デュ・フー)火のかたわらに。

et(エ)つぎに。

ajouter(アジュテー)加える。

peu a peu(プー・ア・プー)少しずつ。

tout en travaillant(トゥー・タン・トラヴァイヤン)ずっとこねまわし
ながら。
tout(トゥー)は強調。
ここでは「ずっと」に当たる。

en~antこの動詞形は「ジェロンディフ」というもので、
一番使われるのは「〜しながら」である。

une cuiller de bois(ユーヌ・キュイエール・ドゥ・ボア)木製のスプーン。

uneは「1個の」。しかし、ふつう訳出しない。

Retirer sur le coin du feu et
ルティレ シュー ル コアン デュー フー エ
ajouter peu a peu l'huile tout
アジュテー プー ア プー ユイル トゥー 
en travaillant avec une cuiller
de bois.
タン トラヴァイユ アヴェック ユーヌ キュイエール ド ボア

直訳すると
火のわきにのけて、木製のスプーンでかきまわしながら少しずつオイルを加える。

5番の文章

⑤Ajouter de temps en temps
quelques cuillers de lait bouillant.

とあります。


D de temps en temps(ドゥ・タン・ザン・タン)ときどき。tempsは「時、時間」。

quelques cuillers de~(ケルク・キュイエール・ドゥ)スプーン数杯の〜。

bouillant(ブイヤン)沸騰している。

Ajouter de temps en temps
アジョテー ドゥ タン ザンタン
quelques cuillers de lait
bouillant.
ケルク キュイエール ドゥ レ ブイヤン

直訳すると
ときどきスプーン数杯分の沸騰した牛乳を加える

六番の文章

⑥Lorsque la brandade est terminee, elle doit avoir la consistance d'une pomme de terre cremeuse.

となります。


Lorsque(ロルスク)〜したとき。=quand(カン)

ttermine(e)(エ・テルミネ)〜が終わった(とき)。→etre(그

elle(エル)= la brandade

oit(ドア)〜でなければならない。→devoir(ドゥヴォアー)

avoir(アヴォアール)持つ。

la consistance(ラ・コンシスタンス)濃度、ねばり。

une pomme de terre(그ーヌ・ポンム・ドゥ・テール)ジャガイモ。

cremeuse(クレムーズ)クリーム状の。〔男性形]cremeux(クレムー)

Lorsque la brandade est
ロルスク ラ ブランダードゥ エ
terminee, elle doit avoir la
テルミネ エル ドア アヴォアール ラ
consistance d'une pomme de
コンシスタンス ドゥ ユーヌ ポム ドゥ
terre cremeuse.
テール クレムーズ

直訳すると
ブランダードが出来上がったとき クリーム状のジャガイモのような粘りがなげればならない。

まとめ

Brandade de Morue

1kg 500 de Morue
Huile d' olive
1gousse d' ail
1verre 1/2 de lait

①Banchir la morue. Chauffer un verre et demi d'huile jusqu a cequ elle fume.

②Y jeter la morue epluchee avec une gouss d' ail ecrasee.

③Travailler sur le feu jusqu'a l'obtention d'une pate fine.

④Retirer sur le coin du feu et ajouter peu a peu l'huile tout en travaillant avec un cuiller de bois.

⑤Ajouter de temps en temps
quelques cuillers de lait bouillant.

⑥Lorsque la brandade est terminee, elle doit avoir la consistance d'une pomme de terre cremeuse.

タラのブランダード

鱈1.5キロ
オリーブオイル
ニンニク1片
牛乳コップ一杯半


鱈を下処理する。コップ一杯半のオイルを煙が出るまで熱する


その中に下ごしらえした鱈を砕いた1片のニンニクとともに投げ入れる。

火にかけたまま上質な生地の状態になるまでねる。

火のわきにのけて、木製のスプーンでかきまわしながら少しずつオイルを加える。

ときどきスプーン数杯分の沸騰した牛乳を加える

ブランダードが出来上がったとき クリーム状のジャガイモのような粘りがなげればならない。

アレンジレシピ

画像1

焼きブランダード 3〜4人前

甘塩タラ …3切れ
白ワイン …大さじ1
ジャガイモ(メークイーン) …大3個(600~700g程度)
生クリーム …大さじ2
パルミジャーノレッジャーノ(すりおろし) …大さじ2
パン粉 …大さじ1~3
オリーブ油 …小さじ1/2~
塩、こしょう …適量

A
牛乳 …250~300cc
白ワイン …大さじ2
ニンニクスライス …1/2片

作り方
1タラの下ごしらえ
甘塩タラは3%程度の塩水に10分浸してから白ワインを振りかけてしばらくおき、水気をしっかりふき取っておく。皮を骨は取り除く。

2ジャガイモの下ごしらえ
ジャガイモは皮をむいて薄くスライスし、さっと水にさらしておく。

3材料を煮る
鍋に<1><2><A>を入れ火にかける。沸いてきたら中弱火にし、ジャガイモが軟らかくなるまで煮たら生クリームを加えて火を止める。

4.ざっと潰す
3をフォークや泡立て器でざっと潰し、パルミジャーノチーズと塩、こしょうを加えて調味する。
5
オーブンで焼く
耐熱皿に<4>を移し入れ、表面がデコボコになるようにフォークで筋跡を残し、軽く油をまぶしたパン粉、お好みでパルミジャーノ(分量外)を全体に振り、200~210℃に温めたオーブンで10~15分ほど焼く。

ジャガイモを加えてもいいですしハーブや香辛料を加えても簡単にできる、おつまみになります

耐熱皿に入れてチーズを振って焼いてもグラタンのようになり美味しいです。

是非作ってみてください!







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