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「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#126

(#125から続きます)

シニアからのキャリアを複線化するさまざまなルート

〈その1〉研修会社への講師登録

インディードという求人検索エンジンがあります。

こちらでご自身の専門領域や職種に関係するキーワードを登録しておくと、さまざまなWebサイトや求人情報サイトに掲載された「講師」の求人情報が毎日メールで届けられます。

たとえば、私は「講師」というキーワードで登録していますが、毎日講師に関する求人が自動的にメールで届きます。

その中には、「雇用」による求人もあれば「業務委託」による求人もありますし期の求人もあればスポット的な短期の求人もあります。

こうした求人情報の中から自分の専門領域に関する研修を多く取り扱う研修会社に講師登録を行うことにより、講師案件が発生したときに声がかかるようになります。

もちろん、講師登録の際には、会社員時代の実績などを評価された上での登録になるので、ここでも以前で取り上げたキャリアの棚卸しがポイントになります。

私はこうした求人サイト経由や友人からの声かけにより、4社ほどの研修会社に講師登録をしています。この場合、契約は雇用ではなく業務委託なので、専門分野で案件が発生した場合に声がかかり、その都度登壇する形です。

「契約パートナー」と呼ばれることが多いですが、独立業務請負人の方でこうした研修会社に登録して仕事をしているケースは多いです。

自力でクライアントを開拓するのではなく、営業の部分は研修会社が担い、講師の部分だけを個人事業主である私のような働き方をする者が担当する方法です。

これも個人事業主として収入源複線化の方法の1つのルートです。

〈その2〉「プロ派遣」という方法

一般的に「派遣」というと一般事務的な印象がありますが、特定の領域に高い専門性を持つシニアには「プロ派遣」という働き方があります。

プロ派遣といっても仕組みは通常の派遣のスキームと同じですが、派遣単価は格段に高くなります。

私がインディペンデントコントラクターとしてサポートしていた企業にもプロ派遣の方がいらっしゃいました。
元々メーカーで契約書確認の業務を長年担当されてきた方で、実際に現場でのグローバル契約に多くの知見・経験をお持ちの方でした。

契約書というと、弁護士や行政書士が専門家として思い浮かびますが、こうした士業も契約書の形式的な部分はチェックできても、実際の商売の具体的な契約内容は、実際の実務経験者の独壇場です。

年齢は 70 歳をすぎていましたが、ほかの人には代替できないスペシャリストとして活躍されていました。


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