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人間が作ったルールと社会構造


「キャリバンと魔女」という本に書かれていたことに結構衝撃を受けて熱く長く語ろうと思いましたが、ちょっと時間とエネルギーのリソースがないので、とりあえずサクッと書いておいて、また後日時間があれば加筆しようと思います。


人間界では自然の摂理じゃないルールがあるから、バランスがとれていなくて、賢いと言われることもある人間がやっていることによって貧富の差はどんどん開いていく。

どんなルールなんだろう?

人間界のルールは、人が土地を囲み、それが誰のものか?を決めて所有をしたり、農業を始めて土地を持っている人が権力を持ち始めた頃に作られたと言われている。

縄文時代やアメリカンインディアン、オーストラリアのアボリジニも「この土地は誰の?」と訊かれたら「誰のものでもない、みんなのものだ」と答えた。

いまの人間界のルールは「所有しているものが多い人がルールを決められる」というもので、それは宇宙の真理というわけではない。誰か人間が作ったもの。

こうして、領土を持っている人が土地を借りたい人に領土主が決めた借賃を払い、文句が出るようになると借りている人達の間で争いが起きて矛先が領土主に向かないように女性を好きなように扱っていいと言い始め、さらに女性に仕事をさせないことによって男性に頼らなくてはならない社会構造を作り出した。

その後、ペストにより人口が減ると、領土主に入るお金が減るのと労働力が足りなくなるので、食べ物がなく、常に栄養不足で自分が生き延びるためにハーブや他の避妊法で避妊・中絶、そして嬰児殺しをする女性を厳重に取り締まり、魔女と呼んで迫害した。

女性は魔女と呼ばれたら死を意味していたので、こっそりやっていたが、男性に「妻も魔女かも知れない。寝ているうちに殺されるかも」と思い込ませて不安から自分の妻を告発する人がでたり、女性同士でもあの人は魔女と告発する人が出たりして、不安から裕福ではない人たちがバラバラになり、団結しなくなった(これが裕福層の狙い)。

これが数世紀続き、とうとう裕福層にも女性蔑視の考えが浸透し、裕福層の妻や娘が告発されるに至って、人口も増えていたこともあり、魔女狩りは収束した(が、いまでもこうしたことが世代を超えて受け継がれていていわれのない告発などが生じることがある)。

こうして「あいつが悪い」と指を指していくことによって、最初に「あいつが悪い」と言った人は安心していられるルールだったはずなのだけれど、いまでは裕福層もお金の不安がある。

私の大好きなNVCの認定トレーナー、ミキ・カシュタンさんは「恐れ⇒分断⇒無力感(恐れや不安は疑心暗鬼を生み、人々の分断を生む。人はつながりを失うとひとりで出来ることは限られているので無力感を感じるようになり、何かを変えようと言う気にはならなくなる)」と言います。

この逆でNVCが求めている世界は、「無限かつクリエイティブな選択ができて、協力、協働、共生、共創でき、それにより命の流れが感じられる(選択⇒共生⇒流れ)」というもの。

どっちの世界で生きたいですか?

どちらを聞いた(読んだ)ほうが体がリラックスし、緩む感じがあるかしら?


この本は、男女差、貧富の差、支配構造、社会構造、ミソジニー(女性憎悪)、魔女狩り、などに興味がある人にとてもとてもおすすめです。

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