NY・ロックダウンの思い出(1)時系列で整理してみた
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

NY・ロックダウンの思い出(1)時系列で整理してみた

皆さん、こんにちは! 在米24年目、ニューヨーク在住の音楽家・文筆家、伊藤玲阿奈(れおな)です。

早いもので、2020年3月にNYがコロナによってロックダウンとなって、もう1年が経ちました。今となっては貴重な経験となったあの日々・・・、1周年を機にシリーズで回想してみようかと思います。

1回目となる今回は、NYでは何が起こったのかを客観的にみるために、まずは主だった出来事を時系列で整理してみることにしましょう。

その前にひとつだけ、NY州とNY市についてのプチ前提知識を。

NY市とNY州は、日本でいう福岡市と福岡県のようなものです(ただし県より州の方が大きな権限を有する)。

しかし、まぎわらしいことにNY州の州都は、NY市ではなくアルバニーAlbany市。州に関することはここで決められています。

ですから、圧倒的なリーダーシップによって日本でも有名になったクオモNY州知事はアルバニー市に常駐して、そこから記者会見を毎日開いていたわけです。

対して、デブラシオNY市長はもちろん皆さんお馴染みのNY市内にいて、市政を統括しています(ちなみに、NY州知事とNY市長はともに民主党にもかかわらず政敵同士、そのことがコロナ政策に影響したこともありました)。

時系列でみるNYのコロナ禍

それでは、アメリカはNYにおける新型コロナパンデミックに関する出来事を、時系列で確認して参りましょう。

以下、年はすべて2020年です。また、カッコ内は、その頃に私がNYで何をしていたかを書いていて、今後、「ロックダウンの思い出」シリーズの中でくわしく述べようと思います。

1月11日 中国における最初の死者報告(公式)

(3月の日本帰国を楽しみに、よりにもよって北京経由での飛行機を予約(笑)。往復6万円の激安チケットだったが、いまだ返金されず。。。)

1月21日 アメリカでの最初の感染報告

1月30日 WHO(世界保健機関)が「緊急事態」を宣言

(ソニーアメリカ本社での講演会。母親がNYに来たので、ブロードウェイ『オペラ座の怪人』を観劇。当時は誰もマスクをしておらず、むしろマスクをすると白い眼で見られた)

2月29日 アメリカで最初の死者

(自分の誕生日[2/28]を、NY市内の日本食レストランとジャズバーで祝う。この次にレストランの店内で食事をするのが何と1年後、2021年の自分の誕生日になろうとは、誰が想像できたでしょうか!?)

画像1

画像2

2020年2月28日の誕生日スナップ。
上:日本食レストランで昼食・下:夜は Jazz at Kitano にて冗談で ”コロナ” ビールを。しかし後になってみれば、シャレになっていませんでした。

3月1日 NY州で最初の感染者報告

3月7日 クオモ知事が、NY州緊急事態宣言

(この頃に、日本で予定していた仕事にもキャンセルが出始める。日本では学校訪問などの仕事も多いので、リスクを考えて帰国はできないと判断、中止へ)

3月12日 500名以上のイベントは中止・延期命令。ブロードウェイやクラシックコンサートが閉鎖(2021年3月末現在も閉鎖中)

3月13日 トランプ大統領(当時)が、国家緊急事態宣言

3月14日 NY州で最初の死者(2名)

3月16日 NY市内の公立学校が閉鎖

3月17日 NY市内のバー・レストランがデリバリーを除き閉鎖

画像3

ロックダウン直前のNY市グランドセントラル駅。いつも人でごった返す構内も、人がまばら。

3月22日 NY州のロックダウン開始。スーパーマーケットなど、必要不可欠な仕事に従事していない者に対する在宅命令

(この頃には、私もふくめ音楽家が続々と失業状態へ。超一流のオペラ団体・メトロポリタン歌劇場さえも解雇を実施、4月以降の賃金を払えないと発表)

3月27日 アメリカが感染者で世界トップに

3月30日 アメリカ海軍の支援部隊がNY市に到着。セントラルパークなどに野戦病院を構築開始

(この頃、日本におけるコロナ対応の稚拙さに仰天。そのとき最初の方を書き進めていた著作『宇宙の音楽を聴く』のテーマを「急変する時代にも対応できる、しなやかな思考への自己変革」に定めることに。以降、集中的な執筆を開始)

3月31日 NY市の死者が1000人を突破

(あまりにロックダウンのストレスが激しいので、気分転換に書斎のキーボードを弾いたものを『数分間の癒し』として配信し始める)

3月31日に始めた『数分間の癒し』シリーズ。
機材を持っておらず、会話用マイクをキーボードからのヘッドホンに付けるという原始的な手法で録音したので音質は悪い。それでも投稿したのは、そうする事がもはや ”自分にとっての癒し” だったから。

4月6日 クオモ知事、ロックダウンを4月29日まで延長命令

4月15日 クオモ知事、公共の場所でのマスク着用を義務化

4月16日 クオモ知事、ロックダウンを5月15日まで再延長命令

4月30日 普段は24時間走っているNY市の地下鉄が、午前1~5時は運休に

5月7日 クオモ知事、ロックダウンを5月28日まで再々延長命令(ただし、NY市など感染者率の基準を満たしていない地域について)

画像4

ロックダウン初期に、やむをえず外に出る際の装備。できるなら目も保護しろとのことだったのでサングラスも。これに手袋つけます。かなり怪しい人(笑)

5月14日 NY州の緊急事態宣言を6月13日まで延長

5月23日 クオモ知事、10人まで(ただしソーシャルディスタンス付きで)人が集まることを許可

5月27日 アメリカ全体の死者が10万人を突破

6月8日 NY市、第1段階(フェイズ1)の再開(reopening)が始まる

(金属加工業を営む親友が、触らずにドアやタッチスクリーンを操作できる「ドワテ」を開発。それを送ってくれたので、老人ホームやイングルウッド市に寄付。それについて9月に読売新聞が記事に👇)

画像5

画像6

2020年6月、親友が開発した「ドワテ」をNYで寄付。上:読売新聞の記事(9月3日朝刊・東京23区版)・下:「ドワテ」をスーパーで使用する私(6月)

6月22日 NY市、再開の第2段階(フェイズ2)へ

(この頃、コロナ太りによって体重が過去最高を記録。ダイエットを開始)

7月6日 NY市、再開の第3段階(フェイズ3)へ。ただし、店内での飲食は引き続き禁止

(7月14日、4か月ぶりに地下鉄に乗り、美容院で散髪。そしてピクニックに行き、友達とリアルで会う喜びを味わう)

7月19日 NY市、再開の第4段階(フェイズ4)へ。ただし、モール・博物館・劇場・コンサートホール・バーやレストランの店内飲食は引き続き禁止

7月24日 NY市内の感染者が約23万人、死者が約2万3千人に

(経済活動が再開といえども、音楽業界はまったく見通しが立たない状態であったため、私自身も日本への永久帰国を考えるほど悩む。しかし幸運にも、大家さんが家賃の大幅な減額に応じてくれたため、NYでの生活を維持することに)

8月4日 NY市の保険衛生責任者が、デブラシオ市長のパンデミックに対する対処に「深い失望」を表明して辞任

9月2日 NY市のジムが再開。ただし、グループワークやプールは禁止

(ダイエットに成功。人生最高体重から約7キロ減量)

9月9日 NY市内のモールが、50%を上限に、そして店内での飲食禁止を条件に再開。NY州のカジノも同様に25%を上限に再開

9月21日 NY市、保育園や特別支援学級について個人授業を開始

(9月18日に拙著『宇宙の音楽を聴く』を脱稿)

画像7

光文社より届いた『宇宙の音楽を聴く』の初校ゲラ約400ページ

9月29日 NY市内の小学校で対面授業を再開

9月30日 NY市内の店内飲食が、25%を上限として再開

(私は、節約のためということもあって、2020年内にはレストランの店内で飲食はしませんでした)

10月1日 NY市内の中学高校が、個人授業を開始

10月2日 トランプ大統領とメラニア婦人のコロナ感染が発覚

(このニュースを聞いたのは、韓国系のスーパーでキムチを買っていた時で、店主と一緒に[不謹慎ながら]大笑いしてしまいました。その思い出もまた書きます)

11月3日 アメリカ大統領選挙

(11月18日、ロックダウンから集中して執筆していた『宇宙の音楽を聴く』が光文社新書より発売開始)

画像8

光文社がNYに送ってくれた見本を手に喜ぶ私

NY・ロックダウンの思い出シリーズ

とりあえず大統領選までの主な出来事を整理しましたが、いかがだったでしょうか? 皆さんは、2020年のあの時、一体どんなことをしておられたでしょうか?

これから不定期に、この時期にまつわる個人的な思い出をシリーズとして書いていきます。どうかお楽しみに!

<宜しければ、下の💗をポチっ(ログイン不要)! コメント・フォロー・サポートも励みになります!>

執筆者プロフィール:伊藤玲阿奈 Reona Ito
指揮者・文筆家。ジョージ・ワシントン大学国際関係学部を卒業後、指揮者になることを決意。ジュリアード音楽院・マネス音楽院の夜間課程にて学び、アーロン・コープランド音楽院(オーケストラ指揮科)修士課程卒業。ニューヨークを拠点に、カーネギーホールや国連協会後援による国際平和コンサートなど各地で活動。2014年「アメリカ賞」(プロオーケストラ指揮部門)受賞。武蔵野学院大学スペシャル・アカデミック・フェロー。2020年11月、光文社新書より初の著作『「宇宙の音楽」を聴く』を上梓。タトル・モリエイジェンシーのnoteで『ニューヨークの書斎から』を連載中。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
Reona Ito(伊藤玲阿奈)

執筆活動へのサポートを賜ることができましたら幸いです!

素晴らしい一日を!
在米24年目、ニューヨーク在住の音楽家(指揮者)・文筆家、伊藤玲阿奈(れおな)のブログです。お気軽にフォローやコメントをどうぞ!初の著作『「宇宙の音楽」を聴く 指揮者の思考法』(光文社新書)が好評発売中