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【Jへの推薦状 番外編】 九州新人戦で印象に残った、12人の選手たち



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2月20日、21日と九州の新人戦を長崎は島原で取材した。8つの県から2チームづつ代表が出て、新高3世代が中心となった最初の覇権争いになる。

社会情勢を反映させ無観客での開催となったが、メディアとスカウトは来場を認められた。例のごとく、多数のスカウトが来場し目を光らせていた。

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最終的に国見高校が王座を射止めたこの大会で、自分が見た試合は6つだ。社業もあったため月曜日の準決勝&決勝は見られなかったことが悔やまれるが、短い滞在期間で多くの選手を見ることができた。

今回は備忘録も兼ねて、そして“推薦”の目的も込めて、自分が印象に残った選手を紹介していきたい。

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DF 濱崎聡馬(鹿児島城西2年/阿久根中)
182cmあるCBで、最終ラインでのボールポゼッションもそつなくできる。特に目を引いたのは左足のフィードと、競り合いの強さ。国見と戦った初戦で決めた先制ヘッドは入るタイミングもミートの場所も完璧だった。


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DF 立田仁(熊本国府2年/太陽玉名)
本人も自身の武器と語るように、最後尾から前線につけるパスの精度が非常に高い。相手の門を逃さず入れ込むそのくさびは見ている者をも驚かせてくれる。狙いすぎてピンチを招くこともあったが、出し先を認知できているだけで十分価値がある。

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MF 岩熊唯斗(九州国際大学付属2年/筑後FC)
九州国際大付属の持ち味であるパワフルなサッカーの中で、一際目立つ左足のキックを持つ。攻撃的なサイドアタッカーで、とにかく積極的に前へ進み、運ぶ。上述した通り左足の精度も武器で、大津との試合では技ありのループを決めた。

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MF 森川貴斗(熊本国府高校2年/ブレイズ熊本)
迷いなくダイナミックな姿勢が強いボランチで、敵陣のサイドに穴を見つければ自身のポジションを捨てて駆け込んでいきチャンスを幾度も作った。前後左右に顔を出すため、目につくことが非常に多かった。


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MF 薬師田澪(大津高校2年/小川中学校)
中盤の底でボールを的確にさばき、CB出身らしい球際と空中線の強さで防波堤にもなる。182cmの長身ながら中央のボール回しにスムーズに入り込む姿は高校の先輩である谷口彰悟を彷彿とさせる。

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MF 米倉藤生(佐賀商業2年/VALENTIA)
0-0のドローに終わった東福岡との試合は、守勢が続く中でもカウンター主体で前に進む形をとった。ボールを中盤で受けてタメを作る場面は、高い位置でのドリブルの仕掛けで技術の高さが見えた。


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FW 立川蒼真(創成館高校2年/久留米アザレア)
ゴールへの最短距離ルートを瞬時に見つけ、スピードを落とさず運んでいくことができる。駆け引きや状況判断、オフの動きと課題は多いが、特徴であるドリブルを磨いていけば面白い存在になり得る。


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FW 本川璃空(国見高校2年/淵中学校)
スピードある突破と迷いなくシュートを打ち込む姿勢には良い意味での荒々しさがあり、対峙するDFとしては嫌なことこの上ない。スペースに走らせればしっかりとフィニッシュまで持っていく、貪欲なアタッカーだった。優勝の立役者の1人と言って良い。


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MF 森田大智(大津高校2年・FCKマリーゴールド天草)

プレッシャーをかいくぐるボール扱いの技術と、ドリブル突破を持ち味とし、低い位置からでも攻撃参加をしていく姿が印象的だ。中盤ならどこでもこなせそうな柔軟性を感じる。10番を背負いキャプテンマークを任されていることを、プレーで納得させてくれる。


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MF 北村一真(国見高校1年/紀州エスフォルソFC)
1年生から10番を任されている期待の星は三重から長崎の名門を叩いた。ボールを持ったときの堂々としいた姿と精度の高い両足のキックから成す展開力はどこか“違い”を感じる。ボールを保持し攻撃するスタイルを志向するようになった国見の再建に向けたキーマンであることは間違いない。


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FW 一村聖連(大津高校2年/甲佐中学校)
左足を軸にしたドリブル突破のリズムが独特で、平岡総監督も「面白い選手」と太鼓判を押す。ゴールへ迫る力もさることながら、くさびを受けるときに相手の前に潜り込んでボールを受け失わずに次のプレーにつなげる姿が印象に残った。

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FW 山下宗大(熊本国府2年・FCKマリーゴールド天草)
今大会で自分が最も惚れた選手は彼だ。鋭い目つきと豊富な運動量でゴールへ向かう姿は野性的で、とにかく自分がゴールを決めるんだという強い意志を感じる。加えて、前線から追い回す守備も彼に惹かれた1つの要因だ。試合を通じて止まることなく動き続け、ボールを要求し、相手の守備陣を狩りにいく姿は大久保嘉人のようだった。自分が出会うことを求めていた“九州らしい”ストライカーは彼のような選手である。

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