獲得リスト

風間サッカーを見続けてきた自分が考える、グランパス夏の補強候補


--------------------------------------

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。

※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場から 竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうが圧倒的にお得です。

---------------------------------------

J1は15試合を消化し、W杯のための中断期に入った。
その中でルヴァン杯で勝利はしているものの、名古屋グランパスはこのリーグ戦で13戦勝ち無しの勝ち点9と、非常に低迷している。

開幕3試合で2勝1分・勝ち点7という数字を出して好スタートを切り、このまま上位戦線に居続けるかと思ったらまさかの大失速をしてしまった。下位で残留争いをするライバルたちは地道に勝ち点を積み上げており、上空を漂う雲は日に日に濃度を増していくばかりである。

だいたいのクラブは今の名古屋が置かれたような状態に陥ると、監督解任に走る。だが、風間八宏監督が今年中に解任されることはなく、たとえJ2に落ちるようなことがあっても続けると自分は思っていて、実際に先日の柏戦後に小西社長も続投を明言したようだ。

「2016年はどん底まで落ちた」とあるクラブ関係者は語っており、それはサポーターも思っているところだろう。そこからアカデミーとトップで一貫したサッカーの色を作り上げ、時間をかけて再建させることを決意し、現指揮官に託したわけだ。これでリセットボタンを押すようであれば、文字通りこの1年半が本当に無駄になる。

とはいえ何か手は打たなければいけないのだが、言うまでもなくそれは“選手補強”というところに行き着くだろう。実際にこういう報道も出た。

そもそもスタートの人数と層、そして個々の質で言うと、ガブリエル・シャビエルやジョー、そして青木亮太や和泉竜司という国内トップクラスの選手はいるものの、全体の平均値とバランス感は風間監督が川崎を率いたときに比べるとそこまで高いものではないというのが正直な感想であった。各選手の戦力数値を並べてみると、凸凹にもほどがあると感じていて、風間監督のサッカーでJ1を年間で戦っていくには少し難しいかな、と。そこのあたりは自分が連載を持っている月刊グランの次号でも触れようと思っている。

とにかく、今できることは大森氏が語っていたように必要な人材を揃える、選手を獲ってくることなのだが、では誰が適任なのか。それなりに長く風間監督のサッカーを見ている自分が、この夏に名古屋が補強するべき選手を10人、大学生も含めて挙げてみた。それぞれに“獲得可能性”と“フィット度”を五段階評価で記しているので、それも合わせて読んでみて欲しい。ちなみに、今夏の移籍の裏話みたいなものも仕込んでいる。

ここから先は

5,883字
この記事のみ ¥ 450

読んでいただきありがとうございます。頂いたサポート資金は、より面白いコンテンツを届けるための遠征費や制作費に充てさせていただきます!