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ボールを持たれても最後は勝つ。敵将・中後雅喜も感じた鹿島ユースの「常勝の血」


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先日、鹿島ユースを取材させていただき、柳沢敦監督の記事をサッカーダイジェストwebで書いた。このご時世ながら対面取材を許可ならびに、現場での取材を協力してくれた鹿島のスタッフには感謝しかない。

川崎フロンターレの番記者を務めた経歴もあり、家も等々力の近辺である自分からすると鹿島アントラーズは対局にあるチームのように思うし、一見すると接点も生まれなそうだ。事実、川崎と鹿島を両軸で追っているメディアはあまり見たいことがない。

だが、その壁も越えていくのが育成年代の取材だ。この活動過程でアカデミースタッフやスカウトの方と繋がり、段々と距離が近くなっていった。ちなみにコロナ禍で育んだスカウトとのネットワークが自分の取材網を一気に加速させたのだが、それについては追って話したい。

そんな中、5月最終週の予定を立てているときにクラブユースの関東予選、鹿島Yvs東京V・Yという興味深いカードがあったため取材へ向かうことにした。好カードだったのだが、現場にいたメディアは自分だけであった。

鹿島ユースの監督は前述した通り柳沢敦で、対するヴェルディは中後雅喜だ。鹿島OBの2人が指導者として相まみえたことになる。結果的に3点を奪った鹿島が勝利を収めたのだが、実に“らしい”展開だった。その言葉は両者にあてはまる。

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