見出し画像

コムジェストさんの月次レポートを読む! #40 (2024年9月末)

コムジェスト・アセットマネジメントさんがファンド運営に携わっている3つのアクティブファンド の月次レポートを読んでみる

コムジェストさんの月次レポートを読む!

前回はこちら。

3つのファンドとは

ニッセイ/コムジェスト新興国成長株ファンド(資産成長型)【愛称:エマージング・セレクト(成長)】

ESGフォーカス コムジェスト・クオリティグロース・日本株式ファンド から改称した 

SBI・コムジェスト・クオリティグロース・日本株式ファンド

ESGフォーカス コムジェスト・クオリティグロース・世界株式ファンド から改称した

SBI・コムジェスト・クオリティグロース・世界株式ファンド

日本株式ファンド、世界株式ファンドは信託期間が「無期限」になりました。

3つのファンドの投資先の選別、投資判断を行なっているのが

コムジェスト・アセットマネジメント さんです。

コムジェストさんの特徴の一つは詳細な四半期レポートです。

最新版は、2024年4月〜6月のレポート

今回のレポートでは、投資先企業の報酬、人事について詳しく説明されています。投資先企業ではたらく人たちの待遇、人事制度等について、どんな対話がなされているか、その実例も示されています。

ご一読をおすすめします。

https://www.comgest.co.jp/wp-content/uploads/2024/10/a9836c1b72ac7419b596d317cc92ca08.pdf



受益権総口数の推移

ニッセイ/コムジェスト新興国成長株ファンド(資産成長型)【愛称:エマージング・セレクト(成長)】

2024年9月は前月末比で受益権総口数が減少、12ヶ月連続のファンドからの資金純流出となりました。

SBI・コムジェスト・クオリティグロース・日本株式ファンド

2024年9月は前月末比で受益権総口数が増加、ファンドへの資金純流入となりました。16ヶ月連続のファンドへの資金純流入です。

SBI・コムジェスト・クオリティグロース・世界株式ファンド

こちらも前月末比で受益権総口数が増加、ファンドへの資金純流入となりました。
28ヶ月連続の純流入です。

パフォーマンス

ニッセイ/コムジェスト新興国成長株ファンド(資産成長型)【愛称:エマージング・セレクト(成長)】

3年リターンの推移。新興国株式のインデックスファンドと比較してみました。

ローリングリターン 3年

ここまで0勝48敗となっています

SBI・コムジェスト・クオリティグロース・日本株式ファンド

SBI・コムジェスト・クオリティグロース・世界株式ファンド

データが少ないのでローリングリターン 1年を示しています。

ローリングリターン 1年

投資先・ポートフォリオ

ニッセイ/コムジェスト新興国成長株ファンド(資産成長型)【愛称:エマージング・セレクト(成長)】

投資先の概況はこんな推移となっています。

投資先は前月末から1減、41社です。

前月末と見比べると、業種別で一般消費財・サービスと生活必需品の順位が入れ替わりました。

2024年9月末、ファンドでの比率 上位10社です。

前月末と比べると、1社入れ替わりました。

オランダのASMLホールディング、なぜ新興国株式のポートフォリオに?という疑問。こちらについては、コムジェストさんのレポートに記載されています。

同社は、先端半導体の生産に不可欠なEUV(極端紫外線)リソグラフィ(露光)装置の世界最大手であり、市場を独占しています。その背景は、EUV装置の製造過程をモジュール化し、コア技術以外の技術をオープンにすることで部品メーカーとの分業体制を構築したことにあり、この体制により、同社は他社の追随を許さないコア技術の確立に成功しました。同社の顧客である半導体メーカー大手3社
(米インテル、台湾セミコンダクター( TSMC )、韓国サムスン電子)は EUV技術による生産計画を示していますが、これは EUVへの生産シフトが今後数年間、同社の収益成長を支える原動力となることを意味します。当ファンドでは、先進国企業であっても、売上又は収益の半数以上を新興国で上げている企業や事業基盤を新興国においている企業を組入れる場合があります。

https://www.comgest.co.jp/wp-content/uploads/2024/10/a9836c1b72ac7419b596d317cc92ca08.pdf

前年同月末との比較では5社が入れ替わっています。


SBI・コムジェスト・クオリティグロース・日本株式ファンド

投資先の業種別推移です。

2024年9月末の投資先は前月末から1減、37社。

業種別の順位ですが、資本財・サービスと一般消費財・サービス、コミュニケーション・サービスと不動産が入れ替わりました。

2024年9月末の上位10社です。

前月末から2社入れ替わりました。

1年前、前年同月末との比較では、4社入れ替わっています。

上表の組入期はマザーファンドの決算期です。2021年12月の決算期が「6」です。2023年12月で第8期が終わったので現在は第9期ですね。

月次レポートのコメントからです。

投資先ファンドは、2年前から相対的に高い利益成長と過去最低水準の相対バリュエーション※を両立する形で運用を行っ てきましたが、そのことが奏功し、顕著なバリュー相場の中でも昨年後半以降、相対パフォーマンスは回復基調にあります。 世界有数の市場規模を持つ日本は、これまで見られたような投機的な円安トレードで売買されるのではなく、確かな成長を 実現する質の高い企業がより報われるような市場になることを、コムジェストは期待しています。

※ 相対バリュエーションとは、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)等、現在の株価と現在あるいは将来の企業の利益や 資産など本来の企業価値などと比べて、株価が割安か割高かを判断する指標のことです。

https://www.sbiam.co.jp/fund/pdf/9dc6ac7e8bb24a327b193ff6ca3c3b829631cd10.pdf

SBI・コムジェスト・クオリティグロース・世界株式ファンド

投資先の推移です。

2024年9月末、投資先は前月末から増減なし、33社。

前月末と比べると、スイスとオランダ、台湾と日本の順位が入れ替わりました。

上位10社です。

2024年9月末、前月末から入れ替わりはありません。

1年前、前年同月末から2社入れ替わりました。

3つのファンドの投資先の会社を眺めてみると感じるのは、その入れ替わりの頻度の少なさです。

月次レポートに変化の兆しは全く感じられないので、四半期レポートに期待するしかなさそうですね。

さて、実はこの3本のファンドのうち1本を2022年から毎月コツコツ買い始めました。コツコツ投資 実際のところです。


ここから先は

622字 / 1画像 / 3ファイル

あなたは「お金がスキな投資家」ですか、 それとも「会社がスキな投資家」ですか。 このメンバーシップは…

ホンネのつぶやき掲示板プラン

¥200 / 月
初月無料

「ここだけの話(音声)」もお届けします

¥596 / 月
初月無料

チップを頂いた際は、TableforKidsへの寄付に使わせていただきます。 https://tfk.yumeshokunin.org/