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投資信託は、その原初から「サブスク・メディア」だったのに、ね、

農林中金バリューインベストメンツ ( #NVIC )さんが投資助言されている投資信託、農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね 。

その最新の月次レポートが公開されました。

今月は、昨年12月に現地訪問された1社について非常に詳しく説明、どのような視点から評価すべきか、分析するか、ということを丁寧に示されています。紹介されている会社は投資先ではありません。

毎月このように熱さを感じられるレポートが発信されるのは非常に魅力的です。今回のレポートは、私自身、米国でその分野については全く知識がなく、これまで考えたことすらなかった感じです。お恥ずかしい。ただ、この分野の事業も社会の問題解決であることは間違いなく、価値がつくられているのです。一方で、社会の構造変化により長期的な潮流という面では考えさせられるなあ、とも感じました。

実在する上場会社を題材にこうしたことを考えさせてくれる時間、機会を、この月次レポートから頂いています。

さて。少し唐突に感じられるかもしれませんが、投資信託って「サブスク・メディア」だと思うんです。

投資信託は投資家が保有している間、お金を託されている人への報酬、フィーがは発生します。保有を止めれば報酬、フィーは発生しない。これは「サブスク」と呼べると思います。そして、お金を託されているファンドマネジャーは、どんなコンテンツ(投資先、会社)に、どれだけの紙面(個々の投資先への割合、比率)を割り当てるのか、を決めるわけですから、これは一種の「メディア」です(インデックスファンドの場合は、コンテンツや配分について、株価指数、市場の付ける価格に盲従するだけですから「メディア」の要素は極めて乏しい、というか、その要素はほぼゼロでしょうね)。

投資信託=サブスク・メディア

だとするとです、定期的に発信される月次(週次)レポートというのは、非常に重要です。ただ、ほとんどの投資信託のこの種のレポートは、保有していない人、unsubscriber も閲覧できるようになっています。メディアをつくっている側、つまり、投信会社の人たちも、subscriber =継続して投資信託を保有している投資家 にこそ伝えたい情報があるのではないでしょうか。しかし、今はその線引きが出来ている、つまり、subscriber に限定した情報提供等というのは少ないように思います。鎌倉投信さんは、受益者総会やその他イベントでsubscriber限定とされている事例が、他社に比べて圧倒的に多いと思いますが、例外中の例外かもしれません。他の投信会社は、新規の投資家へのアピール、リーチにはそれなりに積極的ですが、「subscriber 受益者限定」という発想がまだまだ非常に乏しいのが実状と思われます。もちろん、これは販売会社を通じての販売だから、という面があるのですが、投資信託=サブスク・メディアだとするなら、他の業界であれば当たり前に対応する、重点的に施策を打つべきことだと私には思えます。

投資信託は、最近になって「サブスク」や「メディア」になったわけではなく、その原初より「サブスク・メディア」であったはずです。にもかかわらず、「サブスク・メディア」なら当たり前なことを、今なおほとんど出来ていないように思われます。金融業界を見ていても仕方ないです、前例が無いで終わるだけ。業界の外にある「サブスク」や「メディア」から、もっと、もっと学ぶべきだと思います。

ってなことを、先日の #メディアミートアップ  に参加して感じました。


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