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ひふみ投信 ーアクティブファンドを眺めてみよう #7 第15期(2023年9月)運用報告書を反映しました

アクティブファンドを眺めてみて、そのファンドから

「企業価値を探究しているか?」

そんなオーラが感じられるかをメンバーの皆さんにお尋ねするシリーズの第7回です。

前回はこちらです。

今回眺めてみるのは


ひふみ投信

です。

ひふみ投信は、「日本を根っこから元気にする」をコンセプトに、主に日本の成長企業に投資をする投資信託です。

前回は2021年12月に眺めています。

今回は新フォーマットで眺めてみます。

設定は2008年10月。設定から15年 14年を超えました。
この記事をお読みになって「おっ、このファンドは企業価値を探究しているなあ」とどのくらい感じられたか、
メンバーの皆さん、有料パートにあるフォームから ご感想をぜひお聞かせください。

受益権総口数

受益権総口数の推移が「企業価値を探究しているか」否かとの関係は直接ありません(個人の考えです)が、ファンドへの受益者の支持を窺うことができるものと考えています。また、コンスタントに口数が増加しているファンドの方が市況にかかわらず「良い会社に投資できる」可能性が高いものと推測しています(個人の考えです)。
「企業価値を探究している」それがしっかり感じられるファンド、そうしたファンドがしっかりとした受益者の支持を得ていれば、相乗効果があるのではないでしょうか。

ひふみ投信には、ひふみプラスという姉妹ファンドがありますのでそちらの推移も眺めてみます。2024年1月末時点のものです。

青く塗った月は受益権口数が前月末比減少となった、つまり、ファンドから資金純流出となった月です。2022年11月、ひふみ投信はファンドからの資金純流出となりました。昨年11月末比では11億口増加していますから、ここ1年でみるとファンドへの資金純流入となりました。

その後、ひふみ投信は2023年2月から7ヶ月連続、ひふみプラスも2023年4月から6ヶ月連続で資金純流出。一旦、流入に転じましたが両ファンドともに2023年11月から3ヶ月連続で資金純流出です。

黄色で塗った2019年2月。この月末の受益権総口数が月末基準での過去最多の口数でした。ひふみプラスも同じ月に過去最多の口数になっています。

この過去最多口数との比較では 2024年1月末、ひふみ投信は 83%になっているのに対して、ひふみプラスは 58%。

表の真ん中より少し上、2017年2月、3月を太字にしていますが、「カンブリア宮殿」でファンドに資金が大きく流入したタイミングです。

パフォーマンス

ウエルスアドバイザーさんのデータを元に、調べてみました。

比較対象にしたのは、以下の2つのETFです。

年ごとのパフォーマンスです。

対 TOPIX は 12勝4敗。対 日経225は 10勝6敗。

このシリーズでファンドのパフォーマンスを眺める際に使うのは ローリングリターン です。

まずは1年です。

ローリングリターン 1年

ローリングリターン 1年

ちょっと見にくいですかね。

TOPIX、日経225との差の推移を見たのが次のグラフです。

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