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アクティブファンド? を眺めてみた

このファンドの2022年6月末時点の投資先123社のリスト(ウエイト付き)が掲載されていましたので眺めてみました。

このファンドは「日本を除く」先進国の会社の株式指数を意識している、と推測されます。ちなみに、交付目論見書によると

当ファンドにはベンチマークはありません。

https://www.sompo-am.co.jp/fund/7058/msk.pdf

アクティブファンドにベンチマークなんて要らない、というのが僕のスタンスです。このファンドに当てるべきモノサシはMSCI KOKUSAIに連動するインデックスファンド、ETFだと考えられます。そのモノサシとして選んだのが

このETFになります。このETFの2022年6月末の投資先のデータと突き合わせて アクティブ・シェア を計算してみようと考えました。

2009年に発表された論文です。アンチ・ペタジスト氏とマーティン・クレマーズ氏の論文。

こちらの解説がわかりやすいように思います。

論文の中ではアクティブ・シェアが60%未満である運用者は、隠れパッシブ運用者と評価されます。60%~80%の運用者はアクティブ度合が相応に高く、80%を超える運用者はアクティブ度合が極めて高いと評価されます。

http://www.i-design-lab.jp/assetmanagement/アクティブ・シェア

僕の計算では アクティブ・シェアは 51.7% でした。

SOMPOの列が「アクティブファンド」SOMPO 123 先進国株式での2022年6月末時点の各社のウエイト。その右の列がTOK でのウエイト。右端の列がそれぞれの差異の絶対値です。123社のTOKでのウエイトは49.04%でした。TOKの50.96%分がゼロということでその分の絶対値も足し込んで計算したのが 51.7%。

合ってるかな?

ペタジスト氏、クレマー氏の論文での主張、見解ではありますが

アクティブ・シェアが60%未満である運用者は、
隠れパッシブ運用者

ということでした。このファンドのアクティブシェアは51.7%ということで・・・
僕の計算が間違っているのかもしれませんけれど。

何をアクティブファンドと呼ぶのか、認知するかは人それぞれです。株価指数、市場平均を目指すポートフォリオと、ちょっぴりでも違えばアクティブファンドだ!と認知する人もいるでしょうし、「こんなん、アクティブファンドですのん?」と感じる人もいるでしょう(僕は後者です)。

SOMPO 123の123社は TOKの上位の会社にどのくらい含まれているかを見たのが上の表です。8割以上をカバーしています。

トップ30で外れた会社はどこなのよ。というのを見てみると

黄色で塗った会社が「落選組」でした。
ALPHABETはClass Aでええやん、バフェットさんはやめとこ、VISAをもっているからいいか、Tesla・・・
こんなテキトーな投資判断ではないと思いますけれど、ね。

ところで、このファンド、こんな風に定期的に情報発信するのでしょうか、ルーティンにするのでしょうか。12月に決算があるようなので、その運用報告書で再度、計算してみる機会がありそうです。

「データを共有しますプラン」のメンバーの皆さんには、この計算につかったExcelファイルを共有しますね。

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