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近くて遠い国

何かを「遠い」「近い」って感じるとき、何を基準に判断しているんだろう。家から学校、会社までの距離であれば物理的な距離を元に判断できる。要は数値化できるから判断しやすい。大学までは〇〇km、会社までは△△分。数字は世界共通だから絶対的な判断材料になる。

これはこれで良いんだけど、じゃあ北欧を「遠い」「近い」って感じるとき何を元にその距離を測っているんだろう。東京から□□kmだから遠いな。なんとなく北欧という地域は北ヨーロッパにある遠い国と感じる人が多いんじゃないかな。

でもちょっと待って、本当にそうなの?

日本から最短でいけるヨーロッパってどこ?

答えはヘルシンキ。10時間前後でいけちゃう。これを聞いてどう思うかな。フランスよりも遠くに感じてたフィンランドの方が実は速く行けちゃう。これってなんでだろう。

情報、じゃないかな。

情報があるかないかでその人が感じる距離って変わってくると思うんだ。ヨーロッパに最初に行くとしたら多くの人の頭にまず浮かんでくるのは、イギリスだったり、フランス、イタリア。学校でも学んだ国だし、建物だっていろんなところで見たことある。知っているって安心感を感じさせてくれるんだね。遠足なんかすごくわかりやすくて、行きは長く感じるけど、帰りはすごく短く感じる。もちろん、楽しみが未来にあるから長く感じるっていうのはその通りだと思う。それでも、行きに見た道をまた通ると馴染みがあるもんだから速く感じる。あれ?もう着いちゃった、って。

友達だって、Aくんのことをよく知っていたらその人への距離って近いと思うし、逆もそう。知らない人に近づかないよね。

知らないっていうことは人を遠ざけてしまう。その人にとってどれだけ大切で、潜在的に意味があることだとしても、それに対する情報がないと近づいてこないんだ。これってすごく勿体ないことだよね。知るって大切だと思うんだ。精神的な距離って大切だと思うんだ。だから僕はメディアを始めて見た。少し乱暴な言い方だけど、知らない人に情報を植え付けちゃえばいいんだって思った。定期的に栄養もあげればきっと花を咲かせてくれるはず。スウェーデンだったり、デンマーク、フィンランド、、をもっと身近に感じられるようにね。

僕からしたら北欧って聞くとすごく身近で、ニュースなんか読んでても、「スウェーデン」っていうワードにすごく敏感。浮き上がって見えてくることもある。ほんとうだよ。そういう経験をしたことがある人もいるんじゃないかな。それは僕の場合、言うまでもなくスウェーデンに1年近く居たっていう実体験があるし、今はノルウェーに住んでいるから。だから情報って距離を測る道具でもあるんだね。

スウェーデンにしろノルウェーにしろ、いまは「近くて遠い国」であってもいつの日か「近くて近い国」になればいいなあ。少しでも多くの人に、正しい形で、正しい情報を届けよう。


今日の一枚。スタヴァンゲルは旧市街が特に綺麗な街なんですけど、意外にもその町並みをあげていなかったことに気づきました。ザ・ヨーロッパって感じですよね。日本ではあまり無いですが、ノルウェー(他の北欧の国でも割と)では国旗を掲げている家庭が多いですよ。これが愛国心なのかは別として「なんかいいな〜」っていつも眺めてます。

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