見出し画像

洋服記録4_袖なしロボコップ

今期のテーマの一つ、「大人スポーティー」

 足元のラインナップにスニーカーやショートブーツが増えてきたことに伴い、よりスポーティーかつヘルシーで、適度に抜けている洋服に目が向くようになってきた。
子供っぽくならず、ガチのアスリート感も出さず、程よく大人カジュアルを実現することは、アラフォーにとってはなかなか難しいお題目である。

そんな中、以前から気になっていたアイテムがダウンベスト

ダウンベストというと、個人的にはアパレル店員のイケメンがネルシャツとワイドジーンズにあわせてアメカジ風に着ているイメージ。
だが最近では、ふんわりスカートや上品な台形スカートにあわせてレディライクに着こなしている女性店員さんも多数お見掛けしている。

そんな追い風も相まって、とある2つの理由から長年ダウンベストを避けてきた私もついに記念すべき1着目を手に入れた。

 避けていた一つ目の理由は、救命胴衣問題。

これはおそらく誰が着てもある程度生じる問題であろう。
袖なしのシャカっとしたやや厚みのある素材、とくれば、飛行機や船に積まれているあの蛍光オレンジのジャケットが連想されるのではないか。

これを体格が大きい私が身に付けると、事態はさらに深刻化する。

普通の人が救命胴衣<膨らむ前>だとすれば、こちらは救命胴衣<完全に膨らんだ後>。
飛行機で滑り台から降りるときや海面で漂っている時など、まさに深刻な救命場面で活躍する衣類と化すのである。

そして後ろから見た時の姿は、例えるならば子供が工作したロボコップ。
真四角の段ボールからニョキっと腕が出ている旧式タイプのロボット。もはや中の操縦席に誰か(複数人)いるんじゃないかと思うほどの広々スペース。
哀しい・・・。

 正直に言えば、今回選んだベストもこの傾向はぬぐい切れない。
が、沢山見てきた中ではマシなような気がしている。
スポーティーというテーマの中でカジュアルにバサリと羽織れば、せめて紙粘土で作ったロボットくらいにはマイルドになると、希望的観測含め判断した。

 そしてもう一つの理由は、腕ないけど結局あったかいのか?問題。

いくらダウンといえど、腕がないのは到命的。これ湯たんぽ抱えてロンT1枚でウロウロするのと一緒なんじゃないかと。

だがこの問題は前述の問題を検証する過程で解消された。

自身のロボコップ状況を確認するため試着室の中でくるくる回ること10分。そして合わせるアイテムによる見え方の変化を検証するため脱いで履いてのA/Bテストをおこなうこと10分。
計20分のうちに、しっかりと汗をかいていた。

ダウンベスト、めちゃめちゃ暑い!
袖どころかお腹から下らへんも取っ払ってしまいたい!

しかもただ衣類を重ね着して得られる温かさではなく、体の芯からあったまるような、ワインのボトルを開けた後並みに顔が赤らむほど血行がよくなってしまうような、ヒートテックもびっくりの実力をまざまざと見せ付けられた。

 そんな涙と汗の末に購入を決めたダウンベスト。
より大人っぽく、より人間っぽく着こなす探求はまだ始まったばかり。

ダウンベストのコーディネート備忘録

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?