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無礼

数週間前に仕事でスウェーデンに行くことがありましたが、台湾からだと直行便がなく、オランダのアムステルダム空港乗り換えで行きました。実は今年の前半にも一度スウェーデン出張ありましたが、その時はタイ乗り換えで最悪でした(スタッフが不親切、空港のWiFiが使えない、空港内の看板などがカオス・・・)ので、今回は旅行会社にヨーロッパのどこかの乗り換えを指定しました。

アジアからのフライトで欧州連合(EU)の国への乗り継ぎだったのでアムステルダム空港内のトランスファーにも手荷物検査がありましたが、ちょっと面白いことがありました。

このアムステルダムの手荷物検査はアメリカの空港よりも厳しくて、多分今までの人生で一番しっかりした手荷物検査でした。バッグなどがレントゲンされる機械の後ろに二つのコンベアベルトみたいなのがあったんですが、一つ目は「問題なし」の荷物用で、もう一つは「再検査必要」のものだったみたいです。そもそもそういうシステムでやってる空港はみたことがなかったので面白いな〜と思いましたが、一番驚いたのは半分以上の荷物は「再検査必要」のところで出てきました。

どんなに細かくチェックするんだろう〜と思いながら僕のカバンも引っかかりましたので再検査のところに行ったら、すでに行列がありました。この再検査ですが、機械ではなくセキュリティのスタッフが行うものでした。

バッグを開けてものを出したり、麻薬を感知するストラップみたいなの使って中をチェックしたり、すごく細かいチェックでしたので1バッグあたり少なくとも5分はかかってたと思います。僕は乗り継ぎの時間が短いとストレスになるのであえて3〜4時間の待ち時間があるようなフライトを手配して余裕でしたが、僕の後ろに(おそらく)中東の国の男性が並んで、かなりそわそわしてました。

ようやく僕の前に並んでた人のカバンがチェックされていた時に、その中東の男性がセキュリティのスタッフに英語でこう言いました。「俺のカバン、よこせ!おい!」と。これに対してのセキュリティの人の反応が最高でした。

「私のバッグをください!というのは正しいですよ」とすごく丁寧な言葉でお母さんが子供にマナーを教えるような言い方で返答しました。それで中東の男性が怒りぷんぷんモードに入りました。「なんだよ、俺のカバン早くくれ!次のフライトがあるんだよ!」と怒った声で言ったら、セキュリティの人がとても冷静に僕の前の人の荷物をチェックして、その人と会話して中東の男性を完全無視しました。

それで僕の番になって僕のカバンをチェックし始めた時に中東の人がもうイライラで他に並んでた人に話しかけ始めました。「これ、遅くない?最低だろう?なんでこんなに待たせるんだよこいつら!ひどい!」と後ろに並んでた女性に言ったら、その女性が超クールな表情で「いや、ここで唯一ひどいのはあなたですけどね」と言ってました。僕はもう笑いを堪えるのに必死だったのに、セキュリティの人が僕のカバンのNintendo Switchをみながら中東の人に対して「そして態度が悪い人だとさらに細かくチェックするからね」と言って、中東の男性の顔が真っ赤になりましたが、その瞬間からずっと黙ってました。

僕のカバンの中にMacBook、台湾のケータイ、日本のケータイ、Switchとそれぞれの充電器が入ってて「君こういうの好きだね、あはは、どのゲームやってるの?」とセキュリティの人に聞かれてSkyrimの話をしたら「おっけーだよ、良いフライトを」とすごくフレンドリーに挨拶してくれました。

中東の男性のチェックがそのあとどうなったかはもちろん分かりませんが、このオランダ人のセキュリティの人の対応の仕方が素晴らしいと思いました。ずっと冷静で丁寧に対応しながらもあの無礼な態度に対してすごくいい反応をしていたと思います。

これは日本にあったら多分「お客様申し訳ございません、もう少しお待ちください」みたいな感じになるんだな〜とふっと思いながらゲートまで歩きました。

(写真は全然別の時に羽田空港のホテルの窓から撮った朝日です)

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35歳のオーストリア人。UUUMのグローバルパートナーシップを担当。台湾CAPSULE取締役。元ゲームプロデューサー(チャリ走DX2、DX3、チャリ走3rd Race)。日本語、英語、ドイツ語を扱う国際レベル放浪者。

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