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SDGsとファッション – アパレル業界はどう関わるべきか?

「SDGs」、私はFINEに入るまではまったく知らない言葉でした。

ある程度知った今は、テレビを見ていても本屋に行っても、「あ、またSDGsだ」と気づくようになりました。
それくらい最近は話題になっていることを実感します。

今回のnoteは、以下のことについてです。
・SDGsとはそもそもなにか
・なぜ注目を集めているのか
・SDGsとアパレル業界の関連性について

最後にFINEが担うRename事業も、SDGsと紐づいていることを書きました。
ご覧いただけると嬉しいです。

SDGsとは?

SDGs(エスディージーズ:Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)とは、世界全体で挙がっている課題を解決し、社会や地球環境を変えるために国連が掲げた17の具体的目標です。2015年の国連サミットで、2030年までに達成すべき目標として採択されました。

世界全体で取り組み、達成しなくてはいけない開発目標は、当然アパレル業界にも大きく関わってきます。

SDGsへの注目の高まり – 大阪万博の開催目的や雑誌の特集など

2025年の国際博覧会(万博)の開催会場が大阪に決定したというニュースは、非常に注目を集めました。そして、この万博は開催目的としてSDGsを大きく掲げています。

“大阪・関西万博は、2015年9月に国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」において、 持続可能な開発目標として17の目標を掲げたSDGsが達成された社会をめざす為に開催いたします。”
(OSAKA EXPO 2025 – 2025日本万国博覧会誘致委員会 より引用)

最近では、講談社が発行している雑誌『FRaU(フラウ)』2019年1月号で、まるごと一冊SDGsを特集。「世界を変える、はじめかた」と題したSDGs特集号を、国内の女性誌として初めて発行しました。生活者やライフスタイルの視点でSDGsやサステナビリティの世界の動向や国内の取り組みを紹介しています。
講談社『FRaU』、女性誌初のSDGs特集号を発売より)

アパレル業界はSDGsのどの目標に、どう取り組むべきか?

イメージしやすいのは『つくる責任・つかう責任』?
アパレル関係者の多くが最初に注目するSDGsは、12番の『つくる責任・つかう責任』ではないでしょうか。近年、アパレル業界では“サスティナビリティ”や“エシカル”の取り組みが数多く取り上げられています。企業としてそれらを考えることは『つくる責任・つかう責任』だとも言えます。

世間では“大量生産・大量消費”が、あらゆる場面で問題提起されはじめています。アパレル業界では、それに付随した形の環境問題や労働問題などを抱えているのです。

アパレル業界が関わるべきSDGsはすべて
たとえば、服の素材として使用される綿花の栽培には大量の農薬(化学物質)が使われます。大量生産・大量消費ゆえに起きてしまう廃棄時の焼却処分では、CO2排出の問題もあります。これらの問題解決のため、オーガニックな綿花栽培に切り替えてリサイクル製品に力を入れる取り組みは、SDGsの貢献になると考えられます。

ただし、その製品が労働搾取で成り立っていれば意味がなくなってしまいます。労働搾取は貧困、福祉、教育などの問題へ発展してしまう恐れがあるからです。

SDGsで掲げられている17の目標は、独立しているようで互いに関連しています。そのため、1つの問題だけを注視するのではなく全体を見渡し、多くの企業や人々と協力しながら達成する。そんな取り組みが必要なのかもしれません。

SDGsはブランド価値を高めるキーワード
最近では企業価値を高めるため、CSR(企業の社会的責任)、CSV(共有価値の創造)、ESG(環境・社会・ガバナンス)も注目を集めています。

企業価値はブランド価値にも密接に関係するのではないでしょうか。そのため、アパレルブランドとしてのSDGsに対する関わり方は、消費者にも注目されるはずです。

アパレルメーカーのSDGs事例 – For itが『シェアタグ』でSDGsを呼びかける

今年10周年を迎えたアパレルメーカーの『For it』は、新たに『シェアタグ』という取り組みをはじめています。シェアタグでは複数のアパレルメーカーが共有するタグに、SDGsのメッセージが確認できるURLを記載します。

SDGsを“まずは知ってもらおう”と始まったこの取り組み。目標どおり、多くのメディアで取り上げられました。

SDGsは企業のCSRやCSVに盛り込まれていることはありますが、一般社会での理解はまだまだ低いのが現状。今後、アパレル業界でも、さまざまな形のSDGsへの取り組みに注目が集まります。

SDGsへの取り組み – 新しいアパレル再販のしくみ「Rename (リネーム)」

そうした背景のなか、FINE(ファイン)では新しいアパレル再販のしくみ「Rename (リネーム)」を提供しています。アパレル廃棄の削減を目指し、メーカー・ブランド様の『つくる責任・つかう責任』に貢献します。

Renameは、『廃棄』でも『ブランド毀損する再販』でもない、アパレルの新しい再販のしくみです。アパレル業界とファッションのサスティナブルな未来へ貢献します。そしてそれは、SDGsへの取り組みでもあると考えています。

▼Renameについて詳しくはこちら

▼FINE MAGAZINEでは、アパレルに関するコラム記事を紹介しています