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それ、採用じゃなくて事業承継を考えた方がいいですね。

こんにちは、広報のななみです。
今までの記事では、小宮さんがfacebookに投稿した文章を見易く整えるなどしながら更新していたのですが、これからはわたしが気になった記事について小宮さんにインタビューしたことをまとめていきたいと思います。

今日の記事

先日のご相談の着地点。

「それ、採用じゃなくて事業承継を考えた方がいいですね。」
最近、多いんです。このパターン。退職者が出るから、また「採用」しようと経営側は動くけど、どう考えたって根本的な解決にならない。ただ2〜3年、いや、2〜3ヶ月問題を引き延ばすことにしかならない。

採用って、僕は「雇われる人」を雇う行為
だと思っています。
でもね、レンアイ型採用というか、僕が考える広義の採用は必ずしも、「雇う⇔雇われる」という関係だけじゃない。前からずっとそう思ってました。
つまり「タダでも働きたい。」という人もいれば「お金払ってでも手伝いたい」という人もいる
これをやりがいの搾取だとか、ブラック企業だとか、信者ビジネスだとかでまとめてしまうと、世の中にボランティアはなくなるし、地域活動もなくなるし、クラウドファンディングもなくなります。
#自分の視野に入る人だけが全てじゃない

ただ、2019年までは僕も、そうは言っても半信半疑でした。ビジネスである以上「雇う⇔雇われる」関係が基本だと思ってました。
でもね、2020年以降は、周りにちょこちょこと「タダでも働きたい!」という人が散見されるようになり、ついに、身近にそういう人が現れました。もちろん霞を喰っていくわけにはいかないので、永遠にタダで働いてもらうわけじゃないですが「金銭報酬以外の報酬」があるんだな。という事実。

ここら辺は非常にテキストでは伝えにくい話ですが、とにかくはっきり言えることは「お給料が労働の対価でなくていい人」は確実にいてそういう人はハロワや求人メディアを見ていない
つまり「求人活動」をしていたら出会えないということ。例えば「あなたの仕事を買ってでも、やらせてください。」という人は、indeedでは出会えなくて、M&Aの世界に登録しないと出会えないこととのように。

採用が「広義」の意味を帯びてきました。
ますますレンアイ型Ⓡ採用っぽくなっている2021年です。

2021.2.10

こちらは、一年前に小宮さんがfacebookで書いていた記事です。
今日はこの記事についてインタビューしていきたいと思います。

ご相談内容

Q1:「先日のご相談の着地点。」とはどんなご相談だったんですか?

小宮さん:土木建設業の40代前半くらいの2代目経営者からのご相談で、「会社の管理職・経営層・執行役員」クラスの方が定年退職する(のが見えている)から、それを補うような「専門的で、有資格者で、経験もあり、かつ若い30代くらい」という人を採用したいということでした。

定年退職されるんだ。それは新しく人を雇わなくちゃとなりますね。でも定年退職をする方を補える30代っているのかな、、

事業継承とは

Q2:そもそも、「事業継承」ってなんですか?

小宮さん:「事業継承」とは事業の代替わりのことです。創業者から2代目へとか。近年、日本では大きな課題になっています。仕事はあるけど「息子が育ってない、継ぎ手がいない」などの特に中小企業では深刻です。

なるほど、採用活動だけでは根本的な解決にはならない場合には事業の継承やそれ以外の選択肢を考えることもあるんですね。

「採用じゃなくて事業承継を考えた方がいい」ポイント

Q3:なぜこのご相談は「それ、採用じゃなくて事業承継を考えた方がいいですね。」になったのですか?

小宮さん:実際、「1から起業せずに、300万くらいで田舎の中小企業を買う起業をしましょう」みたいな世界もあります。
都会の人材が0→1の起業をするのではなく、例えば300万円で株を買って、いずれは自分の会社にする、なるくらいの約束で、(事業を引き継ぐのを前提に)取締役から入るというくらいのモチベーションの人はいることが想定されます。

むしろそのくらいの人でないと、ご相談内容の条件(専門的で、有資格者で、経験もあり、かつ若い30代くらい)を満たすような人がいません。

つまり、「起業するほどのチャレンジ精神はないが、このままサラリーマンしておくのはイヤだ。多少のリスクは取る覚悟はある。会社のナンバー2、3くらいなならやれる。」という層を狙った方がいいだろうというターゲットを見出して、急にこんなことを言っているんだと思います(笑)

やっぱり、ご相談内容の条件(専門的で、有資格者で、経験もあり、かつ若い30代くらい)を満たすような人はなかなかいないんだ・・・!ターゲットが想像できるレベルで鮮明に言語化されていて、確かにそういう人いるいる!となりました。

金銭面以外の報酬

Q4:「金銭報酬以外の報酬」について、小宮さんの場合はどんなものが考えられます?

小宮さん:「その月の労働対価」ではなく、「その後ずっと使える経験やスキルや学び」です。つまり、「魚をあげる」のではなく、「釣り竿をあげる、魚がいるポイントを教えるでもいいし、魚のさばき方を教えて、そもそも釣りをする世界から抜け出す方法を教える」という気づきや考え方をあげていることだって、労働対価と言えます。

その人にとっての価値を提供しているんだなと。
「気づきや考え方をあげている」ということは、小宮さんの「金銭報酬以外の報酬」を価値だと思っている人が周りにたくさんいるということなんですね。そのためにも、自分の価値に気づくのは大事そう。

出会いたい人に出会うには

Q5:求人活動ではないやり方ってなんですか?詳しく教えてください。

小宮さん:求人活動・採用活動とはつまり、「求職者や転職希望者と出会うための行為」です。上記の登場人物は、「起業とか独立とかUターンとかキャリアアップとか」そういうことを考えている層です。
レンアイに喩えると「婚活=お見合い相談所に登録、婚活パーティーに参加」など。でも、一見関係ない好きなカフェに行って自分を整えるなんて行為の結果、出会いがあることだって…世のなか、多々あります。既婚者はみんな婚活をしたわけではないんです。

たしかに、いろいろな出会いがありますよね。出会うためにはコレと思い込まないことが良い出会いに繋がりそう。

おわりに

わたしが気になった記事「それ、採用じゃなくて事業継承を考えた方がいいですね。」について小宮さんにインタビューしたことをまとめてみました。

<ポイント>
・採用の条件によっては事業継承やM&Aなど広義の採用が良いこともある
・相手にとっての価値を提供するためには自分の価値に気づくことが大事
・出会いかたはいろいろ、出会いたい人によって変わってくる

まずはどんな人と出会いたいのかを明確にした上で、それにあったアプローチをすることが大事そうですね。そうしないといつまで経っても出会えないかもですよ!

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