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【実績事例】採用してたった3ヶ月だけど前からチームにいたような馴染み方の臨床検査技師の採用に成功した事例

レンアイ型Ⓡ採用は、これまで1300社以上の企業にセミナーを通して考え方や事例紹介をお伝えしてきました。
このnote記事は人材不足で悩める経営者・採用担当者さまの少しでもお役に経てるならという思いでこの5年間で培ったことを公開しています。

以前採用のお手伝いをさせていただいた沖縄県の企業さんにご協力いただき、ヒアリングさせていただきました。

ご協力いただいたのは一般財団法人沖縄県環境科学センターさまです。

<仕事の募集内容>
臨床検査技師等に関する法律に基づく臨床検査
・検便検査(腸内細菌検査)
・PCR検査(ノロウィルス・カンピロバクター・新型コロナウィルス感染症)
・報告書作成・容器作成・検体回収業務等

ご相談当時の状況

社名に「沖縄県」とつくように、以前は沖縄県の外郭団体でした。今は一般財団法人となっており、公務員ではなく、ほとんど一般の企業と変わりません。ですが、良くも悪くも「求人」に対して「出せばすぐ応募が来る」という認識が社内で根強く残っており、人材不足という社会環境にあまり危機感がない雰囲気。そのため、採用ご担当者が社内を粘り強く説き伏せて、小宮を招聘!?して頂くご苦労がありました。そのご期待に応えるため、いつも以上のプレッシャーを感じつつ、採用の課題に取り組んだことを告白しておきます(笑)

今回の臨床検査技師さんの採用課題は、応募が少ないというより、ミスマッチが問題でした。定着しない採用が3年ほど続いていて慢性的な人材不足。入っては辞めての繰り返しで、最速1〜2日で辞められてしまったこともあり困られていました。また、応募者がいつも年齢が高めであるため、若者を採用したいという思いもありました。

募集から1ヶ月で理想通りの方からの応募

「理想通りの年齢の方が応募してきてくれました。」と話す採用担当者さん。こちらの企業さん、お手伝いした採用サイトが公開されたのが2021年の10月頃で、3名以上からの応募がありました。

これまでも募集した際に有資格者の方からの応募はあったのですが、求める人物像とは異なっていたため採用に至らなかったそうです。会社の名前に「沖縄県」が入っているため安定を求められる、ご年配の方からの応募が多く、実は”ベンチャー気質がある社風”とはそぐわないことがお悩みでした。

今回応募してくれた方も全員有資格者だったのですが、面接まで進んだのは3名で、最終的に採用に至ったのは1名です。「法人としての建前や体裁のため役員面接までしましたが、個人的には即決してました!」と直属の上司の方が話してくださいました。

<お手伝いした内容>
・実際に働く人のヒヤリング
・ターゲットの明確化と訴求ポイントの掘り出し
・採用ページの原稿作成と写真撮影

あらゆる職種の採用をサポートさせてもらってきましたが、臨床検査技師さんは初めての職種であったため、仕事内容について知ることから始めていきました。
臨床検査技師は大きく分けると「ウィルス等を調べる検体検査業務」と「病院でレントゲンなどを撮る生体検査」の仕事を行います。同じ資格なのですが、検査業務はいわば製造業、レントゲンは接客業に似ている要素が多く、真逆な2分野にまたがる特殊なお仕事でした。

そこから、「検査業務は好きだけど、病院で患者さんとコミュニケーション取るのは苦手・・・」という方も一定数いることが分かってきました。これは、臨床検査技師のあるあるなんだとか。これをサイトに反映しました。
(なぜなら、こちらでは生体検査は一切やらないからです!)

また、安定を求められるご年配の方からの応募が多かったため、写真をふんだんに使用して若い女性がいることをアピールしました。
ここがハローワーク等ではできないこと。年齢指定をした募集は法律で禁止されていますが、オウンドメディアで「社風」を表現することに問題はありません。ここで注意してもらいたいのは、よく採用ページにキレイなフリー素材写真を使うパターンです。実際そこで働いていない人の写真を使うことって、いわばお見合い写真で他人の写真を使うようなものです。その後何が起こってしまうかはご想像にお任せします。

採用が決まったのはこんな人

今回採用が決まったのは、臨床検査技師の資格を持っており、以前は病院やベンチャー企業で臨床検査技師をされていた29歳の女性です。

以前から、環境科学センターで臨床検査技師さんが働いていることは知っていて、仕事を募集しているかな?とHPを覗きにいったところ、ちょうど募集されていたのだそうです。(なんとタイミングの良い!)

前職時代、転職を考えるようになったのは「遺伝子検査という特殊な検査ばかりを延々とやっていて、ずっとこのままでいいのかな?」と思い始めたことと、「人数も多くない会社だったので正直、人間関係で悩んでいた。」そうです。

転職条件は「職場が近い」「夜勤がない」「キャリアップが見込める」こと。
・2年弱勤めていた以前の職場は遠かったため、自宅からあまり遠くないところがいいなと思っていた。
・病院で臨床検査技師をしていた際、夜勤があって大変だったので、「夜勤がなくて」「生体検査がない」という自分の条件にピッタリなことが書いてあった。
・社員数140名の大きな会社なことがよかった。また臨床検査技師以外にも他部署でのキャリア経験が積めそうな雰囲気が伝わってきた。
・たまたま高校の同級生の写真が写っており親近感が湧いて安心して応募できた。

採用から3ヶ月経って感じていること

採用にあたって現メンバーと仲良くしてくれる人が良いという思いがあり、技術は後からでもどうにかなるものではあるのでキャラクターを重視していたそうなのですが、3ヶ月経った現在の様子を伺ってみると、「良い意味で雰囲気が変わらないんです。今いるチームに馴染んでくれていて、気を遣うということがなく今まで通りに働けています。」とご満足いただけている様子でした。

また、「経験者ということもあり、基礎の基礎から教えるということがほとんどなく、スピーディーに戦力化に向かってくれていると感じています。」と技術面に関しても問題なく働いていただけているようです。

今回の採用の成功事例をもとに、認識が改まったと言っていただくことができました。「今まではハローワークやIndeedの無料期間を優先的に利用していましたが、専門家に依頼したら見る人の立場を考えてくれるので使わない手はない。会社の中で浸透していきたいです。」となんとも嬉しい言葉を聞くことができました。

今回採用された方も、今の働いている環境はある意味HPを読んだ通り/読んだものに近いため、違和感なく働けているとのことでした。

おわりに

以前採用のお手伝いをさせていただいた沖縄県の企業さんにご協力いただき、ヒアリングさせていただいたことをまとめました。せっかく応募があっても定着しなければうまくいっているとは言えません。ミスマッチをうまないためにも、自分の会社がどう思われているのか考えることや、応募してくれる人の状態についてもイメージすることが必要です。


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