「10年後、子供たちが置かれる状況を想像してみよう!」 - 今なぜ教育に着目するのか(1)

「今の会社では、社員の半分は日本人ではなく、海外から来た優秀な方ばかり。その環境で、どうやって生き抜いていけばいいの??」

あなたの子供は将来、こんな悲鳴を上げているかもしれない・・・。


早ければ10年後、このようなケースは、どこの会社でも(日本の大企業でも!)現実に起こりうる。

今後も人口減少が続けば、働き手の数は年々足りなくなってゆく。ざっくり計算すれば、10年後の20歳は、その親世代の3分の2しかいないのである(下記資料1参照)。つまり、今の日本の経済力を将来も保とうとするならば(AIの台頭などは別途考えねばならないものの)、足りなくなる3分の1については、どこかで補充しなければならなくなるのである。

その時、会社のトップの方々は「日本人ばかりでなく、海外から優秀な人材をも集めたい」と思うだろう。そうしてその会社では、いつの間にか多様な国籍の社員が働くようになる。このような会社で、日本人が「優秀な人材になろう!」と仕事を頑張れば頑張る程、どうなってゆくか。いつの間にか上司や同僚が海外出身の方ばかりになり、そして、彼らとうまく仕事を前に進めるための力や、対等に勝負をする力が求められる様になるのである。

海外出身の方が半分いる環境では、多様な文化を理解しなければ仕事が務まらない。また、仕事の進め方も必要なアピールの仕方も、日本の学校での日々とは全く異なるものだ。

大学を出て気づいたら、いつの間にか日本ではない空間に投げ出される・・・その様子を、想像してみよう。日本にいるのにもかかわらず、どうしてよいのか分からず、恐怖すら感じることもあるだろう。

「では、子供たちをどう育てたらよいの?」

この問いは、上記のような、将来起こるであろう環境変化について不安を覚えた子育て世代の友人たちが、私に何度となく問いかけてきた質問だ。この問いに対して私は、いつも以下の通り答える。

「これからの教育は、学校だけではなく、親が家庭で自ら実践してゆく必要がある。」

私は今、海外の方々に囲まれながら仕事をしつつ、休みの時には趣味で海外に出向き、その国に住む方々の生活を知りたいと、直接会ってインタビューを行ってきた。インタビューを通して強く理解したのは、“各国の家庭での教育が、子供の将来に大きく寄与している”という点である。また、日本の教育は、今、皆の力によって変化してゆかなければならないという点も、痛感した。

一部の人が行うのではなく、各家庭が、皆で変化し、実行してゆく。

このnote上であれば、知らない人にも声を届けられるかもしれない・・・。これが、私がこちらで執筆を開始した理由である。

・・・話しを戻して。

では“家庭でできる教育”、“将来を生き抜く力を子供たちが身に着ける上で必要な教育”とは、一体何なのか?

今後の投稿では、この点について少しずつ解説をしてゆく。

____________________________________________________________________参考資料 1) 国立社会保障・人口問題研究所の推計 https://www.recruit-ms.co.jp/research/2030/report/trend1.html

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