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☆面白いクラシック曲7☆

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。

モーツァルトの面白い曲を今回はご紹介したいとおもいます(^-^)。

まず一つ目は
「音楽のサイコロ遊び K.516f」。
この曲は演奏の仕方が面白いです。

演奏する時には楽譜に書かれた通りに先へ進んでいくと言うのが一般的ですが、こちらには楽譜に番号をつけた小節が11ほどあり、2つのサイコロを振って、出た数にあわせて上記の小節をつなげて曲を作るという、ある意味で偶然音楽を表したものともいえるでしょうか。

レッスンで生徒さんに弾いてもらうのもよさそうですね。


サイコロの出た目でバスに乗って進んだり、コマを進める双六のような感じですが、そこに曲を持ってきたものです。

あ、そういえば前にスーパーの広告にも商品がすごろくになっていて、ちゃんと🎲とコマも切り取って遊べるようになっていました。これにはビックリしましたけれど、おうち時間も楽しくという意味もあるのかな?なんて思いました。

と、話を戻しまして、もう一つは「音楽の冗談 K. 522」という曲。音楽の戯れとも言われるものですが、こちらはわざとあちこちで音を外したり不協和音を発したり、音の進行もいびつだったりする曲なのです。
それがこちらの曲です↓


そして、次は「おもちゃの交響曲」という題名のもの。

"Berchtolds-Gaden Musick"(ベルヒテスガーデンの玩具店製のおもちゃを加えた音楽を意味する造語)とよばれる、3楽章からなる小交響曲。『こどもの交響曲』(独: Kindersinphonie)とも呼ばれています。

実は、この曲は作曲者が誰なのか?という問題が長い間、問われてきました。

まず始めにこの交響曲が最初に出版された時、作曲者としてハイドン、またタイトルとして『こどもの交響曲』が出版社の判断で付けられました。
これは『おもちゃの交響曲』は英語圏でのタイトル「Toy Symphony」に由来しています。

ただ、ハイドンのものとなる証拠の物がなかった為、弟のミヒャエルのものか、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのものなのかという様々な説も出てきます。

そして、1951年モーツァルトの父であるレオポルト・モーツァルトの作曲とされるカッサシオン(全7曲)が、エルンスト・フリッツ・シュミットによりバイエルン州立図書館から発見され、その一部が『おもちゃの交響曲』と同一であることが判明しました。
レオポルト・モーツァルトの作品はほとんど後世に伝わっていませんが、この作品が彼の作品であるというニュースは、世界中の研究者や音楽ファンから納得をもって受け入られました。
こうした経緯によって、この時にはレオポルト・モーツァルトの作品であるという説が定着していました。

そこから41年後の1992年。
オーストリアのチロル地方シュタムス修道院(Stift Stams)の音楽蔵書の中から、1785年ごろ、当院の神父シュテファン・パルセッリ(Stefan Paluselli, 1748年 - 1805年)が写譜した『おもちゃの交響曲』の楽譜が発見されました。
そこには神父パルセッリと同じく「チロル出身の作曲家エトムント・アンゲラーが1770年ころに作曲した」と記されていました。
このことから、現在は、このエトムント・アンゲラーが作曲したものとされています。

こちらはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの父、レオポルト・モーツァルトのおもちゃ交響曲です。


そして、「面白いクラシック曲2」で、ホフナング音楽祭を取り上げましたが、レオポルト・モーツァルトの曲とその他に最後に演奏された曲をご紹介したいと思います。

フランツ・ライゼンシュタイン作曲 「人気協奏曲」。

この協奏曲は、グリーグ、ラフマニノフ、チャイコフスキーなどの協奏曲を取り混ぜて弾いていく曲です。どこかモーツァルトのサイコロ遊びの大きな規模にしたような感じもしますが、こちらはサイコロはふりません。

いいとこ取りをしたような協奏曲となっております✨


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