1. Superace Alishan / レース前日・Day1: 35km 獲得標高1,654m
レース前日
台北から嘉義(Chiayi)までは新幹線で、そしてタクシーで約1時間強かけて阿里山のレース受付会場へ向かった。2/25-28のレース期間中は台湾の連休(和平記念日)ってことで、新幹線の指定席が全く取れず、自由席に並ぶ。
そんなことも露知らず、当日にサクッと取れるくらいに思っていた私、悪友イロキ君の機転に助けられた。
嘉義(Chiayi)から路線バスが出ているのだが、65のバス停に停まりながら3時間強かけて向かう上に、本数も少ない。駅についてトイレに行ったりしてもたもたしていたら、バスを逃してしまった。新幹線の到着に合わせて、大会側が会場までのシャトルバスを何本か出してくれればいいのに…。
レース受付会場(Tea cloud B&B)に着くと、すぐにレース受付・ギアチェックが行われた。チェックは結構いい加減、というか私達がステージレース経験者であることを知っているので、「あなた達を信用している」ってことのようだ。
レースブリーフィングは18時から、それまで時間があるので、今晩泊まる予定の宿の人が迎えにきてくれたので、一旦宿でゆっくりする。レース受付会場がある宿泊施設は満室で予約が取れず、そこから2.5kmくらい離れた宿を予約。
グーグル様によるとほぼ平坦みたいになっているがとんでもない!
がっつりアップダウンあり、しかも宿のすぐそばが激坂だったりして、これ、とてもじゃないけど自分の足で移動したくないやつ….。
18時から大会ブリーフィング。
説明の大半は中国語で、英語はほんとにおまけ程度である。
欧米人参加者には大会ボランティアスタッフがくっついて通訳してくれているが、私にはそれがなかった。途中で気がついてくれて、ちょこちょこ通訳してくれた。あと、事前に配布された資料(英語版)があるから読めばいいわけだが、でも、
自分が理解しない言語で重要な話をされるのって恐怖だわ。
つくづく思った。
Day1: 35km 獲得標高1,654m
朝4時起き。
宿の人が朝ごはんを用意してくれて、レース会場まで車で送ってくれた。ほんとこれがなかったら、スタート前から大変な目に遭っていたわ。
6時スタート。
暗闇の中、選手たちが一気にスタートゲートを出ていくが、私は後方からゆっくりと走り始める。だいたい初日はみんなペースが上がり気味になるのでそれに引きずられないようにする。
走り始めて30分くらいで周りが明るくなってきたが、辺りは霧がかかっていて幻想的な世界になっている。
阿里山はあちこちに整備されたトレイルコースがあるようで、このレースでは桜トレイルという名のトレイルを走る。桃のようにも見えるが、桜トレイルと名前がついているからには桜なんだろうなあ、品種は何だろう?八重桜?
綺麗に整備されたトレイルを抜けると、そこは桃源郷か?
違う世界に紛れ込んだような、、
というか、この場所をまさか次の日も、またその次の日もやってくるとは思ってもみなかった。(事前にgpxデータが提供されているんだからちゃんとコースの勉強しとけという話だが…)
どこからかブラスバンドの練習をしているのか、その音色が聞こえてくる。ん?どこかで聞いたことがあるな、、って、日本の歌謡曲じゃん!
別れても好きな人。
しばし、この曲が脳内無限再生される。
そして、茶畑が美しい。
トレイルをガシガシ登って、どうやら山の頂上にたどり着いたようなのだが、ガスっていて何も見えん….。
更にここは屋久島か?と錯覚するような場所があったり、
日本統治の名残りか、神社の遺構があったり、
レースでなければ、時間があれば、ゆっくり見て回りたいトレイルコースだ。
歴ヲタがワクワクするような古道に入り、
古道を抜けると、そこは(また)茶畑だった。
で、最後のCP3を抜けてからが地獄!
最後の最後でとにかく茶畑登坂地獄。しかも、なかなかの傾斜で見上げると絶望的な気分になる。
誰だ、さっき、茶畑は美しいとか言っていたやつは!前言撤回だ。
登りきった。
おおお、やっぱり茶畑は美しいな。
って、まだ登るのかよっ!これを見て、思わず口をついて出た言葉、、
Ooops! Pardon my French.
収穫時期になったら、これ手摘みするんだよね?
いやはや、大変だよ、これ。
って、まだ登らせるのかよ、しつこい!
頑張って登りきったら、これがあったけど、もはやどうでも良い。
なんで、I Love Youなのか、ハートマークなのか、もうどうでも良い。
登りもキツければ、下りもキツい。階段地獄だ。
いや、マジでこれ膝にくるやつだ。
あー、ちょっとだけ、これに癒された。
山を降りて、集落に入って1日目ゴールだ。
はぁ、疲れた。つか、地味に左膝にダメージくらってしもた。
サポートして頂けると単純なのでものすごく喜びます。サハラ砂漠の子供達のために使います。