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必要とされているという感覚の醸成方法

(リモートワーカー協会事務局 川辺多恵)

リモートワーカー協会理事+事務局スタッフでの持ち回りnote連載、第四弾は事務局スタッフからの発信である。
働く側=リモートワーカー側の視点として、お役に立てれば幸いです。

私は石川県でリモートワーク勤務の仕事をしている。試行錯誤を重ねて出社しなくとも働ける形を模索した結果、県内では珍しくフルリモート勤務が可能な企業として、総務省「テレワーク先駆者百選」にも選出されたりしている。

先日、育休中の社員からこんな発言があった。
「ここなら必要とされているという感覚があるんです。」
今まで意識をしてこなかったのだが、「必要とされているという感覚」はリモートワークで業務を推進する上で重要なキーワードではないか、と思いつつ過ごしていたところ、こんな調査結果が目に飛び込んできた。

n=500なので「そういう傾向あるかもね」という程度の話かもしれないが、プラス株式会社『職場の居心地WEB調査』によると、リモートワーク時に十分なコミュニケーションを取れていると感じているのは全体の約半数。
オフィス出社時に十分なコミュニケーションを取れていると感じているのは全体の約8割。その中でもさらに職場で必要とされているという実感を持っている人は約8割。

コミュニケーションが取れていると感じるだけで必要とされていると実感する訳ではない。では、「必要とされていると実感する」状況を生み出しているものはコミュニケーションの密度以上に何があるのか。手前味噌で恐縮だが、弊社内を見渡して考えてみた。

①依頼をする時は褒めとセット
「~といえば○○さん♡お願い!」のようなやり取りが非常に多い。
とにかく褒める。そして小さな粒感のものも依頼し合っている。
本日の社内チャットの件数をカウントしてみたところ、依頼15件に対し感謝と褒めが16件だった(ちなみにn=5名)。

②自分は下げず、相手を上げる
ただ褒める、というだけでなく無意識にちょっとしたテクニックが使われているように思う。
自分を下げない、下げたとしても下げすぎないということである。相手が下がっていない褒めは、受け取りやすい。

③任せたらそのまま任せきる
「よろしく任せた!」と言ってスッキリ手を放す。よって、「本当は助けて欲しかった…」というような察してちゃんが弊社には不在。助けて欲しいときにはメッセージを発すること。そして発されたヘルプには親身に対応する風土ができている。

以上3点が、「必要とされている」という実感を生んでおり、リモートワークでコミュニケーションを成立させるコツなのではないか、と考えている。ちょっとしたポイントなので、試してみては。


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