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チーズフォンデュにスイスワイン。鯖缶。

自宅でチーズフォンデュ。
お手軽スタイルで、ホットプレートの上で耐熱皿に入ったチーズを溶かしながら。
具材はブロッコリー、ジャガイモ、パプリカ、ニンジン、レンコン、ソーセージ、バケットを用意。

スイスの家庭・郷土料理ということで、セラーからスイスワインを取り出す。
Les Terrasses, Fendant De Vetroz, Valais, Switzerland, 2018

エチケットにはFendant ファンダンとあるがこれはシャスラというブドウ品種の別名 (Valais地区での呼称) 。
シャスラは現地で圧倒的に多く栽培されるスイスが誇る品種だ。
5年前にスイスを旅行した際にも、各地でシャスラで造られるワインを楽しんだ。
品種の風味は中庸、酸味も穏やかで強烈な個性があるというわけではなく、様々な食事に寄り添う。基本的にライトなタイプが多く魚料理、鶏肉料理などに合わせたい。

子供がお腹いっぱいになってからは大人の時間。白ワインでチーズをのばし、ニンニクを追加投入。
バケットをチーズの海に浸して頬張り、シャスラで流し込む。気分はスイスの山小屋だ。
中庸の風味で懐の広いシャスラは魚にも合うはずだ。買い置きしていた鯖の味噌煮の缶詰を開けて、まずはチーズをくぐらせてみる。

味噌の大豆の優しい味わいと塩気に、鯖の旨味で完成された鯖の味噌煮。これまでずっとそう思っていたが、そこにチーズのクリーミーな味わいが重なり、完成を超えた高みの世界に踏み入れた。
興奮を落ち着けるようにシャスラを口に含むが、鯖缶+溶けたチーズ+冷えたシャスラの三位(三味)一体が繰り出す至高の風味に、満腹中枢は破壊され今夜も食べすぎてしまうのであった。

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