Remi

食と言葉の仕事をしています。noteは琴線に触れた食事と芸術と戯言日記です。

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自己紹介とお仕事のご依頼について

初めまして(知ってくださってる方、改めまして)。Remi (平林 玲美 ひらばやしれみ)です。 先日参加したnote酒場 ( 本当に楽しかった!近日中にレビューUPします)で、「お仕事は何してるんですか?」「何がスキな人ですか?(この聞き方noteっぽい)」とお声掛け頂き、プロフィール書いておけば良かった!と後悔。 ということで、みなさんと仲良くなりたくて自己紹介を書きました。仕事のこと、プライベートで好きなこと、noteのこと、今後したい/して頂けたら嬉しいこと、など。

    • 「だけど日々の何気ない瞬間や、どこか楽な方へと流されてしまいそうなとき、その人に恥じない選択をし続ける事ならできる。そうすることで築いていく未来になら、確かに存在を感じられるよね。」 大切なのは全てを覚えていることじゃなく、指針の一つにして未来を描くこと。 一年後も、そう在る。

      • 奇跡なんて起こらないことを嫌というほど思い知らされ それでも希望を捨てられない自分に何度も裏切られるうちに 気付けば奇跡の純度がぐんと上がっていて 点と点が結びつくことの尊さに 涙脆くなったと思うなど

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        自己紹介とお仕事のご依頼について

        • 「だけど日々の何気ない瞬間や、どこか楽な方へと流されてしまいそうなとき、その人に恥じない選択をし続ける事ならできる。そうすることで築いていく未来になら、確かに存在を感じられるよね。」 大切なのは全てを覚えていることじゃなく、指針の一つにして未来を描くこと。 一年後も、そう在る。

        • 奇跡なんて起こらないことを嫌というほど思い知らされ それでも希望を捨てられない自分に何度も裏切られるうちに 気付けば奇跡の純度がぐんと上がっていて 点と点が結びつくことの尊さに 涙脆くなったと思うなど

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          7本

        記事

          生産性のない会話

          つらつらと取り留めのないことを書くnote、精神衛生上とても良いし思った以上に反響が良いので続けてみる。 * 最近は腰を据えて仕事ばかりしていて、人との会話がほぼビジネストーク、しかも8割がチャットとくれば圧倒的な対話不足。(なのでこれを書いている) 最近気になるお店とか目が覚めるくらい美味しかった食事とか、あの本良かったとかこの音楽聴いてよとか、今日は夕日が綺麗とかあのシェフ絶対変態とか、所謂「生産性のない会話」が私には必要不可欠らしい。 そのくせフリーランス期間が

          生産性のない会話

          いつか忘れてしまっても

          「記憶って忘れないようにと反芻するだけじゃ薄れていくけど、行動することで色濃くなっていくのかもしれないね」 頭上から照りつける日差しが西へと傾き始めてまもなくの頃だった。でこぼこの石段を一つ一つ踏みしめるように歩きながら彼女が呟く。 目深にさした日傘のせいで少しも表情は見えなかった。首筋を流れる汗の滴だけがじんわりと熱を感じさせて、私はできるだけ同じトーンで「行動」と繰り返す。 「うん、その人が誇りに思ってくれるような生き方をしていくこと」 淡々とした口調の端に哀の色

          いつか忘れてしまっても

          部屋の中のゾウ

          「頼りにしているので無理をしないでください」と言われて驚いた。 無理をしているつもりなど更々なかったのにその言葉を掛けてもらったこと。無理をしているつもりなど更々なかったのにその言葉で泣けてしまったこと。「頼りにしている」と「無理をしないでください」の接続詞が思い掛けない"ので"だったこと。 「出来るだけ長く、力を貸して欲しいんですよ」だから出来るだけ無理をしないでください、とその人は繰り返した。 梅雨の晴れ間だった。その人は少し前に恋人が突然姿を消したこと、あんなに一

          部屋の中のゾウ

          パラレルワールドと嫉妬されるべき人生

          人は誰もが多重人格だよ、とある人は言った。 「多かれ少なかれ、誰もがその場その場で求められる役割を演じていて、そのどれもが嘘でもなければ、その全てを掛け合わせたところで本物でもないのだ」と。 ならばこの目で触れる世界など、ほんの一面でしかない、ということ。人は見たいものしか見ないように、見せたいものしか見せないのかもしれない。 東野圭吾 著の小説『パラレルワールド・ラブストーリー』が映画化され話題になっている。 おそらく五回は読み返しているであろう原作の結末を

          パラレルワールドと嫉妬されるべき人生

          沈黙を縮めること

          『迷った時には正しい方より優しい方を選ぶ』と年の初めに誓った。 「優しい」の定義は時と場合によるのだけれど、できるだけ「相手の気持ちを否定しない」というのが、最低限であり最大のルール。 この抱負の効能は意外と大きくて、まず一つは衝動的な怒りや悲しみを表面化させることがなくなった。 昔は何かあるとすぐに諦めて適度な距離を置くか、それでも関わり続けたい相手には無意識に正論を振りかざしてしまいがちだった。 けれど人は正論になど救われないと知ってからは、伝えたい想いが「正しい

          沈黙を縮めること

          傷ついた分だけ優しくなれる論に思うこと

          誰もが癒えない傷を心に抱えていて、それでも笑って生きているのだ、と思う。そしてその傷の深さや痛みの全てなど、他人には到底分からないのだ、と思う。 分かるのは「決して分からない」ということと、だから「言葉や心を尽くすべき」だ、ということ。 自分がされて嫌なことを人にしてはいけない、と昔教わった。けれど本当に優しく在りたい、と思った時、それだけでは決して足りないように今は思う。 自分にとっては取るに足らない出来事が、誰かの傷を深くえぐってしまうことなんて往々にしてあり得る

          傷ついた分だけ優しくなれる論に思うこと

          忘却の理由

          「嘘みたいに吐き気が消えて、痛みも少しずつ和らいで、もう日常生活に戻って良いですよって先生に言われたとき、あ、終わったって思ったの」 挽きたてのブレンドコーヒーにたっぷりのミルクを注ぎながら彼女は言う。「終わった」と私が繰り返すと「そう、跡形もなく」と相反する二色をくるくる混ぜ合わせた。 ----稽留(けいりゅう)流産。 妊娠初期、胎児の心拍が確認されたにも関わらずその後の成長がみられずに心拍が停止し、子宮の中で死亡した胎児がとどまってしまうこと。 その多くは染色体異

          忘却の理由

          花束を君に

          「神様は乗り越えられる試練しか与えない」とか「子は親を選んで宿る」とか「身に起こる全てのことには意味がある」とか。 未来永劫決して証明できないエゴにも似たそれらは『祈り』なんじゃないか、と時折思う。 「そうではない」という冷ややかな眼差しに瞼を伏せるでも、「そうであって欲しい」という希望や願いに心を預けるのとも、少し違う。 もう少しだけ朧げで、もう少しだけ淡い色を帯びた、真冬の暗がりに吐く息のような、密やかなる熱。 淡雪が舞った今日の空は薄霧のようにぼやけた幻みたいで

          花束を君に

          あのラストシーンはただのハッピーエンドじゃない

          人は孤独だ、なんて知りたくなかった。できるならそんな真実は知らぬまま、黒岩くんが言ったように「全部、夕陽と一緒に溶けてなくなって」しまいたかった。 中学聖日記は「禁断のラブストーリー」じゃなく「自分らしく生き直す」ためのヒューマンドラマだ、と先週書いた。 けれど「自分らしく生きる」ことが「孤独の上に成り立つ」ということまで想定できていなかった。 いや、そんな事あって欲しくない、という期待を捨てたくなかった。 それでも最終回、そんな期待は見事に打ち砕かれる。 ようやく「

          あのラストシーンはただのハッピーエンドじゃない

          中学聖日記に裏切られて涙が止まらない

          一時間テレビの前から一歩も動けなかった。CM中さえ放心状態で心ぎゅうってなってた。「教師と生徒が恋に落ちる禁断のラブストーリー」だったはずが、まさか「自分らしく生き直すためのヒューマンドラマ」だったなんて、全然聞いてない。心の準備できてない。 第4話で聖ちゃん(先生)が、黒岩くん(生徒)に言ったこの言葉。 「なりたい自分があって、その前の、前に、今いると思ったら、行きたい学校、見えてこない?」 聖ちゃんがなりたかったのは、いつだって「いい聖」だった。 いい

          中学聖日記に裏切られて涙が止まらない

          秋のような恋の終わり

          『忘れたい』と切に願っていたことが『忘れたくない』という祈りに変わったとき、それは記憶から思い出にそっと形を変えるのかもしれない、と思う。 * 「別れた恋人の幸せなんて願えなくて当然。だって私が幸せにしたかったし、一緒に幸せになりたかった。好きになるって、そういうことでしょう」 真っ赤に色付いた紅葉を背に、ふっくらと丸みを帯びたどら焼きを手にとって彼女は言う。 「惜しいことしたって、いつか気づいて、一生後悔すればいい」 そう続けて、大きな口でぱくり。私は欠けていく曲

          秋のような恋の終わり

          「無駄なこと」ばかりが人生なのかもしれない。

          「美味しい」と「好き」は時に別物だなぁ、と思う。 世の中には美味しいものが沢山、沢山あって、情報過多な時代のおかげで出逢いまでのハードルはグンと容易くなった。 けれど反比例するように「また食べたい」と切望することは少なく、それは枕詞に「高級」「限定」「希少」がついたところで容易には叶わないから恋みたい、などと思う。 * 『忘却のサチコ』というドラマがある。 (下記は少し前に放送されたスペシャルドラマの内容だが、明日から連ドラ化されるらしい) 完璧な仕事ぶりから"

          「無駄なこと」ばかりが人生なのかもしれない。