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「見せ方」を変えるのって、アリなんだ!

本屋さんで、本の表紙だけを重点的に見ていた時期があります。
それは、目を引く表紙ってどんなものだろう、ってリサーチするため。

私は2021年11月に、電子書籍を出版しました。
電子書籍を作ったとき、いちばんお金をかけたのが表紙デザインです。
なぜならパッと見たときに読むか読まないかを判断する材料となるのが、表紙デザインだから。

もちろん、本の題名や内容も重要なんだけど、表紙デザインが素人っぽいと「買って読んでみよう」ってところまでいかないんですね。電子書籍を出版する人も増えてきたから、競争が激しくなっているんだって。

それで、「思わず手に取ってしまう表紙」を本屋さんでリサーチしていたってわけなんです。

たくさんの本を見ているうち、「あれ?この本、こんな表紙だったっけ?もしかして続編出た?」って思って手に取った本がありました。

見せ方が変わると手に取る人が変わる

それが、メモの魔力。

起業家の前田裕二さんがメモ術について書いた本です。2018年に出版され、とても売れた(今でも売れている)ので、きっと1回は見たことあるはず。

おそらく多くの人が茶色い表紙の本を思い浮かべると思います。これね。

でも、私が本屋さんで見たのは違う表紙でした。

本屋さんに並んでいる本の写真を撮るわけにいかないので伝わりづらいのだけど、優しいピンク色の背景で、前田さんがにっこり笑ってメモとっている写真が使われていて、ゴールドのリボンがかけられていて。

表紙に使われているコピーも変わってた。
「一行のメモが、一生を変える。」
「新しい挑戦を始めるすべての人へ」って。

茶色い表紙の方は完全にビジネス書って感じだったけど、新しい表紙はきっと何かに挑戦を始める女性に手に取って欲しい感じ。

本の内容は同じでも、見せ方でこんなに雰囲気が変わるんだなぁって興奮しながらしげしげと見てしまったよね。

新しい表紙をめくると、その下にもとの茶色の表紙が隠れていて、こんな売り方もありなんだなぁってすごく印象的でした。

二重カバーの本たち

後から調べたら、こういうの「二重カバー」って言うみたい。

他にもいくつか見つけたので、紹介しておきます。

『世界のエリートがやっている最高の休息法』

これまたバリバリ仕事をしている人に刺さりそうな表紙ですよねー。
これが、ゆるーいふんわりした表紙になって本屋さんに陳列されていました。

薄いピンク地で、タイトルにゆるかわなシロクマのイラストがもたれていて。
コピーも「疲れていたのは脳でした」って変わっています。

やはり、ガラッとターゲット層を変えて手に取ってもらう人を増やしてる!

『自分を変える習慣力』

めちゃくちゃシンプルなこちらの本は、淡い色合いのシンプルイラストの表紙になっていました。
これも、バリバリビジネス→親しみやすい自己啓発の路線!

しかも今Amazon見たら、アンリミテッド対象になってる!

『夢を叶えるための勉強法』

こちらは「合格祈願バージョン」の表紙になって並んでいました。
自分が受験生だったら、思わず手にとっちゃうかも!

『あるかしら書店』

見ただけで「ヨシタケシンスケさんの本だ!」ってすぐわかる『あるかしら書店』は、クリスマスバージョンになっていました。

うんうん、クリスマスプレゼントにどうぞってことよね。
発見したのが11月だったので、まさにそんな時期でした!今また見に行ったらもとにもどっているんだろうか......。

見せ方を変えるなら戦略的に

私が見つけた二重カバーの本たちには共通点があります。

・本を手に取ってもらうターゲット層を180度変える
・季節ならではのイベントを取り込む

新しい表紙は、このどちらかになっていました。

新たな表紙を用意するってお金のかかること。だから、今までアプローチできていなかった人たちに届けることが、最大の目的ってことですね。

そして、まるごと作り替えるのはお金も時間もかかるけれど、表紙だけならそれが最小限で抑えられる。

これって、私を含めて「発信」をしている人たちにとって、めちゃくちゃヒントなのでは!?

・出版した電子書籍の表紙デザインだけ変えてみる
・ブログの記事のタイトルを変更する
・SNSのヘッダーやアイコンを違うものにする

もっともっと多くの人に発信を届けたい。
そんなときに、書籍の2重カバー作戦を真似してみるとよいかも!

ところで、新しくカバーをかけられた表紙の本って、書店で取り扱っている本のみなんだろうか。Amazonでは今でももともとの表紙で売られているので、書店用だけかけ替えているのかなって気になって。

知っている方いたら、教えてください^^

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