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"4S"が大事!キャリアコンサルタントが教える。パパ・プレパパ向け『子育てと仕事の両立プラン』

これから赤ちゃんが生まれるプレパパ
子育てに、仕事に、大奮闘中のパパ

自分なりの『子育てと仕事の両立プラン』を持っていますか?

私は現在、国家資格キャリアコンサルタントの立場で『パパ向け 仕事×子育て』の両立サポートを個人や組織に向けて活動中です。

この記事では、普段、パパ向けのセミナーで使用している"4Sの点検"というキャリア理論を使って、自分に合った理想の『子育てと仕事の両立プラン』を考える機会にしてもらいたいと思います。


4Sを点検してみる。

4Sの点検とはシュロスバーグというキャリアの学者さんの考え方。
結婚、出産、育児などの人生の転機に"4つのS"を点検して対処することが重要という考えです。

"4つのS"
状況(Situation)/自己(Self)/支援(Support)/戦略(Strategy)

[点検方法]
①まず、今の状況を確認
②深く自分の気持ちを知って
③身の回りの支援してくれる存在を整理
④子育てと仕事の両立戦略(Strategy)を立てる

ここから実際に4S点検をやってみてください。
私のサポートした方の例をご参考に。
(印刷できるワークシートも記事の後半にありますのでご活用ください)


Aさん(東海地方在住)
32歳男性・妻(30代)・5か月後に第1子誕生予定
職業:会社員(営業職)

状況(Situation)

点検① いま、どういう状況?
→5か月後にはじめてパパになる

点検② パートナーの状況は?(体調・気持ち・仕事など)
→母子ともに経過は良好。体力づくりを頑張っている。
はじめてのお産への不安はもちろんある状態。
会社の上司と育休復帰のプランを計画中(予定では1年の育休後に職場復帰)

点検③ 自分の仕事の状況は?
営業職としていまの会社での仕事は5年目。不規則な生活で心身ともに少し大変。でも、仕事は非常にやりがいがあり、最近は特に部下の指導も前向きに取り組めている。


自己(Self)

点検④ いまの状況をどう捉えている?
正直、まだ自分が父親になるという実感が沸かない。子育て中、自分の生活はどうなってくのか?妻のサポート、子育ての仕方、育休をとるべきかなど、どうやって子育てと仕事を両立させていくか不安な部分も多い。

点検⑤ パートナーへどんなことを思う?
まずはココロもカラダも無事に出産してくれたら嬉しい。自分にどのようなサポートをして欲しいのか分からないことも多い。1年での職場復帰を希望している様子だが、子育てや自分の仕事の都合から本当にそれがいい選択なのか、もう少し夫婦で考えたい。

点検⑥ 自分の仕事と子育てのバランスをどう取りたい?
子どもが生まれることは嬉しい…だけど本当はもっと仕事がしたい。
妻のサポート、子育てをしながら、どれだけ自分の仕事への時間やパワーを確保できるか…
あと、会社は男性の育児参加にはあまり興味がない気がする。仕事に穴もあけられないし、現実的にはいまと同じ働き方が自分としてもいいのかもしれない。

点検⑦ 子どもの存在どう捉えている?
これまで子どもと接する機会はなく、苦手ではないけど接し方がわからない。出産前、出産後に妻の状態がどう変わっていくか?生まれた子供をどうやってお世話にしていくか分からないことが多い。

支援(Support)

点検⑧ 家族・親戚・友人・地域の人・会社の人・行政・教育・医療など
自分の周りで子育てと仕事の両立をサポートしてくれる存在をチェック

エコマップを使って、自分の周りにどんなサポートがあるのか?
見える化することをおススメしています。

子育てと仕事の両立のためのエコマップ


戦略(Strategy)

状況・自分の気持ち・支援を確認したら、戦略を立てましょう。
戦略① 情報を集める
Aさんの場合、情報不足による不安がある様子でした。
妻が出産するまでに必要なサポート、子育てで時期ごとに必要な準備、会社内の両立支援制度など。
情報を得ることで不安が減り、より明確な戦略を立てることが出来ます。

戦略② 話し合う、相談する
Aさんの気持ちを聞くと、妻はどんなサポートをして欲しいのか?会社はどんなサポートをしてくれるのか?といった周囲の人との対話がもっと必要な状況でした。また同僚や友人で子育てを経験している人から話を聞くことや私のようなキャリアコンサルタントとの対話を通じて、これからの両立戦略を立てていくことも非常に有効な状態でした。

戦略③ 体験する
子どもと接した機会が少ないAさん。自治体の産前教室(沐浴や妊婦体験)、友人の子どもと触れ合ってみるといった、実際に子どもとの触れ合いを体験してみるのも良いかもしれません。また、今までやっていない家事をするや職場での働き方を変えてみる(業務の効率化)といったチャレンジも出産前に経験すると、いざ両立をスタートするときのプラスになるかと思います。

まとめ

普段、パパ向けのセミナーで使用している、自分なりの『子育てと仕事の両立プラン』をつくるワークをご紹介しました。

自分の状況、気持ちを知る
周りの人の状況、気持ちを知る。
サポートや子育てと仕事の両立に関する情報を集める。

そうすると、あなただけの特別な『理想の子育てと仕事の両立プラン』が見えてくるはずです。

正直、プラン通りにはいかないと思います。
子育てと仕事の両立は想像以上に大変です。

ただ、プランを持っていることが必ず役に立つ場面があります。
できればお子さんが生まれる前に、一度じっくりと自分のプランを考えてみるのはいかがでしょうか?


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