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SFDCにHubSpotを連携するときの仕様

前提:すでにCRMとしてSFDCを利用しており、HubSpotをMAとして連携する場面を想定しています。SFDCにデータがすでに入っている/Hubspotにデータが入っていない、もしくはHubspotから連携するデータを制限するという前提です。

マルケトとの仕様の違いもあるのでそこも触れます。

連携手順

普通にマニュアル通りにやればよいので難しくないです。

①HubSpotのSalesforce連携をインストールします
②SalesforceにHubSpotをインストールします
③同期設定を行います
④HubSpot⇒Salesforceへ同期するコンタクトを選択します
⑤Salesforce⇒HubSpotに新しく項目(プロパティ)を作成します
⑥HubSpot⇒Salesforceコンタクトを同期します
⑦SalesforceのデータをHubSpotにインポートします

注意点としてはHubSpot⇒Salesforceにデータを連携したくないときにはインクルージョンリストを作成する必要があります(④)。すべてのコンタクトもしくはリストにあるコンタクトのみが連携されます。

すべてのコンタクトを連携したくないときは、空のリストを作っておけば大丈夫です。


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同期設定が終わったあと、HubSpotの連携したアプリにSalesforceが追加され、そこで詳細設定を行うことができるようになります。

Salesforce⇒HubSpotへのデータ連携はQ&Aでまとめてみました⑦。

Q.SalesforceからHubSpotにインポートするデータを入れるにはどうしたらよいですか?

A.Salesforceのオブジェクトを選択してインポートすることができます。
すべてのオブジェクト、リードごとのインポートもできますが、
キャンペーンを利用して選択的にSalesforceからHubSpotへデータを連携することができます。

まず、Salesforceで連携用のキャンペーンを作成し、有効にします。キャンペーンメンバーとしてリードまたは取引先責任者を追加します。どちらも同時にインポートできるので、混ざっていても問題ありません。

Hubspotのコンタクト⇒インポート⇒Salesforceレコード⇒キャンペーンを選択します。キャンペーンの同期が有効になっていれば、作成したキャンペーンを選択できます。

メンバーに紐づく取引先や商談も一緒に同期されます。

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Q.一度にインポートできるコンタクトの数に制限はありますか?

A.一度にインポート可能な件数は、80万件までです。それ以上インポートを行おうとするとエラーになります

Q.Salesforce⇒HubSpotに連携するレコードや項目を制限できますか?

A.連携ユーザのプロファイルや共有ルールで制御可能。ただしサポートの対象外とのことです。SalesforceのAdminやマルケトを利用していたユーザだあればなじみはあると思います。
連携ユーザが表示できないレコードや、アクセス権がない項目はHubSpotにも連携されません。
https://www.hubspot.com/salesforce-selective-sync

Q.SalesforceからHubSpotへの連携を、更新のみを同期し、新規作成されないようにできますか?

A.できないみたいです。
「Salesforceリードが作成または更新されたとき⇒Hubspotでなにもしない」にすると作成も更新もされないとのこと。

(なんでこんな質問をしたかというと、1つのSalesforceに複数のHubSpotを連携したときに、HubSpotAで作られたリードをHubSpotBで作りたくないなーと思ったからです。でも、普通にSalesforceで更新されたデータ値変更はHubSpotBでも利用したいので、作成だけ制限したいという要望でした)

Q.Salesforce側でメールアドレスが重複していたらどうなりますか?

A.詳細はヘルプにありますが、HubSpot上は自動マージされ、Salesforce上のどのリード/コンタクトと同期されるかは順不同で決まります。その後、Salesforce上でレコードを更新した場合、最後に更新したものと同期されます。HubSpot上ではSalesforceリードIDもしくはコンタクトIDを保持しているので、どのレコードと同期してるか確認することができます。

https://knowledge.hubspot.com/jp/salesforce/duplicate-salesforce-leads-or-contacts-syncing-to-hubspot

Q.マルケトとHubSpotで連携に違いはありますか?

A.連携に利用するキーが異なります。マルケトではSFDC ID(マルケトと連携したときに自動で振られる)をキーに同期しますが、HubSpotはメールアドレスキーで同期をします。

これにより連携したときの挙動が変わります。マルケトの仕様はこちらのノートにまとめてありますが、例えば、マルケトにメールアドレスAのリードがいて、SFDC上には連携されていないとします。その時SFDC上でメールアドレスAのリードを作成した場合、どうなるでしょうか。正解はマルケト上にメールアドレスAのリードが重複して作成されます。

逆にすでにSFDCのメールアドレスBのリードがいて、マルケト上には存在しない状態で、マルケト上にメールアドレスBのリードを作成した場合、SFDCではどういう動作をするでしょうか。この場合、メールアドレス重複のエラーが返ってきて何も起こりません。
なので、SFDCにもマルケトにもメールアドレスBの人がいるにに紐づいていないという状態になります。

これがHubSpotの場合は、メールアドレスキーでの同期になるためどちらの場合も既存のリードに上書きされ、重複は起こりません。

新規で連携する場合にはあまりない状態かもしれませんが、連携するMAを増やすよ、とか統合するよ、連携先を変更するよ、などの場合には重要になってきます。

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