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◆1分で読める小説◆ ボードゲーム

私は、このままゲームを続けるか、負けを認めて投了するか迷っていた。
今回のゲームでは、我々の勢力エリアはほとんど残っていない。
惨敗と言って良いだろう。

実は、こういうことだ。
このゲームは、いわゆる陣取りゲームで、3チームが自チームの勢力範囲を競い合うというものだ。

それぞれのチームは、3つの星団から選ばれた技術者たちによって行われる。
各技術者は、自分たちの種族のDNAをベースに、ゲームの舞台となる惑星の各種条件にあわせた「知的生物」を創造し、それらが環境に適応し、人口を増やし、その勢力範囲を如何に広げるかを競い合うというものだ。

今回のゲームは、
 ・我々のシリウス星団の「両生類系」チームと、
 ・プレデアス星団の「哺乳類系」チームと、
 ・ヒアデス星団の「爬虫類系」チーム
の3チームで始まった。
そうして、「種族の優位性」と「DNA技術」を競うのだ。

しかしながら、今回のゲームでは、地球と呼ばれるこの太陽系第3惑星の環境が、我々両生類系のチームには不利にはたらいたようだ。
何と言っても、我々の種族の場合、近くに豊富な水域があるエリアに活動範囲が限定されるのだ。
但し、文明の水準によってその活動領域を広げることができるのだが、今回は、文明の発展スピードが間に合わなった。

残念だが、約1000年におよぶこのゲームもそろそろ終了したほうがよさそうだ。

私は、負けを認めて投了することを選んだ。
今回の勝者は、プレデアス星団の「哺乳類系」チームだ。
その後、この太陽系第3惑星では、哺乳類系知的生物であるホモ・サピエンス勢力が支配することとなる。

また、我々の両生類系知的生物は、アジアと呼ばれる地域と北米と呼ばれる地域に、わずかな個体のみが生き残ることとなった。
それらは、「河童」、あるいは、「フロッグマン」と呼ばれることになる。

爬虫類系知的生物はどうなったかって?
彼らは、ホモ・サピエンス社会の中で、その血脈を保っていくようだ。
ただ、その実態は謎に包まれる事になるだろう。

いずれにせよ、次の惑星でのゲームでは、我々の種族の名誉にかけて勝利せねばなるまい。

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