見出し画像

アサシンクリードに学ぶ現状認識の難しさ

※多少アサシンクリードのネタバレを含みます



歴史好き


僕はよくコテンラジオ聴いているのですが、

まあまあの頻度で現状認識が難しいという話が出てきます。

歴史上起きた戦いや事件を客観的に文字で見たりこうしてラジオとして聴いたりすると

「なんでそんな選択したんだ」

となることがあります。

権力を手放したくないとか死にたくないとか
天候が悪くて戦場を把握できないとか
色々です。

そうして簡単に話を聞く分にはそう思っても
今どういう状況なのか、どういう背景があるのか
起きている、起きようとしている出来事に対して

正確に判断して的確に指示を出したり行動出来たからこそ、後世に名前を残すような偉大な人になっている人は沢山いると思います。

現状認識が難しい

とは頭では分かっていたつもりだったのですが、
本当に難しいと実感した体験。

それがアサシンクリードです

アサシンクリード

最近持っているアサシンクリードの2周目プレイをするアサシンクリードツアーなるものをしています。

作品順ではなく好きな行きたい時代、場所で歴史上の人物に会いたいし、コテンラジオの復習みたいな感じでやっています。

オデッセイやオリジンズは2周目ではなく5周くらいやっていますが本当に面白い。

僕は特にオデッセイが好き、そして個人的に  古代ギリシアが好きなのでオリンポスの神々に会えるのも嬉しいですし、敵もメデューサとかケルベロスとかとにかくてんこ盛りなのです

ただ、アサシンクリードをやったことがある人なら分かると思いますが

ストーリーは簡単には進みません。
というかお手伝いという名前のサブストーリーが結構多いです。

サブストーリー、サブミッションの中にも面白いものも沢山あります。

オデッセイでは若かりしプラトンに会えたり、ミラージュでは追加ストーリーで千夜一夜物語に出てきた40人の盗賊ですとかがあります。

それとは別にお手伝い、暗殺、強奪などなどもあります。

本当に濃い内容で遊べるので値段と中身の量が釣り合っているのかと思ってしまうほどです。

しかし、僕の記憶力の問題なのか能力の問題なのか
とにかく問題がありました。

ストーリー忘れちゃう問題です。

流石にオデッセイあたりはこの間6周目を終えたのでストーリーは大体頭に入っています。

他の作品も大まかな流れは理解しています。

しかし現代編とサブストーリーとメインストーリーを合わせて1周目はどうしても今何してるんだっけとなることがよくあります。

現在僕のアサシンクリードツアーはアサシンクリードオリジンズをやっていて

この間はギザにあるピラミッドを登ったり降りたりしていました。
(ゲームならでは)

でも何回かやったオリジンズでさえ、クレオパトラがアサシンブレード(ヒドゥンブレードとも言う)をくれたという話が理解出来ていなくて

あれ?そうだっけ?という気持ちになりました。

それはまだ僕の記憶力の問題ですが、先ほどのサブミッションや宝探しをしていると段々と敵勢力のテンプル騎士団(オリジンズなどでは古き結社)をただひたすらに倒せば良いという気持ちになってきます。

作中で民主が確かに苦しめられている描写があるし実際悪いやつだと思います。

しかし、もし悪いやつだとしても全てその芽を刈り取るというやり方が正しいのかと自問自答する時はほとんど無いと思います。ローグは別。

基本的にテンプル騎士団(古き結社)をひたすら影から暗殺していく。

そしてそれは全ての人にとって自由を勝ち取る手段になると主人公サイドは信じています。

これはストーリー上ではそうだと思いますが
現実の場合本当にそうでしょうか。

歴史上の「もし」

そしてこのアサシンクリードツアー中、
自分がアサシンクリードに出てくる主人公本人だとして
(作中歴史上の人物になりきってるからゲーム内の主人公は自分とも言えるかもしれない)

途中から段々テンプル騎士団は敵だから問答無用で暗殺!!

となって来ていました。
ストーリーを消化するみたいな気持ちで
サクサクサクサク(効果音)
アサシンクリードで狙っていきました。

冒頭に戻りますが、ふとコテンラジオを聴いて振り返りました。

暗殺しなかったら長期的に見たらこの後の民衆はどうなったんだろうか

もしかしたら民衆が蜂起してそのあと平和的な団体になったかもしれないし、代表が出て良い指導者が出て来たかも、

もしくは腐敗が進んで外敵に攻められて改革が起きてという流れになったかも

主人公が1人くらいテンプル騎士団を見逃してもそんなに変わらなかった可能性もあるかも

それに敵勢力を完全排除することは本当に良いことなのか

その時の問題は解決してもまた巡り巡って恨みを持たれて事態が悪化するのではないだろうか

実際あれだけ作中で敵勢力を完全に倒したはずなのに結局現在編で全然滅びる様子も無いし攻撃もされていました。

しかしこう気付きました。
もう過ぎた話であることに。

何となくにしても、アサシンクリード内の主人公としてテンプル騎士団側を倒してストーリーを進めた訳ですがその瞬間の現状認識はしていません

倒した先どうなるかでは無く

悪っぽいから、民衆に助けを求められたから

倒していたのです。

倒した後、誰が代表になるかとかどう町を存続させるかとか全く考えていません。

ゲームですからそれで問題は全くありません。
(オデッセイでは選択肢次第では結末に大きく 影響するけれど)

でもこれが実際の自分ならどうだったでしょうか

文字通りサクッ(効果音)と
物事を進めてしまっていた。
しかもその町や都市での今後の活動を左右する 大事な決断に対して。

まとめ

歴史上の偉人になれず、敗北や失敗。
愚かと言われてしまう人達に対してそういう評価
をするのはとても簡単なことです。

しかしその時、その立場、どういう生まれで環境で周りの人々でなどなど

様々な要因において下した決断というのはその人の能力だけではなく

マジで現状認識難しい

ということだと思います。
過ちは繰り返すとはよく言いますが
知っていても、分かっていても過ちを犯すのは
起きうることなんだなと感じました。

欲に目が眩むとか権力を欲してしまいすぎるとか
権力を手放したく無さすぎるとか
外敵に危機感がないとか

それが出来る人はそりゃ偉人になるな

なんて改めて思いました。

それとは別にアサシンクリードでサクサクサクサクするのは楽しいのでおすすめです。

#ゲームで学んだこと

いいなと思ったら応援しよう!