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【主婦勉!】守護聖人〜ブラジル編〜

キリスト教国として思い浮かぶ
北南米の国といえばブラジルだ。

ブラジルW杯の頃には、
山頂から手を広げて街を見下ろしている
とにかく巨大なキリスト像を
毎日テレビで見ていた気がする。

ちなみにあれは
"コルコバードのキリスト像"
というそうだ。
リオデジャネイロにある。

1922年の、
ブラジル独立100周年を記念して、
約10年近い年月をかけて完成させたそうだ。
うむ、とにかくデカい。


ブラジルはキリスト教人口が多く、
その大多数がカトリックと言われている。
そもそもの人口が世界で5〜6位くらいと
とても多い国なので、
つまるところ
世界で一番カトリック信者が多い国、
とも言われている。

というところまで調べたところで、
思いがけないことを知る。

世界最大のカトリック国であるブラジルは今、
政治汚職や、深刻な社会不安から
カトリック信者が激減し、
逆に、
プロテスタント福音派が
激増しているというのだ。  

つまりおそらく
今までカトリック中心の世界(政治も含め)だったけれど、
経済も生活もうまくいかない、
もう国も何も信用できない!
みたいな反動から、
今まで少数派だったプロテスタントに
鞍替えし始めているということかしら。
昨今の日本でも
なんとなくあるような構図というか。

で、そこで出てきたキーワードが

この世界的なコロナ禍でのトンチキ対応で、
いろいろと世界を騒がせている(のは日本もそう?)
ブラジルのボルソナロ大統領だ。

彼は、自身はカトリック?らしいのだが
今の奥様はどうやら
保守的なプロテスタント福音派なんだそうで、
なので、この夫婦は
カトリックのみならず、
今まで少数派だったプロテスタントの人達からも
支持を集めているという、
今までにないタイプの大統領なんだそうだ。

細かいことを完全に理解していないまま
書き連ねるのも怖いけれど、
要はボルソナロ大統領はカトリックだけど
思想としては保守派で、
そこに宗教的保守派である
プロテスタント福音派が支持基盤としてついた、

そしてボルソナロ大統領の保守人気に火がつき
政治的にも宗教的にも愛想を尽かしている
ブラジル国民が
新しい価値観というか、
変革を求めて的な感じで
福音派に変わり始めているみたいな感じかな?

ちなみにあのトランプ大統領も
この福音派の堅い支持を受けて
前の大統領選で勝利したんだそうだ。
でもあまりにアレで
今となってはその支持基盤が崩れつつあり、
今回の選挙ではどうなるんだ、
みたいなことになっているらしい。
でも違ってたらごめんなさい。


むー、やっぱり難しい、キリスト教の世界!
それぞれの派閥が
何を掲げ、何を正是とし、
どこの世界に
どう繋がっているのかを理解しないと
本当の意味で
世界は理解できないということか!

世界各地で何か大きな事件とかが起きると、
その国の専門家みたいな人が出てきて
テレビであれこれ話しているけれど、
ああいう人たちはやっぱり
大前提として
こういうことを理解した上で話してるの?
え、すごくない?

でもここの視点がズッコシ抜けた状態で、
政治とか語れないもんね?
あ、コイツ、ここの宗教のこと
全然理解してねーなって、
分かる人には絶対すぐにわかっちゃうもんね?

えー、こわいこわいこわい!
自分の無知がこわい!
果てしない!
わかろうとすると果てしないけど、
そこを知ってしまった今、
知らずに過ごすのもこわい!でも果てしない!
どうやって学べばいいの!

と、思わず取り乱してしまったけれど
とりあえずまぁ守護聖人やります。

ブラジルの守護聖人は
アパレシーダの聖母。
つまり聖母マリアのことだ。

1717年に、
サンパウロのグアラチンゲタ市にある
パイラーバ川で(カタカナ量!)
とある漁師が漁をしていたところ
時期も悪く不漁続き。
マリア様に祈るような日々だった。

そんな折、
ある日投げ入れた網に
マリア像の胴体がかかり、
次に頭部が引き上げられるという
不思議な出来事が起きて以降
魚が大量に獲れるようになった。

それ以来そのマリア像は大切にされ、
数々の奇跡を起こし、
次第に近隣の人たちが祈りを捧げるようになり、
その後大聖堂が作られ、
ブラジルの守護聖人になったそうだ。

アパレシーダとは「現れた」という意味なので、
ブラジルに現れたマリア様ともいうべきか。

しかしマリア様ってさすが別格というか、
彼女に捧げる形で?建てられた大聖堂といえば

フィレンツェの
サンタマリアデルフィオーレ大聖堂

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フランスの
ノートルダム大聖堂

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スペインの
サンタマリアデトレド大聖堂などなど、

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とにかく豪華!豪華!豪華!
作った人たちの
マリア様への情熱と愛がもう
炸 裂 大 爆 発!
って感じ。
その思いでこれだけのものを作れるって、
人間てやっぱりすごい。

マリア様のことはのちのち
キリスト教のアトリビュートの時に
詳しく調べてみたいと思う。