第一歩を踏み出した、瀬戸内の新たな地方創生
瀬戸内の未来をデータサイエンスの力で切り開く。その第一歩として、「データサイエンティスト協会 せとうち支部」の発足を目指すプレイベントを開催しました。会場にはビジネス界のプロフェッショナル、学生、個人事業主、そして地方創生に情熱を持つ方々が集まり、温かい交流の場となりました。当日の様子をお届けします。
DS協会のこれまでとこれから
オープニングでは、データサイエンティスト協会理事の黒木賢一氏が登壇し、協会の活動やスキル定義委員の役割について語りました。データサイエンスがどのように日本の経済発展に寄与しているのか、DS協会が国とどのように連携しているかが具体的に示されました。データサイエンスの専門家が果たすべき責任と、今後の展開への期待が感じられる講演でした。
地方でデータサイエンスを根付かせる、九州支部の挑戦
続いて、NOB DATA株式会社の代表であり、データサイエンティスト協会九州支部の支部長を務める大城信晃氏が、地方におけるデータサイエンスの重要性を説きました。東京にデータサイエンス関連の仕事が集中する現状を打破し、活躍の場を地方にも広げていく--。その挑戦に満ちた5年間の奮闘記としてリアルな体験談が語られ、せとうち支部の未来にもつながる示唆に富んだお話を聞くことができました。
大城氏の登壇資料はこちら
広島で働くデータサイエンティストの実体験
株式会社Rejouiの伊垣莉奈は、自身のキャリアチェンジの経験を交えながら「広島で実現するWell-Being」をテーマに講演しました。地方におけるキャリア形成やリモートワークの利点、そして地元への思いが原動力となる活動について語り、地方でのキャリアを考える人々にとって励みとなる講演でした。
学生から見るデータサイエンスの未来
若きデータサイエンティストとして、広島大学情報科学部2年生の井上遊星氏は「せとうちと情報科学」をテーマに講演しました。
データサイエンスを学ぶ学生としての視点から学部の取り組みを紹介するほか、自身が代表を務める学生団体スターベルズの活動を紹介しました。学生ならではのフレッシュな視点は参加者にとって新鮮であり、将来への希望を感じさせる時間となりました。
パネルディスカッションで見えた成功の鍵
イベント後半のパネルディスカッションでは、登壇者全員が瀬戸内におけるデータサイエンスの可能性について意見を交わしました。地方でのデータサイエンスの展開に必要なこととして「重要なのは、やはり人々との交流の場。そのためには『美味しいお酒と食事に温泉』!」という大城氏の視点は、データサイエンスの硬いイメージを打ち破るユニークな意見として、会場を沸かせました。また、井上氏の「車を持たない学生でも地方のイベントに参加できる移動手段や環境づくりが必要」との指摘も、地方支部を盛り立てるための重要なポイントとして注目されました。
こうした実践的な意見交換に、参加者も積極的に質問を投げかける場面があり、会場が一体となって充実した時間となりました。「地元の良さを活かした地域連携」が成功の鍵になるという共通認識が深まり、今後の活動の道筋が見えたように感じました。
交流の輪が広がる懇親会
参加者の皆さんからは「なぜせとうちから展開するの?」「データサイエンス未経験者でも支部メンバーになれるの?」「DS人材を育成するために企業はどんな事をすればいい?」といった質疑も飛び交い、盛り上がっていました。多くの方が懇親会まで残り、交流を楽しんでくださいました!
せとうち支部発足へ向けて
今回のイベントを通じて、データサイエンスが地域社会にどのように貢献できるかが具体的に感じられ、発足に向けた第一歩を確かに踏み出すことができました。今後もこの繋がりを大切にしながら、データサイエンティスト協会せとうち支部の活動を継続していきます。
瀬戸内の未来をデータの力で明るくするため、さらなるイベント開催を予定していますので、次回もぜひご期待ください!
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データサイエンティスト協会では、2024.11.11(月)、東京都恵比寿にて11周年のシンポジウ厶を開催いたします。会場またはオンラインでご参加いただけます。また、活動趣旨に賛同してくださる会員様を随時募集しています。詳しくは公式サイトをご覧ください。