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 脱『いい親』〜鳥山敏子こそ自分軸で生きる人〜

ライター:福田房枝
 ココに一冊の本📕がある。
〝故〟鳥山敏子著『〝脱〟いい親』

私が、唯一、編集者として関わり、
単行本として、世に送り出した本だ。

彼女の処女作だった(今は、こういう言い方はしないかな?💦😅)

彼女が講演した、4回分のテープ(10時間)を起こして、それを私が、文章化した。
(当時、彼女は現役の教師で、時間的な余裕がなかった、、から?)

経緯は覚えていないが、
編集作業時の、私の状態だけは、
何故か、はっきりと覚えている。

編集作業に入ると、
私は、
『〝鳥山敏子が乗り移った?状態』
というか、『鳥山敏子になっていた⁈』

    〇〇     👀

私は、編集の学校には行っていない。
(ある方の元で4年間、修行みたいな、、)

その後、子ども劇場の出版部に
パートのおばちゃんで入り、
4年後に、40歳で編集長に。

なので、〝雑誌〟の編集はやっていたが、単行本は、その時が初めて。

なのに、なんの前知識もなく、
誰かプロ?に学んでから、
という発想もなく💦😅、
ただ、鳥山敏子さんの発想と実践を、
世の中に送り出したい〝一心〟だった😂

もちろん?契約書も、ない、
ただ、私が〝鳥山敏子〟という人間を
発信したかっただけで、
作った本📕
(今では考えられないが!)

    〇〇     👀

初めての出会いは、中野の小学校に、
彼女の授業を取材に行った時。

衝撃だった‼️
こんな授業、今までに見たことも、
もちろん経験したこともない!

学校ではチャイムが鳴って、ガチャガチャ騒がしい。給食の準備が始まったのだ。

しかし、鳥山さんのクラスだけは、平気で授業が続いている。

子どもたちと言えば、鳥山さんの質問がわからなければ、授業中席を立って、
クラスに置いてある書籍棚を調べたり、
自分の席で、資料を読んだりしている。

(教室は出入り自由、自分の判断で、つまらなかったら、校庭に出ても良い、と)

クラスは、妙に静か!
ある、なんとも言えない空気感に包まれ、
みんなが別々の角度からではあるが、
一つのことを考えている、ような。

私はと言えば、取材を忘れて?
鳥山さんが出された質問で
頭の中がぐるぐる回転し始めている。

いつのまにか、
授業を受けている子どもと一緒の立場に!

   〇〇     👀

また、ある時は、
豚🐖一頭を解体して、丸ごと食べる授業をやったり、

また、ある時の
河川敷での授業では、
鶏の首を絞めて、バーベキュー🍖にして食したり、、!

賛否両論あるよね?と問うと、
彼女は、子どもたちに、
『鶏🐓のいのちを頂いて、自分のいのちがある事を、身を持って知って欲しいから』と。

彼女は、『いのちに触れる−生と性と死の授業』(太郎次郎社)の中で、
こう記している

『生きものを殺すことはいけない』という考えと、『他人からの殺したものだったら、平気で食べられる』という行動とが、
なんの迷いもなく同居している。

自分の手で、他のいのちを奪い口にしないということが、いのちの尊さを分かりにく  くしている。

他にも、父母や同僚を驚かす授業は、
あげればキリがないし、、現に反対意見も聞いた。

しかし、鳥山さんは、いろいろな声に怯む事なく、自分の信じる授業を、果敢に挑戦していった。

そう彼女のテーマは、一貫していた。
『〝いのち〟とどう向き合い』
『どう生きるか?』

この事を、子どもたちと一緒に、
猪突猛進に、追求し続けた。

    〇〇    👀

私の仕事と関連していたのは、
〝孫悟空〟を題材にした劇。

当時私は、作品の批評を掲載する立場もあり、年間、40本くらいの芝居を観ていたと思うが、
この子どもたちの劇〝孫悟空〟には、
驚かされた!

小学校の学芸会の域(失礼🙏)を、完全に超えていたことはもちろん‼️だが
何より驚かされたのは、
子どもたちの舞台に立つ姿勢!

プロの役者顔負けの?
〝役〟への理解と
〝役〟に没頭する姿、
ソレをみんなで作り出すんだ!という意気込みが、ビンビン伝わってくる。

覚えた台詞を、ソレらしく上手に発するということを、
彼女は、全く求めていないから。

コレは、ドキュメンタリー映画としても記録されていると思う。
(30年以上前の話だか、こうして書き始めると、当時の熱気が思い起こされる)

    〇〇     👀

そんなこんなで、鳥山さんと私は、取材者を超えて、友人?姉妹👭?のような存在に。

鳥山さんは、その後、公立学校での限界を感じて⁈、この次を求めて!?
教師を辞めた。
その後は、
子ども劇場の学習会などに、全国各地を飛び回ってくれた。

そんな時だ、
『〝脱〟いい親』を編集したのは!

実は、タイトルは、迷った!
珍しく2人で、
『あーでもない、こーでもない』と
言い合ったのを覚えている。

彼女が出した案は、
『大人になれない、大人たち!』
当時、彼女が1番☝️伝えたかった言葉だと思った。
で、いろいろ出し合っての結果
『〝脱〟いい親』に。

願いは、『同じ、もういい加減、常識だけに目👀を向けた、〝いい親〟を演じるのは辞めにしよう!
ソレが子どもを苦しくしている事に、気づこうよ!』と。

『大人が1ミリ変われば、子どもは、1メートル変わる』
コレも彼女の表現⁈だが、
私たち大人の変化(というより成長)を、何よりも願っていた。

    〇〇     👀

本を出版してから29年、
彼女が亡くなってからは、11年の歳月が。

久しぶりに『鳥山敏子』と向き合った!

私たち大人は、変われたのか、
社会は、子どもにとって生きやすい社会になったのか?

〝彼女〟について書いたのは、コレが初めて!

彼女こそ、『自分軸を、生ききった人』
改めて、実感した。

          オワリ

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