政党支持に関するアンケート分析結果

概要

・調査期間:2019/12/11~2019/12/18
・回答数 :1,406

インターネット調査で行いました。実際の年齢構成に合わせて補正済みです。

1. 政党支持

政党支持

通常の世論調査と違って、全ての主要政党について、支持・不支持の程度を聞いています。また、認知度も同時に分かるように設計しました。

ポイント
・自民党は支持率がダントツとはいえ、「支持」はそこまで多くない→受け皿となる政党があれば、自民党支持を覆すことは案外やりやすいのかもしれない
・立憲民主党も、「支持」は他の野党と大きくは変わらない→野党第一党だから消極的に支持されているだけという可能性もある
・維新は「支持」「やや支持」ともに高い(ネット調査ならではのバイアスと思われる)
・れいわ新選組の「支持」「不支持」は他の野党と同程度
・れいわ新選組は他党よりも「知らない」が多く認知度が低いが、8割には浸透している(当然ネット調査によるバイアスの可能性はある)

今後、政党支持の相関についても分析していきます。つまり、れいわ支持に鞍替えしてくれる可能性があるのはどの政党の支持・不支持層か、ということでターゲットをしぼっていくことができます。更に、Q2とのクロス集計を行うことで、そのターゲットにはどの媒体を使ってアプローチするのが良いかということも分析することができます。

2. 政党認知・関心・支持のきっかけ

政党認知・関心・支持きっかけ

政党について「知るきっかけ」「興味を持つきっかけ」「支持するきっかけ」となったことがあるものを複数選択で聞いています。

ポイント
・新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどマスメディアの影響力は絶大
・認知を得る上で、マスメディア以外ではポスターと街頭演説が効果的→れいわの運動方針を裏付け
・関心を得る上でポスターは有効→逆に言えば、ポスターから何につなげるのかを考える必要がある
・支持を得る上でもポスターは有効だが、ネットや口コミに対して極端に差があるわけではない
・ポスターの効果に関して、認知>関心>支持である→それだけで支持を得られるわけではない
・ネットなどの効果は、認知≒関心≒支持である→バズらせれば強い

れいわの現在の運動方針(ポスターと街頭演説)は認知度最優先の考えでは合理的なので、自信を持って行って大丈夫です。ただし、支持につなげる上ではネット他も有効です。結局のところ、それぞれが自分にできることを工夫しながら進めていくことが、全体として支持を増やすことにつながるのではないかと思います。多様性はかなり大事。あとはとにかくマスメディアです。大幅に支持拡大できるかは、いかにマスメディアに乗せるかにかかっています。

れいわを知らない層(政治的無関心層とも重なる)に限定すると、(れいわ新選組に限らず)政党を知る・興味を持つ・支持するきっかけはほぼマスメディアしかないという状態になります。

れいわの積極的支持層は、動画サイトの割合が非常に高いです。逆に言えば、いかにして動画を見てもらうかが強固な支持を獲得する上では重要と言えます。

れいわの消極的支持層は、街角の政党ポスターで政党を認知する割合が高いです。このように、ポスターはもちろん重要です。しかし、認知を関心、支持につなげていくためには、ポスターだけでは不十分とも言えます。

各党の積極的支持層に限定して、動画サイトにおける認知・関心・支持を比較すると、やはりれいわ新選組が突出しています。

3.ポスターの評価と比較

ポスター比較

ここでは、現行ポスター(A1版)、現行ポスター(A2版、代表の写真と党名が大きく掲載されたもの)に対して、写真は若い代表(ピンクシャツ)のままで大人しいデザインに変えた場合と、大人しいデザインでかつ代表の写真を今の代表(スーツを着たもの)に変えた場合とを比較しています。

現行ポスターのインパクトは絶大のようです。14.3%がもっと調べてみようと思う、6.7%が支持しようと思う、3.3%が頼まれれば外壁に貼っても良いと考えていることは重要でしょう。

現行ポスター(A1版)と現行ポスター(A2版)の比較(政策一覧の有無による違い)
・政策が載ることでインパクトを損なっている部分はある
・信頼・関心・支持を獲得する効果は政策が載っている方が高い

現行ポスター(A2版)と大人しいデザイン(若い代表)の比較(派手なデザインと大人しいデザインによる違い)
・インパクトは大きく落ち込んでしまっている
・信頼・関心・支持はやや変動がある(誤差レベルかもしれない)

大人しいデザイン(若い代表)と大人しいデザイン(今の代表)の比較(写真による違い)
・インパクトはやや落ちている(誤差レベルかもしれない)
・信頼が大きく向上
・支持もやや向上

以上のことから考える、ポスター改善の方向性
・基本的には現行ポスターで問題ない(とはいえ、あらゆるデザインを試したわけではないので、よりよいデザインがある可能性もあるし、貼る場所に合わせてポスターを変えた方が良い場合もあるかもしれない)
・政策は掲載した方がいいが、インパクトを損なわない工夫が必要(今回の調査結果から導けるわけではないが、個人的には八策全てではなく数個程度に絞った方が良いのではないかと思う)
・代表の写真はスーツ姿のものに変えた方がいい(もちろん、スーツではないより効果的な服装はあるかもしれない)


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