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【大阪の政治がまた変なことしてる】広域一元化条例を止めろ! 山本太郎(れいわ新選組代表)

昨年2020年11月1日大阪市廃止(都構想)の住民投票が反対多数で否決された。大阪府知事も大阪市長も圧倒的な強権を振るう大阪維新の会。当初賛成多数で可決されるものと思われていた。が、地元の市議や市民団体の反対運動、そこにれいわ新選組代表・山本太郎が参戦。連日街頭演説を大阪各地で行い、徐々に反対派が盛り上がり、予想をひっくり返すことができた。やれやれと安心したのもつかの間、また維新の魔の手が伸びて来た。今度は何を企んでいる?

都構想の延長戦やってる場合か?

以下、動画の文字起こし全文です。

どうも。れいわ新選組代表・山本太郎です。本日のテーマはこちら。「大阪の政治が、また変なことしてる!」どういうことでしょうか?「都構想否決されたので都構想みたいなことを別の手を使ってやるらしい」。どういうことですかね? というより、そもそも都構想ってなんでしたっけ?

大阪の府知事をやられていた橋下徹さんが、2011年に非常にわかりやすく説明してくださっています。「大阪市が持っている権限、力、お金をむしり取る」。例えばですけれども、大阪市を廃止することによって、都構想を前に進めることによって何が起きるか? 例えば、財源がざっくり減りますよ。大阪の市税というところに注目をしてみると、市の自主財源が左から右、要は、4分の1に激減をしてしまうという話。そればかりか、大阪市が持っていた事務の権限、そのほとんどを大阪府に奪われてしまう。そういう話でしたよね。

はい。私たちはこれを、大阪府による「カツアゲ」「ネコババ」が始まるという言い方をしていました。これはちょっと、あまり言い方としてはね、あの、なんていうか、綺麗ではありません。なので、もうちょっと丁寧に言います。

本来、大阪「市」のためだけに使えるはずだった「財源や権限」などが、大阪「府」に移譲されます。つまり、都構想とは大阪市を廃止し、大阪「府に広域機能を一元化」することだったんですよね。

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こちら都構想の説明パンフレット。その中身を見てみると、そこにもしっかりと書かれています。こちら。

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「大阪府に広域機能を一元化」と書かれております。なので、戻ってみると、「都構想」とは何か? 「大阪市を廃止し、大阪府に広域機能を一元化することである」ということは、紛れもない事実です。

じゃあ、その都構想、いわゆる大阪市の廃止というものに関する住民投票、結果どうなったんでしたっけ? はい。結果は、反対が多数でした。そして、否決されました。2度行われた住民投票、2度目も否決されたということです。

この住民投票の結果が出てすぐですね、維新のお二人は記者会見を開きました。その中で、松井市長はこうおっしゃった。「けじめをつけて引退を表明する」ということでした。もちろん、この引退というのは任期いっぱいまでやって、その後引退ねという話なので、すぐに引退という話ではなかったんですね。そして吉村さんも、「僕自身は都構想に挑戦することはない」。これ、非常に重要なキーワードです。「都構想に挑戦することはない」っていうことですね。じゃ、他に挑戦することもあるかもしれないってことですよね。

はい。維新敗北から4日後のことです。なんと、松井さん、「大阪市の広域行政を一元化する条例案を出すぜ」っていうような話になっちゃったってことですね。「都構想の対案です」ってことです。おかしくないですか?このやり方。なぜならば、大阪府に広域機能を一元化するというのが都構想でしたよね? にも関わらず、住民投票で否決されたにも関わらず、それを条例として議会の中で、大阪市の広域行政を一元化するってことをやってのけるってことを言い出したわけです。そして吉村さんの方は、「広域行政一元化をやっていくんだ」っていう話ですよね、これね。で、しかもこうおっしゃってます。「都構想に関して、これ賛成派の声を尊重したものなんだ」ってことです。「住民投票で負けたけれども、賛成派の人たちもしっかりと、これ形にしなきゃなんないでしょ?」みたいなことを言い出した。ちょっと聞けばこれ正しいことを言ってるように聞こえるんですけれども、本当のところどうでしょうか?

そのことに対して、しっかりとコメントをしてくださった方がいらっしゃいます。近畿大学の総合社会学部教授であられます金井啓子先生。金井先生が、この大阪日日新聞で寄稿された文章、一部抜粋してお読みいたします。「住民投票いまだ終わらず!?」「逆を考えてみよう。もし今回の住民投票の結果が1ポイント差で賛成多数だったら、約半数の反対派の声を尊重して政令市を残すというのだろうか。おそらく吉村知事も松井市長もそんなことは絶対認めないだろう。当然だ。それが法のルールだからだ。ところが、実質的にも本質的にも都構想の一部である広域事業の一元化だけは賛成派の「民意」を盾に正当化する。これをゴリ押しするようでは、大阪には法のルールも民主主義もないのかと世界の笑いものになるだけだろう。」まさに、公平・公正な観点から見た、民主主義とは何か?ということの厳正な視点から見た場合に、こういうことが言えるということだと、私は思います。

そして、年が明けて2021年1月22日、条例案の骨子を公表するということになりました。その中身は? これ新聞記事でわかりやすいのが出てたので、使わしていただくことにしました。

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この左側、左側にあるのが大阪都構想ではこういう風にするよって言ってたもの。それを今度議会の中で一元化条例案という形で出されるものは、右側だってことですね。ま、左側427の事務ほどは多くはなくて、その中でもいくつか自分たちでピックアップした大規模再開発だったり、高速道路の整備だったり、鉄道の整備、まちづくり基本方針策定など、そういった事務、そういった権限というものを、府に、大阪市から大阪府に移すんだっていうことですね。はい。「ほとんど都構想やないかい」そういう話なんですよ。

住民投票で否決されたのに、否決された内容のエッセンス部分を条例でごり押ししようとしているの? 今、大阪で最優先されるべき課題って、この広域一元化なんですかね? みなさん、どう思われます? 私はちょっと違うんじゃないかなって思うんです。だって、例えばですけれども、11月末からの時短協力金、飲食店などに対して払われる時短の協力金が、この2月の頭の時点でまだ4分の1しか届いてませんよ。まだ4分の1しか届いていない。大阪におけるコロナ関連倒産、4分の1は飲食店なんですね。さっさと届けなきゃダメなんじゃないですか? もっと力入れる場所しっかり考えなきゃいけないですよね。他にも、保健所が大変な状態に置かれています。保健所職員は減らされ続けてきたためにパンク状態です。職員は疲弊しまくっています。そんな中で、「保健所の職員を増やしてください」という署名も6万筆以上集まって、それが提出されるということにもなりました。「現場はもう限界です」と。他にも例えば、高齢者施設においてのクラスター、これ100件を超えている。100件を超えている。死者も急増しているという状態です。当然、医療機関、もう医療崩壊状態という現状に鑑みれば、入院なんてできません。そして、その間に施設内で感染がどんどん広がっていく。こういった高齢者施設でのクラスターというものの発生っていうところも、なかなか広がりっていうものが見られている状態であると。

ま、とにかく大阪で、コロナでお亡くなりになった方というのは、もう1000人を突破している。1ヶ月半で倍増してるよ。これ全国で見てみたらどうなんだろうか?ってことなんですけども、大阪府は2月15日時点で、人口100万人当たりの死者数、北海道に次いで全国2位。全国2位の深刻さです。えっとー、今、都構想の延長戦やってる場合なんでしょうか? 優先順位違うんじゃないですか?っていうシンプルなお話です。

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コロナ災害に便乗した火事場泥棒をみんなで止めませんか? 「優先順位間違ってるじゃないか」「今、やるべきことあるだろう」ということを、再度、政治にみなさんで声を上げる場面に来てるんじゃないか?というお話です。

「あなたにできること」あります。
あなたにできること① パプリックコメント。(2月20日まで)
あなたにできること② 陳情署名。(3月7日着まで)
あなたにできること③ 議員への要請。(大阪市議会の採決3月26日ギリギリまで)


今、みなさんにお知らせしました「あなたにできること」に関しまして、ぜひ1人でも多くの方々のお力をお借りしたいと思っております。詳しくはですね、「大石あきこ事務所」、れいわ新選組の大石あきこのホームページ(https://www.oishiakiko.net/)の中、こちらのほうをご覧いただければ、それぞれ「あなたにできること」って言うところの手助けができるようになっておりますので、ぜひ、そちらのほうをご覧いただきたいと思います。

20年以上のデフレ、その時点でもうすでに緊急事態にあった。にも関わらず、そこにコロナがやって来た。今、政治がやるべきことははっきりしているはず。このコロナ災害の中で、まるで災害便乗型と呼べるような、「今、急ぐ必要があるのか?」「すぐやらなきゃいけないの?」っていうような制度変更をどんどんやっていこうというのは、これあり得ない話です。しかも、その制度変更の内容は、昨年の終わりに、後半戦で、住民投票で否決をされたもの。それをやり方を変えて、ごり押しをしようとしているのはあまりにもおかしすぎる。まずは人々の命、まずは大阪市民の、府民の命を守るための仕事を最優先とするべきである。そのためには、みなさんのお力をお借りする必要があります。ぜひ、協力をしあっていきましょう。れいわ新選組代表山本太郎でした。

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