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「好きなことと向き合う覚悟があれば何者にでもなれること」を、人生をかけて体現したい。

現在大学生の皆さんは、将来好きなことを仕事にしたいと思っていますか?もしかしたら、昔はそうだったけど今は諦めかけていたり、お金と時間がないから無理だと思っていたりする人が多いかもしれません。

そこで今回は、「好きなことと向き合う覚悟さえあれば何でもできます!」と自身の大学生活の実体験から語る竹内さん(@sakirogram)にインタビューしました。行動力が半端ないのが伝わってくるので、参考になる部分が沢山あると思います。

竹内沙希(たけうち さき)
福岡大学 人文学部 フランス語学科の4年生。長崎県 佐世保市出身。国際協力や音楽に関心がある。少しでも興味のある活動や人には自分でコンタクトを取り、様々な環境に飛び込んできた。卒業後は国際協力を学びにフランスの大学院へ進学予定。
自分を一言で表すと「強くて弱い人」。

きっかけは祖父の戦争体験から。

ー竹内さんは、大学卒業後国際協力のためにフランスの大学院へ進学したいとのことですが、どのような経緯から国際協力に興味を持ったのでしょうか。

国際協力に興味を持ったのは祖父がきっかけです。私の祖父は長崎原爆の被爆者で、幼い頃からよく戦争のことについて話してくれたので自然と平和に関心がありました。
大学では、国際NGO「Habitat for Humanity」の福岡大学支部で初の海外ボランティアを経験したり、日本全国規模で活動するボランティア団体「Step to Peace」で大3の一年間副代表をしていました。

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生まれて初めて貧困地域に行き、その時に感じたことは今でもはっきりと思い出します。生まれた国や地域が違うだけで選び取れる未来が全然違うことに衝撃を受け、全ての人が人らしく生きられる世界をつくるために生きていきたいという思いが芽生えました。

アートマネジメントとの出会い

ー身近な方から戦争経験を聞けるのはとても貴重な経験ですね。国際協力以外に大学時代に関心を持っていたことはありますか?

はい。小5から高3までオーケストラの団員として活動していたため、アートマネジメントに関心があります。アートマネジメントとは、簡単に言えば芸術を社会と結び普及させることで、音楽イベントを開催して地域活性化に貢献することができます。音楽の企画から運営まで全てを行います。私がこの分野を知ったキッカケは、ルネ・マルタンというアーティスティック・ディレクターが開催するクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」です。

この音楽祭、ラ・フォル・ジュルネはフランスのナント市が発祥です。この音楽祭が日本に流れてきていないのか調べて、音楽でお世話になっていた先生に聞くと、ナント市と姉妹都市である新潟県新潟市でもこの音楽祭が開かれていたことを知りました。そこで2年生の夏に、新潟市にある音楽ホールでインターンをしました。実は、このインターンは公には募集されていなかったのですが、私がいつも「音楽に関わりたい!!」と周りに言い続けていたら、オーケストラの先生が「それなら新潟が有名だよ!」と先方とコンタクト取ってくれたんです。

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ーすごい!口に出して言うことの大切さが身に染みますね...!

本当にそうです。いつどこで誰が聞いてくれてるか分からないです(笑)このインターンシップで色々な職業の方と出会い、音楽の仕事と言っても色々な切り口があることを知りました。高校生のときに漠然と「音楽と生きていく」と決めたものの、音楽を”演奏する”のではなく音楽を”使って”何かをしたいと思っていた自分にとって、とても嬉しい気付きでした。その中でも特に、ルネ・マルタンのアートマネジメントの存在は一番魅力的でした。

それから、「このルネ・マルタンのもとでアートマネジメントを学びたい!」と強く思うようになり、アポイントメントを取って卒業後インターンシップをしてもいいと言っていただけました。実は、フランスはアートマネジメントがとても盛んなので学ぶには最適の環境だと思っています。

ーでは、フランスの大学院で国際協力を学びながら憧れの師匠のもと経験を積む予定なんですね!スピード感と実行力が素晴らしいですね。将来アートマネジメントでやりたいことはありますか?

はい。最終的には地元である長崎県で、アートマネジメントを通して若い子に自分が中学・高校の時に知りたかったことを発信したいなと思っています。これは海外ボランティアに行ったときにも感じたのですが、「生まれた地域によって選択肢が左右されない環境されないようにしたい。」という思いが一貫してあるからです。

また、私が沢山のきっかけをもらった音楽を通じて、一つでも多くの選択肢を提示できる人になりたいです。何がきっかけでその物事に興味を持ち、その後の人生にどう影響するのかは本当に分かりません。だからこそ、ちょっとした興味を引き出して守ってあげられる人でいたいと思うんです。

そのためにも、まずは自分が「地域活性化のために何かをしたい!」と言ったときに人を集められるように自分をブランド化したいです。若いうちはヨーロッパで経験を積み、世界で活躍できる知識と教養を身につけた女性になり、国際協力への関心から国連にも関わりたいと思っています。

好きなことと向き合う覚悟があれば何でもできる

ーここまで話を聞いてきて、「竹内さんの大学生活は本当に充実していたんだな」と感じたのですが、原動力が知りたいです…!

「両親が4年間という時間を400万くれてプレゼントしてくれた💐」という感謝が根底にあるからだと思います。私の実家はお金に恵まれているわけではないのですが、「あなたがしたいことがあるから」と私立大学に行かせてくれたので、それが原動力になっています。大学時代は地元から一人福岡に出てきて、奨学金を借り、バイトを2,3個しながら暮らしていました。

ーバイトを掛け持ちしていると時間がだいぶ奪われそうですが、その中でも自分のやるべきことを追い求めたのが素晴らしいですね!

実際は大変です。2週間の海外ボランティアに行くだけで平気で25万かかりますからね。でも頑張れば行くことができました!私の大学生活は、その時々で悩んで行動できたので後悔はないです。

きっと多くの大学生が「○○したいけどお金と時間がない」と言うのですが、好きなことと向き合う覚悟があったら何でもできます!これは実体験から断言できるし、覚悟を持ち努力をすれば何者にだってなれるということを人生をかけて体現したいです。

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後輩へメッセージ

ー自分の中の軸をぶらさないのが大切なんですね。最後にこれから大学生活を充実させたいと思っている後輩にメッセージをください。

少しでも興味のある活動や人には自分でコンタクトをとり新たな環境に飛び込むと、後々その行動力が活かされてきます。やっぱり何事もやってみなきゃ分からない!人生は選択と決断の連続で、その時々に必死で考えて悩みぬけば、後悔がない大学生活を送れると思います。

もし、私が今のコロナ渦で一年生だったとしても、行動はしまくっていると思います。どんな状況においても自分が大切にしているものは何も変わらないからです。外に出られずともできることは沢山あるし、「自分が何かしたい!」と思えばネットで色々手段があります。

あれもできないこれもできない…とマイナス思考で考えるのではなく、「いま手元にあるもので何かできないかな」と考えてみてはどうでしょうか。

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