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Going back to my roots,again.

気がつけば最後に東京でストリートスナップをしたのはいつだろう。パリコレクでコレクションスナップを撮って、メゾンやブランドのショーを見させてもらってSNSでアップして。

 東京に帰ってきたらすぐに東京ファッションウィークがあって、コレクションスナップ、同時並行で仕事の撮影、インタビュー。取材に行ったり取材をされたりする中、諸々の連載の締め切りに冷や汗かきつつ書き上げて、セミナーや講演の準備を進めて…と、言うことをしてると気がつけば3ヶ月くらいはあっという間に立っていて、落ち着いたと思えばまた次のシーズンのコレクションサーキットが始まる。

やれる仕事の幅も増え、憧れの人達とも肩を並べて仕事が出来て、色んなオファーをうけているうちに、私は私のルーツの東京ストリートスナップへ傾ける時間とモチベーションを風化させていた。それよりも、新しくやりたいことであったり、この人生であるかないかの大チャンス(大仕事)への取り組みに手間暇時間と情熱を捧げて、わりとちょっと浮かれてた。新しいステージに進みつつある自分を誇らしくすら思ってた。

自粛中、なんとなく家の本棚から手に取った「日々是東京百景」。


「あぁ、これを書いたのってもう8年も前になるんだなぁ」何て思って懐かしくページをめくる。東京の1年の歳時記になったその本の私は、月ごとに原宿、渋谷、下北沢や青山、色んな街をてくてくしながらストリートスナップを撮っていて、途中で新しいショップをチェックしたり、フリマでうきうき買い物をしてたり、お気に入りのカフェに海外から来た友達をつれていってあげたり、他愛のない毎日を送っていた。ものすごく羨ましかった。羨ましすぎて感情の整理がつかなかった。なんだこれ。

 きっと8年前の私は、今の私を羨ましがると思う。そこに関してはちょっと自信がある。あの時にやりたかったこと、憧れてた事は全て形にしてきたから。

だけど2020年の私は8年前の私がキラキラしてて眩しくて仕方ない。今の私の憧れが、この本にはぎゅっと詰まってる。

私がやりたいこと。いや、生涯通してやり続けたいこと。それは東京のストリートスナップ。市井の日常のファッションをそのまま切り取り、その奥にある彼ら彼女らの物語を丁寧に紡いでいくこと。

原点回帰。そういう訳で、ここ最近また東京をテクテクしてストリートスナップをしています。気になる人をみかけたら、声をかけて撮らせてもらって、そうそうアンケートも書いてもらって。

東京が、新鮮です。この街のファッションが、ストリートスナップが楽しくてたまらない。


過去のストリートスナップはこちら。









応援ありがとうございます!嬉しいです。 サポートで頂いたものは全てストリートスナップでの撮影の経費にさせてもらいますね。この時期だから多分水分補給でお水買ってると思います…。みなさまも熱中症にはお気をつけてー!