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レギュラーイベント化決定!映画を通じ、ジェンダーについて視点を交わす「Purple Screen」の見どころ

映画を通じ、ジェンダーについて視点を交わす対話イベント「Purple Screen(パープル・スクリーン)」がREINGのレギュラーイベントとして6月から定期開催することになりました。定期開催に至った経緯とこのイベントの見どころを、今月のハイライトを交えながらおしらせします。

🎬定期開催にいたるまで

🎬Purple Screen とは?
毎週日曜日の夜に開催にする、映画やテレビを「ジェンダー」の観点から議論し、共に考えたり学んだりしたい人たちの集まりです。自分の意見を述べたり、他の人の意見に耳を傾けたり。ジェンダー問題にメディアがどのように光を当てることができるのか?を理解できるよう、メンバー間での意見交換の場を作ることを目的にしています。とはいえ!あまり難しく考えず、お酒でもおつまみでもつまみながら、映画の話をしましょう。きっと楽しいはず!

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私たちREING(リング)は「Every relationship is beautiful. - 私たちが紡ぐ、すべての関係性は美しい -」というフィロソフィーを持つクリエイティブスタジオです。性別 / 人種 / 年齢といった生まれながらに付与されるラベルイメージや男女二元論前提とする制度のあり方に囚われてしまうことで、自由にありのままの自分を表現したり、大切な人との関係性を選べないことがあります。日本のみならず、世界ではまだまだ「人として生きること」よりも「男性として生きること」「女性として生きること」が優先され、“普通“という見えない空気が社会に存在していますが、そういった社会や他者から貼られるラベルや二元論のイメージを乗り越えて「自分らしさ」を紡ぐ表現やプロジェクトを開発したり、つくり手の視点や構造を変えていく、というチャレンジを行なっています。

▶︎Why we discuss the gender issue?

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Purple Screenは、REINGのコミュニティから生まれた取り組みのひとつです。メンバーが週替わりでディスカッションテーマを設け、そのテーマの理解に関連が強い映画をピックアップ。Amazon PrimeやNetflixで視聴できる作品を中心にしているので、事前に視聴した上で参加してもらう仕組みになっています。映画の中で描かれるジェンダーイメージやジェンダーロールに注目し、その作品たちを鑑賞して感じたこと、考えたこと、気づいたことをジェンダーやセクシュアリティの視点から対話。これまでも女性の生き方、性的マイノリティ、家族関係などのテーマで問いを立て、様々な意見を交わしてきました。

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2月からトライアルとして始めたこのイベント。本来は、都内にある私たちのコミュニティスペース「REING Living」にて開催を予定していましたが、現在新型コロナウイルスの影響もあって、現在はオンラインでの開催をメインにしています。オンラインでもオフラインでも、「自分の声が届くこと」「人と視点と掛け合わせること」を大切にこの場を運営してきました。個々に意見は違うものという前提のもと、視点を持ち寄り、共に考え、様々な視点を持ち帰ることを重視しています。

🧒「自分の違和感を誰かと共有するだけでなく、他の人の違和感も真剣に聴ける場所はこれまでなかった」
🧑「同じような属性で作られたコミュニティーではなく、自分とは違う考え方を持っている人もいるのがいい」
👩‍🦰「自分にはなかった視点を得ることで、視野が広がっていく。創作活動にも昇華していきたい」

参加者の皆さんは表現に関わる方を中心に、高校生〜30代のメンバーが多く、性別や人種においても様々バックグラウンドをお持ちです。情報を受け取ること、個々に発信することもとても大切なことですが、それ以上に、その一人ひとりが考えていることや感じたことをシェアし、お互いの言葉を交わし合うことが、個々の存在を尊重し合うということ・多様性を受け入れるという体験に繋がると考えています。回を重ねるごとにとても濃い議論が生まれており、いくつもの新しい視点が交錯する様子見ながら、日本でこのイベントを継続していくことの意義を感じ、レギュラー化することを決めました。

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🎬日本未公開作品の特別上映、
制作陣とのディスカッションをアレンジ

これまでも特別回として、日本未公開作品の特別上映や海外の制作陣をスペシャルゲストとして招いたトークディスカッションをアレンジしてきました。翻訳・字幕制作・通訳を、このPurple Screenに参加してくれているメンバーが担ってくれており、言語についても安心して参加できるようになっています。レギュラー化後は、月に1回のペースでこのような機会をセッティングしていきます。

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日本では同性愛をテーマにした映画が公開された際に、その描かれ方やストーリーに対し、上映中止を求める署名活動が起きたり、トランスジェンダーの物語が作品として出始めたものの、俳優で活躍する当事者が少ないことなど、映像作品の表現における様々な議論が巻き起こっています。しかし、これは決して日本だけが置かれている状況ではなく、海外でもまだまだシスジェンダー(心と体の性別が一致している人)・ヘテロセクシュアル(異性愛者)が主人公の物語がほとんどであることに変わりはありません。

そこで、日本では未公開となっている海外のクィア映画作品をPurple Screenでキュレーションし、その制作陣とのトークセッションの機会を設け、ジェンダーやセクシュアリティについて語ること、この作品に込められた想い、映画業界に求められること、などを共に考える機会を作っています。直近では、2017年のカンヌ国際映画祭でクィア・パルム 短編賞を受賞したYann Gonzalez(ヤン・ゴンザレス)監督とのディスカッションを行ったばかりです。

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そして、今月第3週目には、スペシャルゲストにイギリスのドキュメンタリー映画『Beyond Clueless(ビヨンド・クルーレス)』(2014)を監督したCharlie Lyne(チャーリー・ライン)氏を招いてのディスカッションを予定しています。1991年生まれの映画評論家、映画監督です。

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『Beyond Clueless』は、約200本の映画を引用し、青春学園映画の魅力に迫る作品。1990年代後半から2000年代前半にかけて大量に制作されたティーン映画を通し、スクールカーストの問題や性的なものへの抑圧など、ティーンを取り囲む問題を考察していきます。様々な視点において称賛・批判される映画が生まれている中で、表現にどんな視点が欠けているのか、求められているのか、それぞれに感じることや議論したいポイントを直接監督と交わす機会を、ぜひお見逃しなく。

🎬今、考えたい時事トピックを
積極的にテーマとして取り上げる

世界各地で並行して巻き起こっている不当な扱いや差別を目の当たりにし、生まれ持ったラベルによって平和に生きられない人がいるという状況をREINGは無視することはできません。ある集団の生きる権利が無視された時、私たちは皆で向き合い、皆で心配し、皆で行動を起こしていきたいと考えています。Purple Screenでもジェンダーの話題だけに終始せず、その時々でメンバーと共に考えたい時事トピックも取り上げていくつもりです。

6月の第1週目のテーマは、アメリカの人種差別抗議運動 #BlackLivesMatter の中心にある人種問題に光を当てた作品を通して「人種差別」を考えます。参加費としてみなさんからの寄付募り、その収益はすべて、The Bail Projectに直接寄付します。アメリカで起こっている最近の出来事について、話したり、話し合ったり、違和感やモヤモヤを誰かと共有する場を探している方は、ぜひ今週のPurple Screenに参加してみてはいかがでしょうか。

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今週のPurple Screenでセレクトする映画とは別に、#BlackLivesMatter 運動の中心にある人種問題に光を当てた12本の映画を紹介していますので、イベントには参加できなくてもこの機会に観てみていただけると嬉しいです。

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🎬2020年.6月のスケジュール

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● 第1週目(6月7日) / BLACK LIVES MATTER
アメリカの人種差別抗議運動 #BlackLivesMatter の中心にある人種問題に光を当てた作品を通して、人種差別を考えます。みなさんから寄付を募り、その収益をすべて、The Bail Projectに直接寄付します。

第2週目(6月14日) / Body Positivity with Ada
体のサイズ・背の高低・肌の色・どんな体の作りをしているかに関わらず、誰もが皆、自分の身体に愛を感じる価値を持っていると提案するムーブメント「Body Positivity(ボディ・ポジティビティ)」を考えます。自身もプライスサイズモデルとして活動するAdaをキュレーターに迎えてセレクトします。

第3週目(6月21日) / Teen Movies
ティーン映画を通しビッチスラップ、ジェンダー政治と人種差別を考えます。イギリスのドキュメンタリー映画『Beyond Clueless(ビヨンド・クルーレス)』(2014)を監督したCharlie Lyne(チャーリー・ライン)氏を招いてのディスカッションを予定しています。

第4週目(6月28日)/ The Power of Community
女性、クィア、マイノリティとして団結するコミュニティの力を考えます。一人一人のアイデンティティを成長させる場を与えながら、どうやってコミュニティを作っていけるでしょうか?都内にあるREING Livingで、オフラインイベントとしての開催を予定しています。
※東京都の方針に従って開催の可否を判断します

🎬さいごに

Purple Screenを定期開催しよう、そう思えたのはトライアルからこのイベントを一緒に盛り上げてきてくれた参加メンバーのみなさんのおかげです。いつも本当にありがとうございます!最後に、主催者でありモデレーターであるJeremyとEdoの二人からのメッセージをお届けします。

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Jeremy「僕にとって映画とは、世界への扉を開くものであり、それ以上に大切な「他の人への扉」なんです。映画は私たちに異なる視点を与えてくれて、それをお互いに共有することで、自分自身をよりよく理解できるようにしてくれます。

僕は南フランスのとても保守的な小さな町で育ったので、10代の頃に自分のセクシュアリティを仮定するのが難しかった。高校生になったばかりの頃、この保守的な環境はどこへ行ってもどこまでも永遠に続くのではないかと感じ、とても落ち込んだことを覚えています。人と距離を置くようになってからは本や映画にたくさん触れて、退屈な気持ちを紛らわせるようになりました。そのうちに、町の映画館で上映されるメインストリームの映画から、あまり知られていない映画へとどんどんシフトしていきました。

それは、まさに衝撃でした。この世界の外には、誰に惹かれているとかどんな容姿をしているかではなく、純粋にその人が「どんな人なのか?」だけを考える人たちがいたのです。彼らは僕たちのような人々を撮影し、彼らに重要性を与え、見出される方法を与え、長いこと”いないもの”とされてきた僕たちが社会の中に存在する方法を与えていたのです。それ以来、僕は再び希望を持ち始めることができました。なぜなら、僕はもう一人ではなく、映画や本を手に入れたからです。のちに僕はカルチャーを通してだけではなく、様々な方法で自分を愛することを学びましたが、自分を発見する上で映画というメディアの重要性を否定することはできません。」

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Edo「私にとって映画とは、常に逃避そのものでした。子供の頃、ファッション雑誌に憧れていたのですが、両親は男の子向けではないという理由で読ませてくれませんでした。だから、雑誌でファッションを見るのではなく、映画を見ていたんです。それでも、『ミーン・ガールズ(原題: Mean Girls)』を観に連れて行ってくれた父からは、映画館を出るなり「これは男の子向けの映画じゃないな」と言われたのを覚えています(笑)。

映画はいつもそんな現実を忘れさせてくれるものであったけど、物語の中に自分の存在を見つけられるような映画は見たことがありませんでした。それはある意味、自分とは異なる存在である「女性」への共感を教えてくれたのだと思います。このことから映画の魅力、衣装、ドラマを愛することを学びました。

しかし、映画が単なる逃避先ではないことに気付き始めたのは、大人になってから。映画が私のような人たちや、社会で”いないもの”とされてきた人たちのために声をあげ、個々に深い影響を与え、お互いに共感を促すことができるプラットフォームになり得ることに気付いたのです。」

このように、REINGにとってPurple Screenは重要なものです。単に映画について語り合うディスカッションというより、お互いに心を開いて、理解や思いやり、寛容さを得るためのディスカッションです。それは私たちを引き離すのではなく、お互いに寄り添うための方法だと考えますし、一人一人が自分らしくあることを選べる自由を手にするための方法です。ぜひ私たちと一緒に考え続けることを始めてみませんか。


Editor / Translator : Yuri Abo(@abozon_jp

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