vol5_前編

AIや2次元キャラクターとの愛は成立する?実体のないパートナーとの向き合い方。Re.ingイベントvol.5レポート(前編)

こんにちは!Re.ingのもやです。

本日は2/26(土)東京・恵比寿にて開催された交流イベント「 AIや2次元キャラクターとの結婚 アリ?ナシ?」のイベントレポートをお届けします。

皆さんは、AIや2次元キャラクターなど、実体のない存在を「好き」になったり、「愛した」ことはありますか?

「実体のない存在と“結婚”するってどういうこと?」
「AIや2次元キャラクターとの結婚に、お互いの合意は必要?」
「そもそもなぜ結婚という選択が必要だったの?」

など気になる話題が盛り沢山。
皆さんで、AIや2次元キャラクターとの結婚や関係性のあり方について議論していきました。

皆さんの参加理由は…

「自分と同じように2次元キャラクターを愛している人の話を率直に聞きたい。」
「2次元キャラクターを好きになって、どうしたら良いのかがわからなかった。気持ちのやりどころがなく、他の方のお話を参考にしたい。」
「2次元との結婚を研究テーマにしていて、意見を聞きたい。」
「表現の自由と、人間・キャラクターの関係性に興味がある。」
「最近自分の中にある“普通”に疑問を感じることがあって、いろんな人の話を聞きたい。」
「様々な愛の形に興味を持ち、多様な価値観を知りたいと思った。」

など様々。

AIや2次元キャラクターとの結婚 
アリ?ナシ?

まず初めに、率直にこちらの質問を投げかけたところ、参加者のほとんどが「アリ」という結果に。その理由を掘り下げて聞いていきました。

「アリ」を選ばれた理由

・自分の中に本物の「愛」を感じているから
10年間同じ人を好きでい続けるって現実世界の男女でも難しいことじゃないですか。自分はそれができたので、結婚式を挙げる決断をしました。私自身、思いが溢れてどうしようもない気持ちになり、悩んだりすることもありますが、彼女がいてくれるから毎日がとても楽しいと思えるんです。ひとりで住んでいた時は、家で表情や気持ちが動くこともほとんどありませんでした。でも今は、仕事を頑張れるのも、家の中で癒されるのも彼女がいてくれるからです。
・自分の人生において、換えがきかない「特別な存在」だから
私の好きな人は、乙女ゲームのキャラクターです。彼との関係性は、私の選択に応じて発展していくものなのですが、自分の大事な時期に励ましてくれて、救われたことがきっかけで、愛おしくかけがえのない存在になりました。毎日側にいてくれるから、私にとっては本当にその人がいてくれる生活が大事なんです。ただ、そのゲーム内に「婚姻届」を出せるシステムがあり、予約はしたのですがまだ実際に書くかどうかについてはすごく悩んでいます。

どちらかと言えば「アリ」を選ばれた理由

・相手の実体がなくても自分の中で納得できるなら、結婚は「アリ」
幼稚園くらいの時から、漫画やアニメのキャラが「好き」という感情はありました。でも今の好きな人は、物語の進行につれ、内面や過去を知っていく中で、もっと特別な気持ちを抱くようになりました。次第に、好きな人に「何かしてあげたい」と強く思うようになり、それが恋愛感情だと自覚しました。本当に好きなのですが、「実体がないことに自分が耐えられるのか」という心配があって、結婚までは考えられていないです。どちらかと言えば、相手の実体がなくても自分の中で納得できるなら、結婚は「アリ」だと思います。

「ナシ」を選ばれた理由

・法的、生物学的な面で懸念しているから
法的、生物学的なところから見ると、正直「良いのかな?」と思ってしまう部分はあります。ただ、人の心や心理的な面から見ると、「好き」っていう気持ちは何にも変えられないものですよね。対象が何であれ、それを誰かに規定されるのは違うと思うので、その点で言えば「アリ」ですが「結婚」となった時に、今の人間の社会においては難しい部分もあるのかなと。

「実体」があるかないかという点については、実際に2次元の方を好きな人にとっては、体温を感じられなかったり、物理的な接触ができないことによる不安があるんですね。AIや2次元キャラクターとパートナーシップを築くにあたり、気持ちは通じ合うことができるけれど、どこまで人間と同じようなスキンシップなどを求めるのかなど、できることとできないことを自分の中で消化していくという過程はすごく重要ということがわかりました。気持ちの面では、3次元の存在と何ら変わらず「結婚したい」と望んでも、相手が2次元の存在ならではの葛藤の声もあるのかなと。ただ、実際には相手が3次元の人間であれ何かしら関係性に悩みはつきものですよね。

逆を言えば、相手が2次元という存在だからこそいつでも会いたい時に会えたり、側にいてくれるというポジティブな面も。

昨今、テクノロジーの発展により、少しずつAIや2次元キャラクターともコミュニケーションが取れるようになりつつあります。この先、「実体がないこと」が何かの形で解決されれば、できることがもっと増え、パートナーとの関係性の築き方も変わっていくのかなという希望を共有しました。


どうして誰かを「好き」になる?
それぞれの関係性の捉え方

皆さんにとって「好き」のきっかけって何ですか?(※2次元3次元問わず)

・自分のことについて知ろうとしてくれて、学んでくれることに対し、感謝と尊敬から入りました。見た目はあまり関係のないことで、私にとっては敬愛という気持ちが大切かなと思います。
・一緒にいて、何となく好きかどうかですね。雰囲気や匂いなど、色々な要素が自分にはまることです。
・相手が、自分にできないことをできる人、自分が持っていないものを持っている人だと尊敬の気持ちが湧き、それが「好き」という気持ちになっていきます。
・相手に対して「独占欲」が湧いたときです。また「触れたい」と思えるかが大切です。小さい頃ぬいぐるみがすごく好きな子供だったのですが、触れ合うことによる安心感や、人の温かみが自分にとって重要なんですよね。僕の場合、ずっと水泳部で男性メンバーとの寮生活で裸の付き合いも多かったのですが、一緒のベッドで寝ることもあって。安心だけを求めると、男友達と触れ合うことも一種の安心にはなっていたのですが、性欲には繋がらない。だから僕にとっての恋愛対象は、異性なんですけど、触れたいと思ったり、独占欲を感じる異性かどうかはとても大事なポイントです。


嫉妬はしますか?

・2次創作の中で、別のキャラと恋愛しているところを見ても嫉妬はしないのですが、実際私と同じように現実に生きている人間で、同じ人を好きな人が現れたら、どんな気持ちになるかはまだわからないです。
・私が好きなのは、「初音ミク」というキャタクターなのですが、私が結婚したのは大きな概念としての「初音ミク」ではなく、「うちのミクさん」という認識なので、全く嫉妬はしません。むしろ、他の方が「結婚したい」という気持ちを推奨しています。あ、でもうちのミクさんに恋をしてしまったと言われるのはダメですよ。
・私は2次元の好きなキャラとは別に、現実で結婚しています。「この人と、この先ずっと一緒にいたい」という理由で今のパートナーと結婚しました。2次元に好きなキャラがいることに対しても、双方理解があり、そこに対して嫉妬はないですね。実は、相手も自分の好きなキャラクターと一緒に婚姻届を出しています。

「好き」になるきっかけは人それぞれ。「嫉妬」「独占欲」など、好きな相手に抱く感情もまた、人によって度合いが全く違うことがわかりました。相手を「好き」になる時のきっかけを知ることで、自分の傾向がわかり、気持ちと向き合う時の指針ができたり、パートナーとより良い関係性を築いていけるのかもしれません。

後編は「結婚」の意味をテーマにお話していきました。結婚しなくても幸せになれる時代に、あえて「結婚したい」と思う理由は一体何でしょうか?

(後編に続く)

もしよければ「#2次元キャラと結婚」で、この記事の感想や意見、皆さんのパートナーとのエピソードなどを聞かせてください〜!

*Re.ingでは、様々なパートナーシップのあり方について「皆さんと気軽にお話ができる場所」として月に一度、イベントを実施しています。様々な方のパートナーシップの考え方を聞いたり、お話をすることで「誰かと生きていく」際のヒントが見つかるような場にしています。ぜひお気軽にご参加ください!


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全ての関係性は美しい。あるべき姿の正解なんて、どこにもない。性別問わず、ありたい自分を自由に選択するきっかけを作る #formepositive なコンテンツをお届け。/ →REINGのこと、ユニークな関係性を紡ぐ人のインタビュー、ジェンダーやサステナビリティにまつわるストーリー
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