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「感じる力」は`変える`力になる。

20代中頃の女性から「出産ってどうですか?」と聞かれた。こんな素晴らしい感動は他では出来ないし、命を生み出すってほんっとうに尊いし、痛いとかそういうのもうどうでも良くなるくらい、我が子に会える喜びって本当にすごいこと、もしもチャンスがあるなら経験してほしい、と言ったら「今まで結構いろんな人に聞いてるんですけど、そんなふうなことを言うのは麗子さんが初めて」と言われた。

「死ぬほど痛い」「辛すぎてもうやめたいと思ったけど後に引けなくてそれも辛かった」「こんな思いするなら子供なんていらない」とさえ言う人もいたとのこと。「だから、年末年始に実家に帰って、なんとなくそんな話になったんですけど、もう私は無理〜だから孫は諦めて!って親に言ったんですよね〜あはは」と彼女は言う。それを聞いて正直悲しくなった。生まれて来ようとする子供は始めから絶望で埋め尽くされるとは思えないし、あんなに愛らしくてみんなを幸せにしてくれる存在は希望で満ちているのだと私は思う。それを前にして「もうやめたい」「いらない」というのが悲しい。確かに出産は辛いし生死がかかる大変なものだし、確かに辛すぎて痛すぎてそう思うのもわかる。でも、出産を経て時間が絶っても尚でてくる感想がこれというのが悲しいと思った。そして、産むのをやめたいという気持ちになってしまった彼女にも残念な気持ちになった。

以前noteに、その人の問題というよりも`構造上の問題`とすることが出来るんじゃないかと、ある出来事について書いたことがある。このケースも同様のことを感じた。「ネガティブなことで共感が起こりやすいから日常会話がこうなる」と考えた。

私は「こんなに静かな妊婦さんはじめてよ」と言われたくらい、叫びも暴れたりもしなかった。大声をあげられなかった、という当時の私の特徴でもあった。でも、静かに静かに、しっかり陣痛は痛かったし、出産に30時間以上かかったのだから、するっとスポンと出産できたわけでもない。時間がかかりすぎて不安でいっぱいだったし、そんな辛さもあった。先生からは「難産でもないけど、安産でもない」と言われた。

いろんな感情でいっぱいになった2日弱。その中には、とっても楽しみで、10ヶ月お腹でぐるぐる動いてて、叩くと返してくれる合言葉みたいなコミュニケーションしか取れなかった彼女とやっと会える!ってワクワクが多分にあった。もう16年半前のことだけど、ネガティブなことよりもポジティブなことを拾えるようになった今の私の中で強く残っている感情はこれだから「出産ってどうですか?」と聞かれた時にとっさに出てきたのがこれだったのだと思う。きっと、以前の私ならこうは答えられなかった。相手が望んでいるものを勝手に読みとって「こう言ってほしい」に沿ったことを言ったと思う。今回ならば「うん〜辛いよね〜悩むくらいならやめたほうがいい」くらい言ってたかもしれない。でも、それを言ってどうなるかと思う。何になるかと思う。自分にある時間を薄っぺらい共感に使うのはつまらないと感じている自分がいた。

思ったこと感じたことを伝えあって、自分の中に何らかのバイブレーションが起きるのが誰かと話すことで楽しいことなのだと思う。以前の私は、そのバイブレーションが起きるのが怖かった。相手に起こすのも怖かった。だから無難なことを言っていた。そこで多分に使っていたのはネガティブだったなと思う。大して悩んでもないのに悩みを言ったり、辛いことをケラケラ笑いながら話していた。なんにも悩みがなくて今ハッピーとみんなの前で言うのが怖かった。辛いことをそのまま辛いと言えなくて、笑ってごまかしてた。その程度のことは辛くない、もしくは、辛い気持ちに向き合えていなかった。そんなままの自分で何になる、といつかの自分はどこかで思っていた。

彼女の「産みたくない」気持ちに同調されるような方々の話を聞いて、当時の自分をみた。当時の、何も起こらないけれど無難で波風がたたない中にいるかわりに、ポジティブでもなく何も変わらない、未来の楽しさを自ら描かない感じ。怖かった。変わるのが怖かった。バイブレーションが起きると変わってしまうのがわかっていたから、無難で波風が立たないことにしがみついていた。

少子化の問題にどうこう言いたいわけじゃない。でも、素晴らしいものは素晴らしいし、それを体験できる人が増えたなら、世の中はもっと楽しくなると思う。それは時間やお金やあらゆる労力エネルギーと使って「素晴らしい体験を多くしよう」ということではなくて、捉え方を変える、ということだと思う。感じるものや意識するものが多分にある中で、拾えるものがネガティブよりもポジティブになれたら、それだけで変わるものがある。そこを握っているのは【感じる力】だと思う。

ネガティブなことを拾いやすいのは、そもそも人に備わった力の一つ。不安や危機感がなければ生き抜いていけないから。でも、過剰にそれを拾いすぎる必要がないのは現代だから。嬉しい、楽しい、幸せ、よかった。こう感じた気持ちを素直に出していい、出せる時代にいる私達。どうせ共感するならば、不安ではなくワクワクで繋がりたいと思う人はきっと多い。だったらそれをやろうよと思う。エセでもお花畑でもなんでもなく、個人が感じたポジティブな気持ちそれ自体は本物だし事実だし真実だ。嫌なことなんて誰だってあるしストレスがない人なんて誰もいない。ネガティブはネガティブでしっかり感じて、表に出すポジティブが増えたらいい。もっとそういうのを出していく人が増えて、ネガティブな気持ちで共感が起きて満足する世の中が変わっていったらいいなと思った。完全に変わることはないにしても、少しずつでも変わっていけると私は思う。変えたいと思った。

「出産ってどうですか?」の彼女は「やっぱり素敵ですね、いいな、赤ちゃんがいるって。こどもがいるって。考え直してみることになりそう」と言って笑顔になって、その日はお別れした。ヒプノバースやガスケアプローチの単語を教えたら、早速ググってた。真っ直ぐな気持ちはバイブレーションが起こる。感じたことを感じるだけじゃなくて表に出して伝えようとするのも、伝えた後に得られる感情を味わいたいから、が一つのエネルギーになる。伝えるという行動も【感じる力】が握っているものがあると思う。人と人が出会って言葉を交わすって当たり前じゃない。尊いんだ。そこから変わる世の中が絶対にある。と、思う。

多分、ライブ配信して喋ったら3分なんだけど、なんとなく文字にしたいと思ってカタカタすることにした。上手ではないけど文章にするのが好きだ。感じることと言葉の数は大きく違う。感じることを言語化するってそもそも難しい。いくらか無理がある作業なのだと思う。だから、やっててスッキリするのかもしれないな。感じたい感情を取りに行って、味わいにいって、自分だけでもいいし、誰かとシェアするのでもいいし、どっちでもいい。とにかく、心地よさは身近にたくさん溢れている。誰にだって。


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ヒーリングサロン RHODONPSYCHE 主宰
原 麗子
 
(社)日本五感療法協会 
認定講師・アロマ音叉®️セラピスト
 
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