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子育て中の都民代表として、子供子育て会議に参加しました!

先日、東京都の子供子育て会議というものに参加してきました。

というのも、実は今年の3月から、東京都の子供子育て会議の都民委員というのを委嘱していて、東京都が行う子育て支援施策について、都民の代表として、実際に子育て中の親の意見を届ける役目を引受させてもらっています。

委員を引き受ける前から、膨大な子供子育て計画の資料を読み込み、書類審査・面接審査を経て、26名の申込者の中からの2人に選んでいただきました。

都民の代表!ということで、ドキドキしていましたが、3月に予定されていた最初の会議はコロナ禍で中止。
今年度新しく始まる5年計画に関する意見を集めるということだったので、メールで意見を送らせていただきました。

<その時に送った意見要約>
・産後うつを防ぐための取り組みとして、とうきょうパパママ応援事業の中で、産後の過ごし方についての計画シートの提供とその作成相談をできないか。
・利用の条件を問わない一時預かり事業を増やしていけないか。
・就業前教育について、やりすぎな内容の追及によって保護者が追い詰められないように、指導資料の活用方法については慎重に検討いただきたい。
・子どもの貧困対策については、社会活動等の体験格差も生まれつつある現状への対策も、行っていただきたい。
・全体として、情報発信にもっとSNSが活用されてもいいのではないかと思います。LINE相談事業「子ゴコロ・親ゴコロ」をもっと普及してほしい。

第20回東京都子供・子育て会議!

そして、待つこと半年。やっとこの9月に初めての会議が開かれました!

参加しているのは、区長、市長、子育て支援部長などの行政の方々、幼稚園や保育園や子ども園や学童保育や家庭的保育等の連合会や運営団体の方々、労働団体の方や事業主代表の方、民生児童委員の代表の方、小学校PTAの代表の方、大学の教授や研究者の方、そして私のような都民代表。

今回の会議は、昨年度までの計画書に対する評価についての意見を集めるという趣旨で、事前に評価表がずらーーーーっと送られてきたのですが、一応一通り目は通したものの、正直細かいところまでは頭には入らず。
それでも気になった事業のところだけチェックして、当日に挑みました。

こういった行政の委員会の委員を引き受けるのはほとんど初めてなので(PTAの役員を引き受けたことがあるというくらい)、本格的な会議室にドキドキし、マイクを押して発言するということにもドッキドキでした!

私が発言した意見

初回の参加なので、今回は様子見で…と思ったりもしていたのですが、参加されている皆さんが積極的に発言されていて、また、私と同じように都民代表として参加されている方が「とりあえず思うことを…」と発言されている様子に励まされ、私もどうしても伝えたい!ということを伝えさせていただきました。

待機児童はだいぶん解消されたことはとてもありがたい。ただ、現状として、点数制で振り分けられてしまい、園を選べる状況にはなく、園の理念と保護者の子育ての思いがすれ違うこともある。大事な子どもを預けるところは、どこでもいいわけではない。待機児童の次の問題として、預け先を選べたかという視点での評価も今後はしていってほしい。

・保育と療育の両立について、療育環境を整えるために保護者が離職等する必要がないように、より連携を進めてほしい。

・家の中で孤立している親が手に取れるように、公式LINEアカウントなどSNSを活用したサポートサービスを充実させてほしい。リアルな場の認知度だけでなく、SNSの登録数や相談数も評価の基準になるのでは。

他にもいろいろあったけれど、他の方々のお話で、そうだそうだ!と思うことも多く、私としてどうしても伝えないと!と思ったことに絞っての発言になりました。
緊張した~~~!!

他の方々のご意見

他の方々の意見で印象に残ったものをあげてみます。
私の脳みその記憶から引っ張り出したメモなので、発言者と内容が違うところがあるかもですが💦
ちゃんと知りたい人は後日議事録ができるのをお待ちください。

・保育の質について、しっかりとやっている園ももちろん多いが、びっくりするような園もある。ただ、総じて言えることとして、人がいない。保育士が集まらないという状況をどうにかしてほしい。(保育園運営事業者の方)
コロナ禍で、一番取り残されたのは未就園児だった。子育て広場も閉鎖し、公園にも行けず。しっかりとサポートしてほしい。(都民代表の方)
・就学前教育について、充実しているという評価になっているが、これは何をもって就学前教育が充実しているとしているのか。幼稚園教育要領の範囲を超えるようなものをもって充実しているとするのであれば、それは本当に望ましいことなのか。そこをしっかり考えて評価を読み取ってほしい。(幼稚園代表の方)
放課後等デイの民間参入のやり方は、うまくはまって一気に広がった。放課後子ども教室についても同様にできないか。(児童発達支援団体の方)
・妊娠期~子育て中まで切れ目のない支援として、それぞれの段階や年齢での支援はある。ただ、それぞれが連携していないから、実際は切れ目があり一貫した支援とはなっていない。もっと連携を強化してほしい。(都民委員の方)
・認証保育園について都としては今後どのようにしていく予定なのか。数が減っているが、ほとんどが認可保育園に移行している。ただ、個別契約できるという面において、選べるというメリットを感じている保護者も多い。認証保育園も大切にしてほしい。(保育園運営事業者の方)
・突然のコロナの休校で、在宅で子どもを見ながら仕事をすることでストレスが増えたという意見が多かった。(労働者団体の方)
・コロナ禍で学童の現場は完全な三密の現場だった。学童の質の保証についての議論がされてきていないが、ちゃんとしていかないといけない。(学童運営者の方)
・子育て支援はアウトリーチ型支援はまだまだできていない。介護は地域包括ケアのやり方を使って、全員にケアが行き届くように設計されたが、同じようなことが子育てについてもやっていかないいけないのではないか。(医療関係者の方)
・子ども園に統一すると言いながら、保育園と幼稚園の管轄が違くて書類も違いすぎる。そろそろこども園に統一してくれないか。(こども園運営事業者の方)
・今後のこの計画は、少子化対策の数値目標として、合計特殊出生率2.07という数値を設定するのか?具体的な数値としておくのか、あくまでも目指すべきところとするのかによって、取り組みも変わるのでは。(研究者の方)

そして、私の保育と療育の両立に関する意見について、保育園を運営されている事業者の方が、保育園と療育施設が併設になっているところがあったり、療育のスタッフが保育園に迎えに来てくれて療育に行けたりといった試みが行われていて、そういうところを選んでいけば両立はできるようになってきている、と教えてくださいました!
なんと!!それ、めっちゃいいじゃん!もっと広がってほしい!!

次回の子供子育て会議

次回の子供子育て会議は、今年度から5年間の計画に対しての評価基準についての意見を集めるとのこと。
膨大な書類を読むのは大変だけど、こうやって子育ての環境をよくしていくということに少しでも直接関われているというのは、やはりとても楽しくてやりがいもあるなぁと思いました。

そして、同じく都民代表をされている方ともつながれたので、次回に向けて何か事前に場を作ったりできたら面白そうだな~とも思っています。

充実してきている子育て支援施策

そして、子育て支援施策は、どんどん充実していっているんだなとも、改めて実感しました。

長男の時なんて、0歳でも認可保育園は入れないことがほとんどで、どんなに保育料が高くても認証保育園に入れたらラッキーなんて状況だったけど、今はとりあえず認可には入れる状況が整ってきた。
次男の療育も保育園に通いながらでは受けられませんと言われ、仕事と療育を天秤にかけることに心を痛めていたけれど、今では保育園に療育の人が来てくれる制度もある。

それでも、まだまだ少子化は止まらない。
この社会で子どもを産める・産みたいと思い、実際に産める人は、そんなに多くないのが現実です。

子供子育て委員の面接の最後に問われた質問は、「今、待ったなしでやるべき施策は何だと思いますか?」でした。

私は「産後ケアと働き方改革」と答えましたが、この答えは100人いたら100通りの答えがあると思います。

そのたくさんの声が届くように。
都民代表として、私も周りの人を話を聞いて、そしてそれをまた届けていきたいと思います。

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