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妊活をはじめた (前編)

突然だけれども、妊活をしている。この「妊活」って、要は不妊治療のことなんだけど、私の場合、自分が不妊なのかも判断しないまま、不妊治療の病院に行ったので、「妊活」という言葉を使っていて、意外とぴんときている。

昨年10月末に日本で友人たちと結婚パーティーをなんとかしたものの、親族とハワイでの結婚式はできていない。だが、私も現在35歳で、夫37歳。まだコロナで世界旅行は難しそうだし、一旦子供をつくろうということになった。周囲に不妊治療経験者が多いのもあって、「せっかち界」のトップランカーを走る私は一回だけタイミングを試して、翌月の12月にはすぐ不妊治療クリニックに行き、検査を受け始めた。

年齢の割にホルモンとかの数値はよかったので、順調かと思われたのだが、卵管造影検査というその名の通り、卵管が通っているかを確かめる検査で(これが痛いのよ‥)あっという間に、卵管が片方狭まっているという状況だと知った。

え・・で・・?それってどういう?って感じだったのだが、つまり片方ずつしか排卵しないから単純に確率が半分になってしまうと。さらに片方狭くなっている人ってもう片方も狭くなりやすいとかで、いずれにせよFT手術というのをしたまえ、とあっさり先生に言われてしまった。つまり狭くなっている卵管を広くする手術。

・・手術・・怖い〜〜〜!!!骨折3回もしている私だが手術は未体験。一気に青ざめ、心が冷たくなったが、そうも言ってられない。急いで値段を調べたらこの手術高額療養費といって、保険点数が高いために、自分の所得区分によって自己負担額が違うというじゃないか。え・・まさか?嫌な予感は的中した。私は所得が高い方なので、自己負担額も5段階の上から2番目にあたることが即座に発覚した。

いや、わかってますよ。この社会はそうやってできていることは。私だってシングルマザーより何十万も保育園料がかかる未来は予想していた。だが、妊活の時点で。しかも手術を受けるにもかかわらず、所得が多いから自己負担も高いと言われると一気に萎えるというか、うん、泣いた。

…そして夫に当たり散らした。「割りに合わない」と。私は体にメスをいれて、くそほど働いているのに、妊活においてそのせいで、高額の医療費をとられて、それを夫婦割り勘はおかしいやろ!とブチ切れ。何も知らない夫はただただその剣幕にびっくりしていたが、全ての話を聞いた後、「俺が全部出すよ」と言ってくれたのでなんとなく気分は晴れた。(怖い妻である)ただ、いまだ社会というか、子供を増やせと言っている割りにこのくそみたいな日本の対応力の低さに普通に、「仕事できねえなあ!!!」と思っているのは変わらない。

ということで、3月頭に手術を受けたのだが、これがめちゃ痛くて・・。普通に全身麻酔のあと目が覚めたらお腹痛すぎて、痛み止めの座薬をいれてもらった後、気を失った。結局病院に行ってから動けるようになるまで、3時間半くらいかかったが、なんとか目を覚まし、迎えに来た夫と二人で先生の話を聞いた。

「無事、手術は成功したのですが、ポリープが見つかりました」

えーーーーーーーーーーーーーーー。って一旦大きな声だしといて。

「で、なんすか?それ」と聞くと卵管にポリープができていて、しかもそれがあると着床しづらいんだって。マジかよー。先生も「今すぐしなくても次の周期でも」と言い、夫もあまりにも私が顔色悪いので「来月にしなよ!」と言ってくれたが、マジでTime is meneyなので「いや、速攻でオナシャス」と言ったら看護婦たちが笑っていたのが印象的だった。 

というわけで後半につづく!!(まるちゃん風に)

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