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Necromancer Report :ウクライナの農業生産者の悲哀

自国民の安全のため
北朝鮮はミサイルを発射し、核実験を行なった。
中国は東シナ海・南シナ海で岩礁を埋め立て、軍事基地を展開した。
そして、ロシアは、ウクライナに侵攻した。
これらの国々の主張はともかく、
彼らは「国の拡張」という共通の野心があるように思える。

果たして、
大韓民国が北朝鮮に侵攻するであろうか?
フィリピン・マレーシア・インドネシア・日本・インド等が
中国を脅かすであろうか?
日本・ウクライナ・バルト三国・フィンランド等がロシアに侵攻するだろうか?
現実的な脅威があるとは思えない。彼らの主張が被害妄想に思える。

この三週間、ロシアの攻勢は、二月の時と異なり、
戦車で侵攻するのではなく、
榴弾砲・ロケット砲等の火砲で
ウクライナの防衛線を攻撃してから侵攻する形となった。

これにより市街地のみならず
国土の7割(日本は1割強)を占める農地も甚大な被害を受けている。
ウクライナ側は、自国領土であるので、
被害をできるだけ少なくするために防衛線を縮小させなければならない。
また、ロシア側は、一部でも支配した地域から撤退する際には、
徹底的な略奪(具体的には家電製品までも盗んでしまう)に留まらず、
農地にすら地雷が撒き散らされ、
荒れた耕作地を復旧する作業すらもままならない模様だ。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220530-OYT1T50016/
ウクライナには黒土(チェルノーゼムchernozem:栽培適した肥沃な土。
アメリカのプレーリー、アルゼンチンのパンパにも分布)がある。
https://globe.asahi.com/article/12344370
本来であれば、
ウクライナ国旗のように
大地には黄金に輝く小麦・とうもろこし・ひまわりと
青い空が期待できた。
今年は、剥き出しになった黒土、錆びた軍用車両や火砲の残骸、が大地を覆っている光景を想像すると農作業に携わる方々の悲哀を感じざるを得ない。
少なくとも、ウクライナの農作業従事者は、ロシアを脅かすことはなかった。
彼らがアフリカ・インドに農作物を輸出できるということは、輸入する国々に輸送しても収益が出るくらい安く生産できる程度であったはずだ。


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