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みんな「空」に向かって好き勝手に叫べば平和は保たれます(うるさいけど…)

今日は安倍元首相の国葬の日です。

私が勤めている会社はちょうど九段下の交差点のすぐ近くにあるため、今日は万が一に備えて在宅勤務でよいとのお達しがありましたが、私はオフィスに行く用事があったため出勤しました。

お昼頃の九段下交差点周辺は様々な人で溢れかえってカオスな状況になっていましたが、全国から集結した屈強な警察官の方々(体格の良いお巡りさんが多かった気がします)が目を光らせていたので大きな混乱もく思ったよりも平和でした。(小さな小競り合いはそこら中でありましたが…)

午後になり騒がしくなったので外に出てみると九段下の交差点で左右様々な団体が大声で叫んでいるのが見えました。

例えば、こういう方々がいらっしゃいます。

そして交差点の反対側でこういう方々もいらっしゃいます。

そこら中で叫んでいる人がいるため、何を言っているのか全くわかりませんが、おそらく言いたいことを一言にまとめると「こっちが正しい!おまえたちは間違っている!」ということだと思います。
(かなり強引なまとめですみません)

個人的に気になったのは「一体何の目的で誰に向かって叫んでいるのか?」ということです。

まず考えられるのは自分たちの「反対派」を論破して相手を屈服させることですが、反対派はそもそも最初から聞く耳を持たないため、いくら叫んだところで相手が屈服するはずもありません。

次に考えられるのは「第三者」に対して訴えて自分たちの味方を増やすことですが、余程の暇人でもない限り立ち止まって話を聞いてくれる人はいません。(雑音が多すぎてそもそも何を言っているのかわからない)

そうなると残る可能性は誰も聞いてくれなくてもいいので、ただ自分たちの主張を大声で叫ぶこと自体が目的ではないかと思っています。

人に向かって叫んでもどうせ聞いてくれないので、「空」に向かって叫べば少なくとも「自分たちはここにいるぞ」ということを自分自身が実感することはできます。

日本には言論の自由があり、多様な価値観は認められているので誰が何を言っても問題ないのですが、お互いに相手を黙らせようとしてしまうと衝突に発展して不幸な結果になります。

裏を返せばそれぞれが「空」に向かって好き勝手に叫んでいる限り、周囲はうるさいけど衝突は発生しないので世の中は平和に保たれます。

そんなわけで、何か言いたいことがあっても「人」に向かって言うのではなく、「空」に向かって言えばお互い傷つかないと思います。

どのみち「人」に向かって言ったところで相手はこちらの思い通りにはならないので・・・

そんなことを感じた国葬の日でした。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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