好きなものを明確にする作業

仲がいい友だちと『好きな異性のタイプ』の話になった。
友だちは楽観的で、いつも楽しそうな男の人が好きなんだそう。
うん、友だちと似てる。あなたもそんな人だ。

私は、見た目はクールだけど中身が熱い男の人が好きだ。
一見、何を考えてるのか分からなくて、前髪もBUMPの藤くんばりに長くて、たぶん一度は「恐そう」といわれたことがあるような目つき。
でも、中身は友だちや家族思いで、やりたいことやしたいことがあって、実現するために奮闘する。
いわゆるギャップ萌え、なのかもしれない。

きっと私もこんなタイプだから同じ人に惹かれるのかもしれない。
私は彼氏も友だちも家族も優先順位なんてなくて、みんな平等に好きだ。
「彼氏と親友が溺れてたら、どっちを助ける?」っていう質問が大嫌いだし、「どっちも助けるわ!」って言いたくなる。

昔のことを振り返ると、好きなタイプは変わってないなーと思う。
20歳のときに片思いしていた人は、「アメリカでスタントマンになる」という夢を持ってる人で、かっこいい!って思ってたけど、アメリカに行く様子もなく、アメリカで生活するためのお金を貯めている様子もなかった。
「あ、この人、『夢を語るオレってかっこいい』って勘違いしてる」とわかった瞬間、サーッと冷めていった。
いまだにあの感覚を覚えている。
あの瞬間、「私と違う」と思ったからかもしれない。

両親を見ていると、真逆でよく結婚したなーって思っていた。
でもあの2人は実はそうじゃなくて、『好きな価値観』より『嫌いな価値観』が一致しているから、結婚したんだろうな、と大人になってから気付いた。
『嫌いな価値観』が合うのも、意外と重要なのかもしれない。

好きなタイプは人それぞれだから、他人がとやかく言えることじゃない。
私は自分を嫌でも見つめ直さないといけないことがたくさん起きて、好きなタイプが曖昧だったことに気付いた。
好きなタイプだけじゃなくて、食べ物とか本とかも曖昧だった。
自分を知ると、本当に好きなタイプも好きな食べ物も好きな本もわかってきて、面白い感覚だった。
明確にすればするほど、周りは素敵な人(人間的に、という意味で)ばかりだし、好きな食べ物を食べて、好きな本を読めて、幸福度は上がっている。

明確にする作業は死ぬまでやめないでおきたいな。



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